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狙うは2年ぶりの王座 そしてその先へ 秋田中央高校

撮影◉小笠原良 文◉工藤璃子

結果に驕ることなかれ

「強さを感じたことは一瞬たりともない」。チームについてそう話すのは秋田中央・勝田慎監督。準優勝を収めた今春の県大会では、「私たちは弱者である」という考えのもとゲームプランを練っていた。その裏側で行われていたのは「野球観のすり合わせ」だった。
 4月に就任したばかりの勝田監督は、2年前に甲子園へと導いた佐藤幸彦前監督からバトンを引き継ぎ、選手たちを知ることから始めた。それぞれどんな野球観をもっていて、どんな良さがあるのかを把握し、自身の野球観・戦術観とすり合わせていく。試合中にはサインを出しながらその意図をベンチで解説した。そうした積み重ねが準優勝という結果をもたらしたにすぎないという。

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