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カリスマ経営者が抜けたZOZOの今

一刀両断(いっとうりょうだん)
→ ずばりと物事を処理したり、判断したりすること。

景気が良くても業績が伸ばせない企業がある一方で、景気が悪くても業績を伸ばせる企業がある。

その差はどこにあるのだろうか。

大人のZOZOはじめました 主役は洋服好きの社員

(出典)日経MJ

こちらの記事が目に留まったので読んでみたが、参考になることも多かったので、まとめがてら書いていこう。

ZOZOについて

株式会社ZOZOは、千葉県千葉市美浜区に本社を置く日本の会社だ。

創業者の前澤友作氏は、SNSでの活発的な活動やメディアで取り上げられることもしばしばあるので知っている人も多いだろう。

その株式会社ZOZOのサービスをいくつか紹介しよう。

・ファッション通販サイト:ZOZOTOWN(ゾゾタウン)
・ファッションコーディネートアプリ:WEAR
・古着下取サービス:ZOZOUSED

アパレル業界全体の不況が続く中、このZOZOは快走しているようだ。

その勢いは止まらず、5月にはハイブランドのフェラガモもZOZOTOWNに初出店した。

もちろん、ハイブランドが出店したことだけを取り上げるわけではないが、このZOZOという会社はテック企業になりつつある。

ZOZOの強み

2019年9月に衝撃的な発表があった。

ZOZOとYAHOO!(Zホールディングス)が提携することになり、カリスマ経営者であった前澤友作氏が退任した。

その後を引き継いだのが、沢田宏太郎社長である。

こういったカリスマ経営者の後を引き継ぐのは、とても大変なことだと思う。

全ての会社はトップで決まる。

これは間違いないのだが、実に巧みな手腕でZOZOを導いている。

・モアファッション
・ファッションテック

この2つがキーワードのようだが、私はstakのCEOということもあり、特に後半のファッションテックに注目したい。

個人的にもゾゾスーツやゾゾマットを使ってみたし、ゾゾグラスも手に届くのを待っていることもある。

賛否両論も多い中、ファッション×テックの分野でZOZOほど挑戦している企業はないということで、勝手に応援させてもらっている。


このテックを使った理由は、当初はPB(プライベートブランド)商品を出すことだったはずだ。

2017年にはカスタムオーダースーツを登場(2019年10月31日でサービス終了)させたり、Tシャツだったりも販売した。

これが出典企業の反発を招いた。

この反省から、テックを裏方で活用するという方向に切り替えているのがポイントだ。

つまり、自社のみで独占する方向から他のアパレル企業との連携をするというビジネスモデルだ。

ZOZOのテック技術

全身採寸用ボディースーツということで登場したゾゾスーツ。

黒タイツにセンサー部の白いドットがついた画像が特徴的で印象が強い人も多いだろう。

アプリから1周しながら写真を撮っていくと、自分の身体の採寸ができるというものだ。

自分の身体に合ったファッションをレコメンドしてくれる、オンラインでの弱点を補う素晴らしいテック技術である。

その後に登場したゾゾマット。

こちらは、足を計測するマットで自分の足の形に合った靴をオススメしてくれる。

2020年2月から配布開始したゾゾマットは、3ヶ月で計測者数が100万人以上となり、ゾゾマットに対応している商品点数も増えてきている。

また直近では、ゾゾグラスという肌の色を計測できる眼鏡が出てきている。

感度の高い人ならコスメとのシナジーが高いことはすぐに理解できるだろう。

このゾゾグラスも注文数が100万個を超えているようだ。

さらに、アクセサリーのために手や指を計測できるゾゾマットフォーハンズの開発が間もなく完了するとのことである。

テクノロジーとの融合

個人的な所感だが、ゾゾスーツが登場したときは否定的な立場だった人が多かったように思う。

使い勝手が悪いとか、精度がいまいちといった声もあったが、その後に登場したゾゾマットやゾゾグラスはあっという間に100万人に支持されている。

その礎を築いたのは、ゾゾスーツにあったことは間違いない。

そして、企業努力でアナログなアパレル業界にテックを持ち込んだZOZOは、まさにイノベーションを起こしている真っ最中だ。

ここでもまたアパレル業界ではなく、異業種からの参入が結果的に業界全体を変えようとしている。

テクノロジーを受け入れる、知ろうとすることが大切だということは、ここからも読み取れる。


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植田 振一郎 Twitter

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株式会社stakは機能拡張・モジュール型IoTデバイス「stak(すたっく)」の企画開発・販売・運営をしている会社。 そのCEOである植田 振一郎のハッタリと嘘の狭間にある本音を届けます。