日本が世界に誇る一度は訪れたい絶景スポット
花鳥風月(かちょうふうげつ)
→ 自然の美しい景色、風物。
生まれ故郷である広島という地には、海も山もある。
広島で育っていると当たり前の風景で見慣れているのだが、瀬戸内海に面している。
そんな瀬戸内海には、700以上の島々があるということで、海の上に島がある風景は独特だ。
ただ、それは地元の人間よりも初めて見た人によって、当たり前でないことを知らされるといった不思議な現象が起きている。
見落としているというか、気づかなかった美しさというもは、世界中にあるのだろう。
昨今はなかなか海外に行けないので、日本国内の絶景スポットを紹介しよう。
日本国内の絶景スポット
白金青い池:北海道
美しい丘陵地帯などの景色で知られる美瑛(びえい)には、郊外に隠れた絶景がある。
1988年の十勝岳噴火の際に、美瑛川に泥流が流れ込むのを防ぐために堰堤(ダム)を建設した。
そこに川の水が貯まり、白金青い池になったといわれている。
青い池という名の通り、湖水が鮮やかな青であることが最大の特徴である。
水に含まれる成分が太陽光によって青い光を放つことで湖水が青く見えるのだが、日によってはエメラルドグリーンのように変化することもある。
そんな池の周りに生える立ち枯れたカラマツの白さが映えることで、より一層幻想的な風景となっている。
奥入瀬渓流:青森県
十和田湖畔、子ノ口から焼山まで約14km続く奥入瀬渓流。
渓流沿いにはいくつもの滝や流れが点在しており、十和田湖観光には欠かせない散策ポイントとなっている。
豊かな森、巨大な岩や切り立った崖など、四季を通して千変万化の渓流美を堪能できる景勝地だ。
渓流沿いには車道と遊歩道が整備されており、短時間の散策から4時間半ほどのトレッキングまで堪能できる。
もちろん、車の中からでも十分に自然を間近に満喫できるという人気スポットとなっている。
小岩井農場の一本桜:岩手県
今から約100年前の明治時代、かつて放牧地だったこの地で牛を夏の強い日差しから守る日陰樹として植えられた一本のエドヒガン。
雪が残る秀峰岩手山を背景に、毎年春に薄ピンク色の美しい花を咲かせる一本桜として愛でられるようになった。
その圧倒的な存在感が話題となって、ドラマのシーンにも多々使われているスポットだ。
季節限定というところも人気で、春に一度は見てみたい場所として人気である。
美人林:新潟県
新潟県の中腹、十日町松之山の一角に生い茂る樹齢約100年のブナ林。
昭和初期に一度伐採された後、再び伸びたブナの木々がすらりと美しく成長し、美人林と名付けられたという。
あたり一面ブナの木で覆われた幻想的な世界観を満喫することができる。
新緑の季節は緑一色となったブナ林から差し込む光が一層美しく感じられる。
また、一面が銀世界となる冬であっても、レンタルしたスノーシューを履いてブナ林の散策を楽しむことができる。
春夏秋冬の季節ごとに様々な美しい表情を見ることができる。
苔の森:長野県
八ヶ岳の北、485種類の苔が自生する神秘的な苔の森。
樹齢数百年の原生林に広がるその姿は、まるで緑のふかふかな絨毯を想起させる。
日本蘚苔類学会から日本の貴重なコケの森にも選定されているスポットである。
白駒池周辺の10ヶ所の森には、それぞれ違った特徴があり、ハイキングを楽しる。
白米千枚田:石川県
日本海に面して昔ながらの棚田が広がる、白米千枚田は、石川県輪島市にある。
毎年4月末ごろから水を入れ、5月はじめに田植えが行われる。
季節ごとに色合いを変える稲穂の段々畑も美しいけれども、水田に反射する夕日や冬のイルミネーションも人気だ。
夢のつり橋:静岡県
長さ90m、高さ約8mの夢のつり橋は、川根本町寸又峡の象徴的存在である。
大間ダムで堰き止められたエメラルドグリーンの湖面を眼下に見下ろせて、大自然の絶景に包まれることができる。
つり橋の歩く部分には簡素な板が貼られているだけで、一歩進み進むごとに揺れてスリル満点。
つり橋の真ん中で願い事をすると叶うといわれている。
また、遊歩道の途中には夢のつり橋の景観を眺めることができる展望台やスポットがあり、絶好のカメラアングルとなっている。
橋杭岩:和歌山県
本州最南端の町である和歌山県串本町の海岸から海に向かい、850mも大小40余りの岩が柱のように連なっている絶景がある。
並び方が橋桁の杭のようにきちんとしていることから、橋杭岩と名付けられたスポットである。
実際は波の浸食によってできた自然の産物なのだが、岩と岩の間からは地平線に沈む夕日が見え、これが実に神秘的な絶景だと人気だ。
月が昇るタイミングもあり、夕方から夜にかけての時間もおすすめである。
また、秋にはライトアップされ、幻想的な雰囲気がさらに増すので、その時期に訪れるのもいいかもしれない。
隠岐国賀海岸:島根県
隠岐を代表するダイナミックな景勝地だ。
西ノ島町の西海岸一帯は、日本海の激しい海食作用を受けた大断崖、奇岩がそそり立ち、大自然の造形美に圧倒されること間違いない。
その中でも、摩天崖(まてんがい)は圧巻で、海面から257mの高さに垂直にそそり立っている。
一方、崖の上は一面緑の草地となっていて牛や馬が放牧され、のどかな緑の風景が広がっているコントラストもいい。
また、各景勝地を巡る遊覧船も運行しているので、運営に合わせて訪れるのもいいだろう。
仁淀川:高知県
日本の川で水質ランキングのトップを走る仁淀川は、同じく高知県にある四万十川に劣らぬ清流として人気を誇っている。
仁淀ブルーと呼ばれる透明な青は、仁淀川ならではのものでその美しさに圧倒される。
8月中旬から1月中旬にかけての仁淀ブルーは特に美しく、この時期が特におすすめだ。
仁淀川には多くの渓谷があり、緑の木立と清流のコントラストは格別で、水晶淵と呼ばれる場所もある。
その名のとおり、水が水晶のように透き通り、川底の石の形まではっきりと見えるほどの景観も仁淀川ならではの絶景である。
九十九島:長崎県
九十九島とは、佐世保から平戸にわたる海上に点在する208島の島々の総称をいう。
人が住む有人島は4島のみで、他はすべて無人島となっている。
ほぼ全域が日本最西端の海の国立公園の西海国立公園に指定されている。
九十九島全景を眺めるなら、市内各地の展望台からがおすすめである。
展海峰、弓張岳展望台、石岳展望台といったスポットが有名だ。
青い海と緑の島々の美しいコントラストに感動すること間違いないだろう。
雄川の滝:鹿児島県
南大隅町の根占地区を流れる雄川上流にある落差46m、幅60mの滝だ。
駐車場から滝つぼまでは、約1,200mの遊歩道があり、散策が楽しめる。
滝までの遊歩道を樹々のざわめきや清流の音に癒されながら、渓流沿いに約20分歩いて坂道を登りきる。
そこには、圧巻の絶景が目の前に広がる。
ダイナミックな岩肌と澄み切った水、エメラルドグリーンの滝つぼは神秘的で心洗われる絶景だ。
雄川の滝には展望所もあり、視界いっぱいに広がる滝を眺めることもできる。
遊歩道は勾配があるので、トレッキング向きの服装で訪れることをおすすめする。
はての浜:沖縄県
沖縄県久米島の東に位置する、はての浜は、砂浜だけの3つの島の総称である。
久米島の東5kmにある無人島で、砂浜のみでできている浜は、東洋一の美しさと呼ばれている。
どこを見ても、視界に入るのはエメラルドグリーンの海と白砂のみ。
沖縄の砂浜の中でも最も美しい場所といっても過言ではない。
海の透明度がとても高く、足元は砂の白さが透けて見えるほどだ。
そして遠ざかるにしたがって海水が青みを帯びてきて、そのグラデーションの美しさは他では見ることができない絶景スポットだ。
まとめ
ようやく旅行に出かけようとする人も増えてきているだろう。
独断と偏見で自然を中心にピックアップしてみたが、そんなときの参考にしてもらえたら嬉しい限りである。
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植田 振一郎 Twitter