リクルート出身者が自然に使っているリクルート用語
隔靴掻痒(かっかそうよう)
→ 歯痒くて腹が立つさま。
怒りをどこに向けるかで、エネルギーに変えることができる。
自分の知らない世界やわからないことに対面すると、歯痒さを覚えたりもするが、その環状をどこに向けるかということだ。
そんな世界に導いた人に対して怒りを向けているようでは、自己の成長に繋がることはない。
そう、怒りは全て自分自身の無力さに向けるべきなのである。
無力な自分を奮い立たせるためにも、自分自身に厳しくいきたいと個人的には思っている。
そして、無力さを少しでも減らしていくためには教養が必要で、教養を手に入れるためには正確な役に立つ情報を仕入れ、アップデートしていく必要がある。
生まれてから、小学生、中学生と歳を重ねていく上で、知識となる情報に触れていこう。
日本で知名度のある企業
日本で知名度のある企業は、そんなに多くはない。
いわゆる大企業というカテゴリに入る企業は数える程度で、そのカテゴリに入れる企業には特徴がある。
そんな中、営業会社といえば、リクルートという企業を思い浮かべる人も多いのではないだろうか。
現在のリクルートは全くそんなこともないのだが、そもそもはゴリゴリの営業会社というイメージが強く残っている。
それから、リクルートのすごいところはたくさんあるけれども、起業したという人が多く、そんな企業文化が1つの価値となっているところだ。
また、社会に出るとリクルート出身という人に出会うだけでなく、リクルート出身の人たちには共通言語を持っていることを知る。
そんなワードが実は組織を統一するのに結構役に立つので、知っておくといいだろう。
リクルート出身者が自然と使っているワード
レボ
上司との振り返りや、今後の行動を共有したりする時間のことをレボという。
共有する時間を通じて、自らに変革(レボリューション)を起こすという意味から、レボと呼ぶようになったそうだ。
レボしようとか、レボやったのといった使い方をする。
フィジビリ
フィジビリスタディ(実験)の略称をフィジビリという。
まずは試験的にやってみた方がいいという、行動を起こすことの大切さを想起させる、営業会社ならではという側面もあるかもしれない。
最近ではリクルート出身でなかったとしても、とりあえずフィジビリしようといった具合で使う場合も多くなっているので、知っておいて損はないワードの1つだ。
テルクリ
テレフォンクリーニングの略称をテルクリと呼んでいる。
このワードを初めて聞いたときには、なんの略称なのかわからず聞いたことがある。
新規開拓をするとき、リスト化された企業へ電話してアポイントを取ることを指すのだが、今日何件テルクリしたのかといった会話が普通に飛び交っている。
電話でアポを取るあたりが、やはり根底に営業の強さがあることを感じてしまう。
アスピ
アスピレーション(向上心)の略称をアスピという。
例えば、アスピ目標なら、来月までにこれだけ数字を作りますといった具合だ。
ただし、このアスピ目標には、実際にできるかできないかは関係ない点に注意が必要だ。
このワードも営業重視の企業文化を感じさせる。
オブリ
Obligation(オブリゲーション)とは直訳すると、義務という意味だ。
そこから派生して、必達事項のことをいう。
必ずやるべきことを指すという解釈もできるワードである。
ブレストベース
ブレストとはブレインストーミングの略称である。
つまり、キックオフmtgやプロジェクト参加メンバーがそれぞれ自由にアイデアを出し合おうということだ。
互いの発想を利用および尊重して、良いアイデアを生み出そうという思考法のことである。
エビデンス
エビデンスという言葉は、ビジネスの場面ではよく聞くワードの1つではないだろうか。
証拠という意味で、エビデンスを提出するようにといった場面はよくあるので、しっかり覚えておくといいだろう。
アジェンダ
アジェンダも、もはやビジネスの場面では頻繁に登場するワードだ。
議題のことで、会議のアジェンダという使われ方をするのがほとんどだろう。
例えば、明日の会議のアジェンダを先に送っておいてとか、アジェンダを共有してといった具合に使われる。
フィックス
このフィックスという言葉も、ビジネスの場面では多く使われるので、特段リクルート用語ではないだろうが、よく使われるので紹介する。
確定とか決定の意味で、あの契約はフィックスしたのかといった具合で使われる。
はやくフィックスしてといった場面でも使われる便利なワードの1つだと覚えておこう。
SNHR
ここからはアルファベット特集だ。
SNHRとは、先輩内定者ひっぱりルートの略称をいう。
具体的には、内定者から優秀な後輩を紹介してもらって採用するルートのことである。
採用時期にはよく見るワードで、メールなどでSNHRって書かれることが多い。
ZD
冗談のような略称だが、全然ダメ(Zenzen Dame)から由来しているそうだ。
効果がなかったときになど、ZDと使われる。
ATI
圧倒的当事者意識の略称である。
これだけ聞くと、どういった場面で使われるのかイメージしにくいが、主体性を重んじる意識のことだ。
例えば、上司にその企画には意思がなく当事者意識がないと判断されたときなどに、圧倒的当事者意識が足りないといわれたりするといった具合だ。
まとめ
企業には様々な文化があり、その文化が代々受け継がれていくのが面白い。
そして、企業を抜け出して独立していった人たちも当然のように文化を継承しているとなれば、なお興味深いことである。
要するに、独立起業して成功する人が多いという印象がつけば、将来的に独立したいと考えている人はその企業を目指すだろう。
独立していったら人材不足になると思われがちだが、新たに独立起業したいという人が入ってくればいいという好循環を生むことにも繋がる。
こういった企業文化をつくっていくことも起業の醍醐味なのではないだろうか。
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