3番打者、ときには内野手もこなすエース 仲間と共に悲願達成へ 五所川原高校3年/投手 神 宏太
撮影・文 工藤璃子
エースになるということ
彼を初めて見たときの衝撃は忘れられない。五所川原のエース・神宏太(じん・こうた)。190cmという長身から振り下ろされるボールは球速以上のものを感じる。スラリとした体格はもちろんだが、そのような選手が私立校ではなく県立校にいることに驚いた。同時に、さらに成長するのではないかという期待を抱いたのだ。
神は3歳上の兄が五所高野球部だったこともあり、同校に入学。その頃と身長は変わっていないが、体重は70kgほどで細身だったという。「下半身づくりをしていかなければならなかった」と当時を振り返るのは瓜田敦也監督。現在は90kgまで増量させ、体つきも良くなった。
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