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Standard青森&秋田 2021年 高校野球大特集

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秋田&青森の夏の高校野球大特集! 秋田40チーム、青森53チームの選手名鑑、秋田中央、能代桂桜、秋田南、八戸学院光星など多数の注目チーム&注目選手紹介と熱い高校野球シーンを徹底紹…
秋田&青森の夏の高校野球大特集! 秋田40チーム、青森53チームの選手名鑑、秋田中央、能代桂桜、秋…
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#秋田

昨夏・今春王者が求める圧倒的勝利と栄冠 明桜高校

撮影◉伊藤靖史 文◉工藤璃子 戦国秋田を制する  秋田県の高校野球は群雄割拠のまっただ中にある。実力ある強豪校がいくつも存在し、どこのチームが優勝するのか、予想するのが難しい。夏に限ると、連覇を成し遂げたのは2012~13年の秋田商業が最後で、その後は毎年優勝校が変わっている。そのような中で、昨年の独自大会に続き夏の頂点を狙うのが明桜だ。 日本で一番長い夏に  明桜はこの春の地区大会・県大会を制した。輿石重弘監督は「練習試合が思うようにできない中、公式戦で8試合経験でき

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再確認した存在の大きさ        バッテリーが挑む最後の夏       湯沢翔北高校3年/投手 佐藤創    湯沢翔北高校3年/捕手 佐藤悠

撮影◉高橋潤一 文◉工藤璃子 エース不在で臨んだ春  春の地区大会初戦、先発した湯沢翔北のエース・佐藤創(さとう・そう)は3回2/3を投げ、マウンドを降りた。右肘の怪我により、その後も登板することはできなかった。思わぬ事態に見舞われた湯沢翔北であったが、チームは地区大会を制し、県大会8強入りを果たしている。その理由を佐藤創は次のように話す。 「他の投手陣、特に2年生の頑張りが大きく、地区大会で優勝できた。3年生投手は自分1人なので、下級生たちの成長が嬉しかった」

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秋田高校野球名鑑2021

県北地区 花輪高校  チーム全体のまとまりが強いチーム。「鹿角から甲子園」をかかげ、日々の練習に取り組んできた。抜きんでた選手はいないが、お互いにカバーしあいながら粘り強い試合運びができるようになってきた。4月には20名の新たな選手を迎え、練習に活気と緊張感が増した。どんな状況でも目の前の一球に集中し、勝利をつかみ取る。 県北地区 十和田高校  十和田高校は、部員一人ひとりが最大限成長できる組織を目指し日々の活動に取り組んでいます。データを活用し、個々の能力を伸ばして

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守りきる野球で切り拓く頂点への道   秋田高校3年/投手 石井夢沙士

文◉工藤璃子 歴史ある進学校のエース  県内トップレベルの進学校である秋田高校。明治の頃に創部された硬式野球部は、夏の甲子園第1回大会の準優勝校としても知られている。古くから文部両道を実現し続けている同校には今年、絶対的エースが存在する。  3年生投手の石井夢沙士(いしい・むさし)。キレのあるストレートとカットボール中心の決め球を武器に、最速144km/hを誇る本格派右腕だ。伊東裕監督は石井について、「肩肘の柔らかさとボールへの力の伝え方は天性のもの」と評価。この先の将来も

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狙うは2年ぶりの王座 そしてその先へ 秋田中央高校

撮影◉小笠原良 文◉工藤璃子 結果に驕ることなかれ 「強さを感じたことは一瞬たりともない」。チームについてそう話すのは秋田中央・勝田慎監督。準優勝を収めた今春の県大会では、「私たちは弱者である」という考えのもとゲームプランを練っていた。その裏側で行われていたのは「野球観のすり合わせ」だった。  4月に就任したばかりの勝田監督は、2年前に甲子園へと導いた佐藤幸彦前監督からバトンを引き継ぎ、選手たちを知ることから始めた。それぞれどんな野球観をもっていて、どんな良さがあるのかを把

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創部6年目で4強キープ            「できる」「するべき」ことを考えて   大館桂桜高校

文◉工藤璃子 勝利へ導くエースの投球  昨秋に続き今春も県ベスト4入りを果たした大館桂桜。県大会3試合すべて先発したエース・安藤拓巳(3年)は自身のピッチングについて、「自分の投げたいように投げることができた」と振り返る。  「フォアボールが少なく、スライダーも低めに集まったので相手も振ってくれて、ゴロに打ち取ることができました。そこは良かったです」  実際、1回戦と準々決勝合わせて15回投げ、与えたフォアボールは1つのみ。準決勝のノースアジア大明桜戦では相手を警戒しすぎた

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異なるタイプの2人が織りなす夏模様  能代松陽高校 大髙勇心3年/投手         深堀虎童3年/投手

 文◉工藤璃子 調子を取り戻したサウスポー  昨夏の準優勝校・能代松陽。部員は53人で、学年に関係なく激しいレギュラー争いが繰り広げられる。現に、今年の春季県大会でベンチ入りしたメンバーのうち16人は1・2年生で構成されていた。  指揮を執り19年目となる工藤明監督は、校名変更前の能代商業時代に2度チームを甲子園に導いているが、能代松陽としてはまだ聖地に足を踏み入れていない。2年ぶりに甲子園大会が開催される今年、キーマンとなるのは2人の投手だ。  まず、1年夏から登板経験の

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敗れた秋、成長した春          そして夏へ駆け上がる                  秋田南高校2年/投手 塚田将正

撮影◉小笠原良 文◉工藤璃子 チームづくりの成果が現れた春  春季県大会ベスト8入りの秋田南。準々決勝で明桜に0-2で敗れたものの、チームは確かな手ごたえを掴んでいた。石川聡監督は選手たちの成長を感じている。 「秋から安定したディフェンスを心掛けてチームをつくってきました。明桜戦でも課題はある程度クリアできたのかなと思っています」 地区・県大会合わせて6試合で失策1。昨年と比べてミスが減ったことが一番の収穫だ。  成長の原動力となっているのは昨秋の敗戦。チームは地区大会で

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