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昨夏・今春王者が求める圧倒的勝利と栄冠 明桜高校

撮影◉伊藤靖史 文◉工藤璃子

戦国秋田を制する

 秋田県の高校野球は群雄割拠のまっただ中にある。実力ある強豪校がいくつも存在し、どこのチームが優勝するのか、予想するのが難しい。夏に限ると、連覇を成し遂げたのは2012~13年の秋田商業が最後で、その後は毎年優勝校が変わっている。そのような中で、昨年の独自大会に続き夏の頂点を狙うのが明桜だ。

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日本で一番長い夏に


 明桜はこの春の地区大会・県大会を制した。輿石重弘監督は「練習試合が思うようにできない中、公式戦で8試合経験できたことは大きい。その全てで勝てたことも選手たちにとって大きな自信になる」と振り返る。昨秋の県大会初戦での敗戦を経て、冬場に力を入れてきたバッティングは「徐々にではありますが、試合で形になって表れた」と手応えも。一方の守備では、最速153km/hを誇るエース・風間球打(かざま・きゅうた)が中心となる。

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