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青森高校野球名鑑2022


青森地区 青森高校

学業と野球を両立する伝統校・青森。自主性のある選手が多く、練習メニューはキャプテン・加賀颯太(3年)と各分野のリーダーが話し合って構築しているという。甲子園出場を目標に、ワンプレー、一球の重みを考えて練習してきた。課題となっている投手力はエース不在とはいえ、選手全体の4分の1が登板可能と枚数はある。様々なタイプの投手陣が夏までにどれほど成長できるかが勝負のカギとなりそうだ。


青森地区 青森西高校

3年生が2人のみのため、2年生が主力を占めるチーム。まだまだ成長途中ではあるが、ここ2年で部員数が急増したことでチームは活気づいており、実戦的な練習も多くできるように。特に守備や走塁面で実戦不足を感じさせるミスが減少している。昨秋以降、弱い状態から這い上がっていくため、打撃やバッテリー力の強化と肉体の強化・改造に力を入れて取り組んできた。その成果を発揮し、夏はベスト16を目指す。


青森地区 青森東高校

文部両道を目指し、練習時間や練習内容を工夫しながら活動している青森東。前年に引き続き冬期間は体づくりを重視し、ウエイトトレーニングを行う日を増やしたり、体重アップのための食事やトレーニングに取り組んだりした。加えて、練習では基本の徹底とスイングに力を注いできた。夏の大会では1回戦突破を目指し、チーム一丸となって最後まで戦い抜きたい。


青森地区 青森北高校

昨年を上回る投手力・打力を持ち合わせている今年の青森北は、劣勢の場面でもとにかく声を途切れさせない。試合の「流れ」を意識し、「流れ」をもってこられるように常に全力で試合に臨んでいる。23人と人数の多い3年生はそれぞれの役割を理解し、チームの勝利のために自分になにができるかを考えながら行動できる選手ばかり。甲子園出場という目標の実現のため、とにかく練習してきた。その積み重ねを信じていく。


青森地区 青森南高校

勝利に向かって常に全力プレーな野球をし、勢いに乗ると強い。1~9番まで切れ目のない、どこからでもチャンスをつくれる打線が持ち味。スピードのある選手も多く、足を絡めた攻撃も展開していきたい。ランメニューや連振りに重点を置いて取り組み、甲子園へ行くため、どこのチームよりも走り、バットを振ってきた自信がある。あとは練習で身に付けた力を試合で出し切るのみ。一丸となって、勝利を掴みにいく。


青森地区 青森中央高校

昨年度の3年生が少なかったことから、現3年生のほとんどはその頃からレギュラーとして出場していたため、どんな相手に対しても堂々と戦うことができる。投手を中心とした守備からリズムをつくり、最後の1アウトまで集中し、粘り強く戦う。精神的に落ち着いてプレーできる選手が多く、守備が大きく乱れることはさほどない。夏の目標はベスト8以上。常に自分たちのベスト尽くせるように頑張りたい。


青森地区 青森工業高校

どこからでもチャンスをつくれる打線と、様々なタイプの投手陣で序盤から流れを引き寄せる。特に3年生6人からなる投手陣の力は昨年よりも高い。一方で守備に課題が残るため、どれだけ安定した守りをできるかが勝敗を左右しそうだ。昨夏を経験した選手が多く、チームワークも抜群。夏ベスト4へ向け、基礎的な練習を積み重ねてきた。一喜一憂せずにぶれない心をもち、全力で勝利を掴む。


青森地区 青森商業高校

個々のポテンシャルが高いという青森商業。多様な投手陣で継投しながら堅い守りで試合をつくっていく。より攻撃力を高めるため、バッティングや走塁練習に力を入れた結果、初回から向かっていき点数をとることができるように。冬のミーティングでチーム内の考えを一致させ、掲げた目標は「甲子園で校歌を歌う」。まずは夏の青森の頂点へ。強豪私立が相手でも立ち向かい、勝利を収めたい。


青森地区 青森山田高校

今年の青森山田は、攻守のバランスがとれているチーム。攻撃ではそれぞれが自分の役割を果たすことができ、力をつけてきた投手陣4人にも注目。練習ではバント、走塁、キャッチボールを重視。また「野球の前の野球」というスローガンの下、練習はもちろん、寮や学校での日常生活における準備の重要性を確認してきた。昨秋・今春ともに県大会を制し、東北大会では4強入り。夏は3季連続となる県優勝を目標とし、その先の甲子園へ。


青森地区 東奥学園高校

学年の壁を越えて全員でコミュニケーションをとることができ、結束力が強い。3年生を中心に「野球」について様々な面から考えて生活できるようになり、今春の地区大会ではリーグ内1位。しかしその後の地区予選では敗れ、県大会出場とはならなかった。チームは初心に戻り、当たり前のことをミスせずしっかりできるように日々練習を重ねた。優勝を目標に掲げる夏は、自分たちがやってきたことを信じて勝ち進んでいきたい。


青森地区 青森明の星高校

3年生はリーダー性のある選手が多く、バランスのとれたとても心強い学年。彼らを中心に、常にポジティブで明るく、ミスを恐れずに1つのプレーに対して「やりきる」ことを高く意識している。また、潜在能力は2015年の創部以来最も高く、走攻守すべてが高レベル。特に機動力を活かした走塁が特徴だ。上位に進出し勝ち上がっていくため、隙のない野球を徹底して取り組んできた。過去最高の成績を目標に野球を愉しみたい。



弘前地区 弘前高校

昨年から試合を経験している選手が多いため全体的な力は高く、特に打撃力が持ち味。「1球バッティング」という1球を確実に捉える練習に注力してきた。攻撃力が増したことで自信がついたのか、劣勢の状況でもベンチ内は暗くなることはなく、いい雰囲気で試合に臨めている。夏の目標は、優勝。打撃力だけでなく、投手を中心とした堅守も強みとできるように重ねてきた練習の成果を発揮する。


弘前地区 弘前中央高校

元気があって盛り上がってプレーできるチーム。1年生が入部し人数が増えたことでランナーつきのノックが可能となり、より実戦に近い練習に取り組めるようになった。また、ボール回しではタイムの計測を毎日行い、守備練習を中心にチーム全体のレベルアップやチームワーク向上を目指してきた。ここ3年、夏は1度も勝てずにいるだけに今年こそは初戦を突破したいところ。令和初となる夏の白星を挙げることができるか、注目だ。


弘前地区 弘前南高校

例年 攻撃力があり、好投手相手でも打ち崩す打線が魅力の弘前南だが、今年は複数の好投手を擁し投手力・守備力も向上している。昨年から主力として活躍していたメンバーが多く残っていることもあり、旧チームを上回る実力がある。昨秋は県4位で、センバツ21世紀枠の県推薦校にも選ばれたが、春は地区予選で敗退。ここから夏に向けてどう成長するのか、楽しみではある。持ち前の打撃でリズムをつくり、初の甲子園出場を目指す。


弘前地区 弘前工業高校

春県ベスト8の弘前工業。県大会準々決勝ではロースコアのまま互いに譲らない展開が続いたが、最後はサヨナラ負けを喫し悔しさが残った。バントやチャンスでの得点力、バッテリー力などに課題が見られ、力を入れて練習。33年ぶりの甲子園出場を狙う夏は、初回から先制点を挙げられるような攻撃をして、後半も攻守ともに粘り強くプレーしていく。最速144km/hの2年生エース・成田晴風にも注目したい。


弘前地区 弘前実業高校

上位でも下位からでも得点可能な強力打線が持ち味。力を入れてきたバッティング練習の成果が現れており、一度打線がつながればなかなか攻撃が止まらない。また、春季県大会2回戦で5点リードされたまま迎えた終盤に2点返したように、どんな場面でも粘り強くなにかやってくれるチームへと成長した。夏の大会の目標は、優勝し甲子園に出場すること。かっこよさや上手さではなく、弘前実業の強さを見せつけたい。


弘前地区 東奥義塾高校 

1年秋からレギュラーとして活躍してきたメンバーが3年生となり、チームをけん引。経験豊富な選手が揃っている。投手陣を中心に安定した守備を見せ、攻撃面ではレベルの高い投手相手でも打てるように打撃練習に注力。チームバッティングをしてどんどん加点できる打線に仕上がった。選手たちは常に試合や実戦を想定して練習するようにし、「精神の安定」を意識。今春は県ベスト8だったが、夏は頂点を目指す。


弘前地区 弘前東高校

今年のチームの特徴は攻撃からリズムをつくり、積極的な試合をすること。攻撃時は「打線」という言葉の通り、1つの線となるような攻撃をして守りにつなげることを目標としている。練習試合ができない期間が続くなか、試合の場面を想定した攻撃・守備を実戦形式で行い、練習時から試合を意識してきた。昨年から試合に出場している選手が多いため、その高い経験値を活かした戦いぶりに期待したい。


弘前地区 弘前学院聖愛高校

昨年度も主戦として経験していた葛西倖生・齋藤禅(ともに3年)をはじめとする豊富な投手陣が魅力。彼らからリズムをつくり、攻撃にいい流れをもっていけるチームだ。さらに、聖愛の武器である声と足で圧倒していく。春は東北大会に出場し、ベスト4。続く夏に目指すは日本一。そのために、誰でもできることを当たり前のようにやるよう全員が徹底してきた。2連覇を懸けた夏が始まる。
(※葛西選手の「葛」は中が「ヒ」が正しい表記)


弘前地区 黒石高校

人数が少ないため、1人2ポジション以上を守れるようにするなど、互いを尊重しカバーしながら取り組んできた。また、個々の課題克服を目的に全体練習の時間の中に自主練習や個別練習を取り入れ、一人ひとりのレベルアップを図ってきた。成長著しい守備で取れるアウトを取って流れをつくり、勢いのある攻撃につなげていきたい。走攻守すべてにおいて、「1」を大切にしながら全力で取り組みたい。


弘前地区 柏木農業高校

負けず嫌いなチームだという柏木農業は、ピッチャーを中心に守りからリズムをつくり、少ないチャンスで小技を絡めながら1点を取りにいく。昨夏もエースナンバーを背負った佐藤幻瑛(3年)は最速142km/hのストレートが武器。打線では中軸を担い、今年はキャプテンとしてもチームを引っ張ってくれるだろう。3年生にとって最後の夏、達成感をもって終えられるように、すべてのプレーを全力でやる。



八戸地区 八戸高校

投手力に不安はあるが、冬の間、動作分析の用具を使ってバッティングフォームの改善に取り組んできたことで、打撃には自信がある。切れ目のない打線で得点を重ねながら、いかに失点を少なくできるかがポイントとなるだろう。飛び抜けて優れた選手がいるわけでもなく、派手さがあるわけでもないが、強いチームを目指してここまで練習してきた。夏は優勝への道のりを全力疾走でのぼっていく。


八戸地区 八戸東高校

夏ベスト16を目指して最も取り組んだのはバッティング。オフシーズンにはスイングを強く速くすることに力を入れ、シーズン中はマシンを使って低く鋭い打球を打つことを意識。1~9番まで全員が打てるチームとなった。コロナ禍により練習時間が削られ、夏までに攻守両面の技量を高めることが望まれるが、そこをチームワークでカバーし、お互いがチームのために努力してくることを期待したい。


八戸地区 八戸北高校

比較的おとなしい選手が多いが、野球に対する真摯な気持ちと気合いは十分。人間性を武器にした個性あふれるチームだ。爆発力のある打線とミスを恐れない攻めの守備が持ち味で、実戦的ベースランニングなど、日々の練習を試合に近づけるようにしてきた。春は7年ぶりに県大会に出場するも、初戦で逆転負けを喫した。この苦い経験も糧により一層練習に励み、夏は一戦必勝で甲子園出場を狙う。


八戸地区 八戸西高校

普段の生活から「明るく、正しく、かっこよく」を意識し、勝てるチームにするための課題発見と練習をしてきた。日々の練習後のミーティングでは夏6回勝つための話し合いを重ね、甲子園へ行くという目標を共有。決まり事を徹底する力やチームワークは昨年を上回っている。全員が複数ポジションを守れるため、自由自在なオーダーを組めることが特徴。守備からリズムをつくり、細かい攻撃で得点し、夏の頂点へ。


八戸地区 八戸工業高校

3年生が6人のみのため、2年生が中心となる八戸工業。夏に向け、バッティング技術と走力の向上に重点を置いた練習をしてきた。特に走力は昨年よりも高く、足を絡めながらチャンスをつくる攻撃スタイルで点数をとっていく。課題となっている投手力だが、5人それぞれの持ち味を最大限活かしたピッチングを期待したい。春は敗者復活から県大会出場を狙うも、あと一歩届かず。この悔しさを夏にぶつける。


八戸地区 八戸商業・百石・八戸水産

昨秋から続いている3校連合チームで夏に挑む。平日は各校で基礎練習を中心に行い、土日の合同練習で試合を想定したゲームノックを行ってきた。守備でエラーせずいいリズムをつくれると、攻撃のチャンスで1本打てることがあるため、守備から攻撃へいい形でつなげられるかがポイント。どんな状況でも笑顔を忘れず、チーム全体が明るい。大会では丁寧なプレーを心掛け、初戦突破を目指す。


八戸地区 八戸学院光星高校

昨秋の県大会での敗戦から多くのことを学び、打撃面の強化、総合的なパワーや投手陣の立て直しを図ることができた。昨年のチームに比べ、上回っている点しかない。控えの選手からも叱咤激励を受けるほど選手内でなんでも言い合えて、絶対的な団結力がある。現メンバーはまだ一度も甲子園に足を踏み入れておらず、このまま高校野球を終えるわけにはいかない。どんな劣勢に立たされても決して諦めず、果敢に立ち向かっていく。


八戸地区 八戸工業大学第一高校

今年の八戸工大一は野球の基本を忠実に守り、体現できる。攻撃における最大の特徴は、走塁やバント、エンドラン等の小技、選球眼などで数少ない好機を最大限に生かし、ヒットなしでも得点に絡める「つなぎの野球」。守備ではキャッチボールを重視し、送球前の捕球や送球後の結果にこだわり、失策0を目指してきた。「取り組み日本一」を合言葉に、すべてのことに全力で臨む。狙うのはトップだけではない、完全優勝だ。


八戸地区 八戸工業大学第二高校

ピッチャーを中心に堅いディフェンスで守り勝つ野球が特徴。意識を高くもち、一つひとつのプレーの精度を上げるよう練習してきた。また、ハムストリングスの柔軟性を改善する効果があるジャックナイフストレッチにも取り組んできた。ベスト8入りした春季県大会、準々決勝では八学光星相手に序盤競った試合を展開するも、ビッグイニングをつくられ敗退。自分たちの野球を見つめ直し、夏はさらに上のベスト4以上を目指す。


八戸地区 八戸聖ウルスラ学院高校

最速140km/hの絶対的エース・磯岡直旺と女房役・大川真之介のバッテリー力で投げ勝つ聖ウルスラ。磯岡の他にもピッチャーが6人おり、多種多様な投手陣が揃っている。冬の間、田村一晃監督のマンツーマン指導のもとフォームづくりに力を入れ、投手力の底上げを図った成果を発揮できるか。守備に関して不安はあるものの、準備と確認の会話を徹底して勝ちきりたい。目指すは夏ベスト4!


八戸地区 八戸工業高等専門学校

投手を含め守備力が向上してきており、連携や送球などの細かいミスを減らすよう努めてきた。チームとしての活動・練習ができなかった冬期間も、自主練習で他校とのハンデを少しでも縮めようと、個人ではもちろん、学年ごとに集まって取り組んだ。一人ひとりのプレーに対する意識が非常に高く、守備でつくったリズムを攻撃につなげていくチーム。夏の大会では、まずは目の前の試合を全力で戦い抜きたい。


八戸地区 名久井農業高校

1人2ポジションを守れることがチームの特徴。練習では試合を想定したノックに力を入れ、士気の声・確認の声・瞬間の声という「3つの声」と、判断力・決断力・行動力の「3つの力」で、自身のプレーを事前に考え実行できるよう養っている。三戸地域唯一の硬式野球部となったことで、地域に愛され親しまれるチームになることを目指している名久井農業。夏は8強入りして、地元に活気や活力を与えたい。



五所川原地区 五所川原高校

エース・伊藤維吹(2年)を中心に守備からリズムをつくる五所川原。3年生が4名のみのため1、2年生が主体となる若いチームを、主将・成田威誠(3年)と副主将でもある伊藤が引っ張っていく。打撃では、勢いがあり出塁率の高い上位打線で得点を狙う。主砲・成田の長打力にも期待だ。春季地区予選敗退後は基礎練習を徹底してきた。長年掲げ続けていて悲願でもある夏ベスト8を、今年こそ。


五所川原地区 五所川原農林高校

春は県大会に出場するも、エラーが失点につながるなどして終盤に逆転され初戦敗退。守備に苦手意識をもつ選手が多いため、それをカバーできるような攻撃型のチームを目指しており、県大会で2桁安打を記録していることから打撃は期待できる要素だろう。波に乗るとなんでもうまくいくことが特徴で、チャンス時に打線がつながれば勝利に近づく。夏の目標である「優勝」に向け、勢いを止めずに進んでいく。


五所川原地区 五所川原工業・五所川原工科

五所川原工業と五所川原工科による2校連合チーム。上位打線で確実に点をとることができる。若いチームであるため、下級生が3年生をどれだけ助けられるかがカギとなるだろう。基本プレーを大切に、投手を含めた守りのチームをつくるため、シートノックで一つのミスもないほどの守備を完成させることを目指してきた。春は地区予選で五所川原農林に1点差で敗れ、県大会出場を逃す悔しい思いをした分、夏は2勝以上したい。


五所川原地区 五所川原商業高校

少人数ながら元気で明るくチームワークも良く、勢いに乗ると止められないチーム力がある。その魅力は、1~5番まで3年生で固められた「熱い上位打線」。迫力があり、相手にプレッシャーを与えるほどのスイング力をもち、序盤から打ち勝つ野球が特徴である。守りにおいてもバッテリーを中心に基礎を徹底した練習を行い、質・量の両方にこだわったスピーディーな野球と先輩方を超えるベスト8以上を目指す。


五所川原地区 木造高校

昨年から中心選手として活躍していた選手が多く、走攻守すべてにおいて高い戦力をもつ。バッテリーを中心に、安定した試合運びができる。特に打撃力には自信があり、春の県大会では2試合とも2桁安打を記録。どこからでもチャンスをつくることができる打線に注目だ。野球の技術面だけでなく、挨拶や靴並べといった当たり前のことも徹底。夏のシード権を獲得した今年、目標である4強入りを果たし、古豪復活となるか。



十和田地区 三本木高校

試合などでの課題を見つけ出し、その解決に向けた練習メニューを選手たち自身で考案するように意識しているという三本木。チームの要となるのは、エース・木村蓮汰とショート・佐藤廉(ともに3年)。2人を中心とした堅実な守備から攻撃へとつなげ、バントや足を絡めながらコツコツと得点を重ねていく。練習で徹底してきた「全力疾走」「全力発声」「全力プレー」を試合でも貫き、この夏、ベスト4へ。


十和田地区 十和田工業高校

昨夏もレギュラーとして経験したメンバーを筆頭に、1番から9番まで単打で次の打者につなげ、粘り強く攻撃する。低い打球を意識しながら毎日のバッティング練習に取り組み、切れ目のない打線をつくり上げてきた。守備では二枚看板である髙松幸矢と橘知輝(ともに3年)を中心に、打たせて取る野球で勝利を掴む。2年連続の8強入りを目指し、1試合1試合を大切にしながらチーム全員で勝ちにいく。


十和田地区 三本木農業連合

1年生も試合に出場する機会が多いため、学年間のコミュニケーションを大切にし、チームワークの強化を意識。どんな場面でも全員で声を掛け合って士気を高めることができ、結束力が強くなった。パワフルな打線が持ち味で、勢いにのった際の爆発力は凄まじい。多種多様な投手陣は3年生エース・村中崇太朗のほか、伸びしろしかない下級生3人はまだまだ成長が楽しみだ。夏は一戦必勝で、目の前の試合にのみ集中していく。


十和田地区 三沢高校

三沢は、技術以上に「魂」で野球に取り組み、選手の自主性によってつくり上げられたチーム。その場面におけるベストな選択を常に考え、残塁の少ない試合を目指してきた。練習メニューを変えたというバッティングは、チーム打率が上がり強力な武器に。冬期間の体づくりで得たパワーを活かし、打球の飛距離も伸びた。全試合で打ち勝つこと目標に掲げつつ、力を入れてきた走塁や小技も交えながら相手を崩していく。


十和田地区 三沢商業高校

長打は少ないものの、要所でつながる打線はビッグイニングをつくることができる。少ない練習時間で取り組んだ月1万本スイングの成果が現れているのだろう。普段の練習では課題である守備を強化するため、キャッチボールを丁寧に行い、投内連携に力を入れた。チーム全員で勝ちにいこうとする意識をもち、腹から大きな声を出して、つなぐバッティングと全力プレーで泥臭く守り切り、昨夏に続くベスト16入りを目指す。


十和田地区 八戸学院野辺地西高校

練習では一人ひとりが自分で考えて行動することを徹底。昨年のチームに比べ足りない部分が多いことを自覚しながら、試合に勝つために日々 試行錯誤をくり返していることが強みとなっている。小柄な体格の選手が多いなか、強豪相手でも競り負けないように冬は体づくりを重視。春以降、新型コロナの影響により県外遠征や練習試合がたびたび中止になるなか、紅白戦などで実戦練習を補ってきた。狙うは、青森県の1位だけ。


十和田地区 七戸高校

9人という少ない人数ながら、4人が公式戦で登板経験がある。投手を複数育成し、球数制限にも対応できるようになった。また、打ち勝つチームをつくるため、マシンを使った打撃練習とウエイトトレーニングに注力。1~3番を中心に、打線がつながるチームへと成長した。一方、守備で崩れるケースが目立つため、ランナーを背負った場面でも粘り強く守ることができるかがポイント。夏16強入りに向けて、駆け上がっていく。


十和田地区 6校連合

六戸・六ヶ所・野辺地・浪岡・板柳・松風塾による連合チーム。今春始動したばかりで平日は一緒に練習することができない。休日の練習試合や合同練習ではコミュニケーションを大切にし、チームワークの向上に努めた。集まって練習ができない時間は、個人の課題克服に向け徹底的に練習し意識や技術を高めた。勝つことにこだわり続けてきたことでチームの状態は良くなってきている。一戦必勝で、一日でも長い夏にしたい。



むつ地区 田名部高校

野球好きな選手たちが集まり、みな元気で活気が良く、どんな場面でも何事にも一生懸命になれることがチームの強み。試合で勝つことをあまり経験していないが、1勝のためにそれまでの過程を大切にできる。練習では、打球に早く追いつくことや外野・内野の基本捕り、声を出すことなどを意識しながら守備面の強化に力を入れてきた。夏は勝ち上がっていき、チームや応援してくださる方々とともに喜び合いたい。


むつ地区 大湊高校

「下北から甲子園」を掲げ続けるなかで、大湊で取り組む野球がどうあるべきなのか、日頃から選手たちに確認してきた。今年は投手を中心に守備からリズムをつくり、攻撃につなぐ。1点を全力で取りにいき、その点数を粘り強く守り抜く。6人いる投手陣の制球力や、2年生捕手・木村大瑚の配球など、バッテリーの総合力をどこまで高められるかが勝利へのカギとなるだろう。県大会初戦で敗れた春の悔しさも胸に、夏に挑む。


むつ地区 むつ工業高校

1、2年生もスタメンに名を連ねるチームをキャプテン・金浜蓮人(3年)が攻守にわたりけん引。若いチームであるだけに未熟な部分も多いが、3年生3名は昨年からレギュラーとして試合に出場しており、その経験値を活かしてどこまでカバーできるか、期待がかかる。エルゴトレーニングやノーエラーノックを通して、体力向上とチーム全体が一つのプレーに必死に取り組むことに力を入れてきた。一丸となり、目指すは夏ベスト8!


むつ地区 大間高校

バッティングから流れをつくっていけることが今年のチームの特徴。打線をつないでいき、ワンチャンスをものにできるかが勝負の分かれ目となるだろう。夏2勝という目標を達成するため、取れるアウトは確実に取り、一人ひとりがやれることをやるよう練習から取り組んでいる。また、バットを振る、ボールを捕るといった基本的なことをしっかり行うようにもしてきた。少ない人数ではあるが、粘り強く、しぶとく戦っていく。


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