奇跡に応える感謝の一言ありがとう
一飯之報(いっぱんのむくい)
→ 食事を一度恵まれただけの恩でも忘れてはいけないという戒め。
小さな恩ほど時間が経てば忘れてしまうものだ。
それから、当たり前のことほど感謝の気持ちが薄れていくものである。
わかっていてもその表現が上手くできないという人は多いだろう。
追い込まれたときだけ感謝を伝えるのはズルいし、そんなときの感謝の気持ちは軽い。
だからこそ、何気ないありがとうの一言をいえる人になろう。
世界人口から見るそもそもの奇跡
ドイツ世界人口財団のデータによると、世界の人口は2020年に8,230万人増え、78億3,700万人となったそうだ。
その人口比率をもしも世界の人口が100人の村だったと仮定したときの構成だ。
・アジア地域:59人
・アフリカ地域:17人
・ヨーロッパ地域:10人
・ラテンアメリカ地域:8人
・北アメリカ地域:5人
・オセアニア地域:1人
この人口は2050年には100人から129人に増えるとされている。
そのときの構成はこのように変化するといわれている。
・アジア地域:69人
・アフリカ地域:33人
・ラテンアメリカ地域:10人
・ヨーロッパ地域:9人
・北アメリカ地域:5人
・オセアニア地域:1人
圧倒的にアジア圏に世界人口が偏ることが理解できる。
私が小学生や中学生の頃には、世界人口が60億人を突破したということが1つの基準としてあった。
それがもはや80億人に達する勢いで伸びていることに改めて驚愕する。
日本の人口はどんどん減っているという事実があるため、どうも世界全体を考えたときに人口が爆発的に増えているという感覚が難しい。
いずれにせよ、今あなたが生きているということは80億分の1の奇跡なのだ。
生態系に見るそもそもの奇跡
地球上には様々な生態系が存在することは誰もが知っていることだ。
そして、これらの生態系に支えられた多様な生物がまた存在しているのも事実だ。
全世界の既知の総種数は約175万種といわれていて、内訳は下記のとおりだ。
・哺乳類:約6,000種
・鳥類:約9,000種
・昆虫:約95万種
・維管束植物:約27万種
それから、まだ知られていない生物も含めた地球上の総種数は大体500万~3,000万種の間という説が一般的だ。
かなりの開きがあるが、それだけ生物に関してはまだまだ未知な部分が多いということである。
いずれにせよ、今あなたが人として生きていることは相当の奇跡の中で成り立っている。
生命の不思議から見るそもそもの奇跡
1組の男女から生まれる子供の遺伝子組み合わせについて考えてみよう。
人間は23対の染色体、つまり遺伝子を持つ哺乳類で、オスもメスも減数分裂によって精子、卵子を作ります。
23対で46本ある染色体(遺伝子)のうち、それぞれ「A or B」のどちらかが選ばれる。
要するに、1人の男性から出来る精子の種類は、2の23乗通りの組み合わせがあるということになる。
実際に計算すると、約840万通りの組み合わせになる。
このロジックをそのまま女性にも当てはめると、1人の女性からできる卵子の遺伝子組み合わせも、約840万通りとなる。
合算すると、2の46通りとなり、約7兆通りの組み合わせが存在することになる。
そう、今あなたがあなたの遺伝子として存在していることは、7兆分の1という天文学的数字の中で成り立っている。
自分と同じ生年月日の日本人と出会う確率
人として存在する奇跡ついでに調べてみたいことが出てきた。
自分と同じ誕生日の確率はそこそこ高いイメージがある。
すぐに誕生日のパラドックスというワードが出てきた。
人がどれだけ集まれば、その中に誕生日が同一の2人がいる確率が50%を超えるかというパラドックスらしい。
結論、23人の人が集まれば50%以上の確率で同じ誕生日の人が出てくるという。
そして、41人の人が集まれば90%以上の確率まで上がる。
なんとなく、そのロジックは理解したが、もっと深く生年月日も同じ日本人に会う出会う確率も知りたくなった。
ということで、蛇足だがお付き合いいただきたい。
平成28年のデータで若干古いのだが、まあまだ同世代が活躍しているだろうという前提で進めていこう。
日本の総人口が126,933千人に対して私の同世代は1,496千人。
1,496千人を1年の365日で割ると、約4,099人となる。
※ 1年で平均的に人が生まれていると仮定
つまり、私と生年月日が同じ人は日本に4,099人いるということがこの時点でわかった。
これを日本全体の人口で割ればいい。
4,099人に対して126,933千人が日本全体の人口なので、0.0000322%という数字が出てくる。
もはや数字がわけわからないのだが、確実にいえることは、自分と同じ生年月日の人と出会うことは、まあないということだ。
奇跡に感謝
今回はとにかくいろいろな奇跡のもとに、今生きていることが成り立っているかを書いてみた。
私が好き勝手にstakというIoTデバイスの生産に携わることができているのも、この軌跡のもとに成り立っている。
この当たり前の状況に対して、やはり一言伝えるべきだろう。
ありがとう。
【Twitterのfollowお願いします】
植田 振一郎 Twitter