「投票したら終わり」じゃない。石川県に住む私たちに必要な考え方
こちらの記事は、『#投票したら終わりじゃない』プロジェクトの発起人個人ノートです。プロジェクト詳細はこちらからよろしくお願いします。
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2022年3月13日(日)、石川県に住む人たちにとって記憶に残る1日だったと思います。なぜって?28年変わることのなかった知事が変わったから。
現在は、石川県民歴約5年の僕ですが、大学時代に金沢にいた時も合わせると、合計で約10年ほどです。ですが、なんと、過去60年近くで知事を務めた人は2人と、変わらないのが当たり前、というレベルで政治を舵取りが変わっていなかった。
かつてない盛り上がりを見せた、知事選
僕が石川県民になった後、一度だけ知事選挙に遭遇しました。
それは2018年3月11日。
立候補者は、当時の現職知事であった谷本正憲氏と無所属の小倉恵美氏、結果は明らかで得票率約80%で谷本氏が当選。
ですが、この時の石川県知事選挙(2018年3月11日)の、投票率は何%だったかというと、39.07%です。もはや、みんな変わらないから、もういいやってなったのではないでしょうか?
ですが、今回の石川県知事選、かつてない盛り上がりを見せたと思います。(同日に金沢市長選、輪島市長選、金沢市議補選もあって)
まずは、候補者が沢山いた(立候補者が全部で5名)、なぜそのようなことが起こったのかは、以下が参考になります。
※谷本氏は出馬せず。
友人が何やら政策比較表を作ったら、いつの間にか政策アプリが出来上がっていたり・・・
大学生と社会人有志が立ち上げた「イシカワ事変」というプロジェクトで、実際の候補者へのインタビューを学生が行っていたり・・・
大好きなお店の方と友人が投票行動を呼びかけていたり・・・
肌感覚でわかるほど、大きな盛り上がりでした。
誰がなったって同じ... なのか?
今回の盛り上がりは、きっと今までとは違う、これから何かが変わるかもしれない、というそういう期待も込めて、多くの方が自らアクションを起こしたと個人的には感じています。
それもきっと、今回の選挙に立候補した方々が5人もいたからだと思っています。もしも、1人や2人であれば、誰になるか、もうわかるから、自分は行かなくても、という考えをする方もいたのではないか?と思っています。
そういう意味で、選挙や政治の熱気は候補者の数にも大きく影響するのでは?と感じた次第です。(各地方の知事選の候補者数と投票率の関係を見てみたい。)
今回は違う、今回は変わる、という期待を込めた選挙。
3月13日の投開票が終わった後の投票率はどうだったか?
なんと、61.82%!!!前回を22.75ポイント上回るほどだったそうです。
が、しかし、それでも、61.82%なのか、とこの盛り上がりで。
もしかしたら、盛り上がっていたのは、自分も周りの人たちが積極的だったから?
厳密には投票権あるけれども、色々と投票できない状況もあったかもしれませんが、敢えて行かなかった人たちは、どういうお気持ちでいかなかったのかは、単純に気になります。
誰がなったって同じ?
そうなの?
その結論に至るまでにどれだけの投票を行い、どれだけの選挙について準備をしたのか?
期待していた候補者に、裏切られて、その期待通りにはいかなかったか?
僕にはわかりません。ただ、単純に気になります。
投票日はスタートライン
この盛り上がりの中、ひとつの懸念がありました。
もしも、推している候補者が当選しなかったら?
もしも、当選した候補者が自分たちの願いを聞いてくれなかったら?
この盛り上がりの反動で、逆に落胆が大きいのでは?
ただ、政治は投票日が終わりではない。それがスタートラインだと思っています。仮に推してる候補者当選しなかったとしても、その候補者を推している人たちが、これだけいた、という事実、そして願いは当選者にも伝わる。
そして、仮に推している候補者が当選しても、あとはよろしく!ってわけにもいかない。
ときには、リーダーだって、初心を忘れたり、いつの間にか違う道を進んでいたり、あるとは思う。だって、普通の会社でもそうだから。そんなときには、僕らがあれっ!それそうだっけ?という声を発することも必要。フランスのナポレオンだって、民衆を独裁から解放する救世主だったのに、いつの間にか、自らを皇帝と名乗り出して、よくわからない方向に進んだり。
この大きな盛り上がりが、推している候補者が当選しなかったときの大きな落胆に繋がる懸念もありつつ、誰もが政治を変える力を持ってる我々が主権者だから。なので、仮に推している候補者が当選しなかったときでも、政治は変えられる。地域をより良くしていくのは、地域に住む他でもない私たちだから。だから、選挙が終わったあとは、ノーサイドでみんなで一緒に新しいリーダーも巻き込んで地域をより良くしていきたい。あの人に任せておけば、がある意味一番危険。
(その人の自制心だけに委ねられるから。)
お国のリーダーもそうですよね、個人的にこれは共感するので、気になる方はぜひ。(建設的な批判することが大事)
愛知県民なのに、金沢大学に来て、石川県が好きすぎて、京都から移住してきたのは、きっとそこに住む人たちこそが地域をより良くできる、そして、それを自分もその一員としてしたいと思ったから。
だから、友人とこんなプロジェクトを立ち上げました。
投票したら終わりじゃない。これからの地域は、地域に住む私たちで作っていくのだから。3月13日に立ち上げましたが、すでに申し込みが入っていて嬉しい。多くの石川県の方に参加していただくことを期待して、プロジェクト頑張ります。