#12 結局望んだ職業に就けない性分
田舎生まれ、田舎育ち、18歳から33歳までほぼ都会に住んだ私にとって、家族ができた時にどっちに住むのが良いか、というのはとても頭を悩ます問題でした。
田舎者であること、農家の子であることに幼いながらに負い目を感じていたし、都会に出て都会の常識を知らずに痛い目(犯罪被害など)に遭ったこともありました。
ただ、伸び伸び育つことはできるし、ゆったり流れる時間の中で自然に囲まれて心が豊かになるとも思いました。
妻も田舎に憧れを持っていました。
この『都会 vs 田舎』論はまた別の機会に書くとして、私は考えに考えた末、家族を連れて田舎へ帰り、農業を継ぐことにしました。
でもそれはただ、田舎でゆっくり暮らしたいという理由ではなく、私にとってはビジネスのためでした。
アパレル時代のある時から経営に携わりたいと思っては叶わなかった夢を追いかけるため、
そして、都会と田舎を両方知っているからこそ、そのギャップをビジネスにするアイデアがあったからでした。
嫌いだった父に相談したところ、父もそのアイデアに乗ると言ってくれました。
むしろ父から抜本的なアイデアを提案してくれることもありました。
最初のうちは、良い光が見えていました。。。
農業の実務はほとんど知らなかったため、今までのやり方を教えてもらいながら、
準備段階の情報収集やコネクション構築についても、父は協力してくれました。
とても協力的でした。
しかし、実際に具体的なアクションプランを立て出すと、反対されるようになりました。
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