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AIに怯える人、AIを受け入れる人

一朝之患(いっちょうのうれい)
→ 一時の心配。また、突然起こる心配事。

人は知らないもの、理解できないものに対しては、受け入れを拒否する傾向にある。

私が最も悪だと思っているのは、試すこともなく否定するという行為だ。

試した上で、調べた上で否定するのは構わないが、自分のキャパを超えてしまったものを頭から否定する人は愚かだ。

とりわけ、テクノロジーの分野に関しては、このことを強く主張したい。

例えば、AI(人工知能)という言葉を聞いたことがないという人は、もはや論外の場所にいると認識した方がいい。

なんのことかよくわかっていなくても、聞いたことがあるというレベルの人以上に向けて書いていくことにする。

AI(人工知能)とは?

AIとは「Artificial Intelligence」の略称で、学習・推論・判断といった人間の知能のもつ機能を備えたコンピューターシステムという定義だ。

(出典:大辞林 第三版)

こういう書き出しをすると、いきなり頭に入ってこないという人も多いだろう。

なので、AIと聞くと、さも機械が人間のようにふるまう姿を想像する人が多いのではないかという書き出しにしよう。

この感覚は正しい反面、間違っているというところもあるといえる。

というのも、人工知能の研究には2つの立場があるからだ。

1.人間の知能を持つ機械を作ろうとする立場
2.人間が知能を使ってすることを機械にさせようとする立場

多くのAIの研究は2.の立場で、人間のような機械を作っているわけではないことを大前提で知っておこう。

人間のような機械を作るのは、どちらかろいうと、ロボティクスのジャンルになる。

もっというと、様々な教授が多くの定義を唱えているので、AIの定義は曖昧ともいえる。

なので、ここでは簡単に人間の知能を機械に組み込んでいくとしよう。

AI(人工知能)の分類

複雑になっていく、わからなくなっていく1つ目がここにある。

どの分野にも分類があるように、当然AIも分類される。

・特化型AI
・汎用型AI

まず、特化型AIだが、その名のとおり、特定領域の課題に特化するAIだ。

具体的には画像認識、音声認識、言語処理の技術を持つAIのことだ。

現在のビジネスで使われるAIの大半は特化型AIだと認識しておけばいい。


次に、汎用型AIだが、こちらもその名のとおり、人間と同じように処理可能なAIのことをいう。

この汎用型AIは実現までは、まだまだほど遠いところにある。

というのも、人間は経験から判断ができるが、そこをAIへ踏襲することが非常に難しいからである。

自動運転の場合を考えてみよう。

交差点を右折した先の道路が工事中で、左車線が使えない場面を考えて欲しい。

人間であれば右車線へ移動して工事している区間を通過するが、AIでは工事区間の手前で止まってしまう。

左車線を走るという考えしかないので、ここに工事区間がある場合には右車線へ移動して通過するという学習をさせる必要があるのだ。

このような状況は、様々な場面でいくらでもある。

ここが汎用型AIの開発の最も難しいところなのだ。


それからもう1つの分類も書いておこう。

・強いAI
・弱いAI

強いAIとは、人間のようなことができると理解すればいい。

ターミネーターのスカイネットやドラゴンボールの人造人間を想像して欲しい。

弱いAIは、人間の一部分のみ、特定のタスクのみができると理解すればいい。

アルファ碁、Siri、Googleレンズ、無人レジ、自動運転といった特定のタスク遂行をイメージして欲しい。


この4つの関係性は、どのような観点で人工知能を判断するかによって異なる。

つまり、AIとは1つだけあるもの、これだけだと特定できるものではないということを理解すればいい。

AI(人工知能)に怯える人、AI(人工知能)を受け入れる人

AIに怯える人、AIを受け入れる人の差は、理解をしようとする人、理解をしようとしない人の違いだ。

一連の文章を見ればわかると思うが、なにも完全に理解する必要はないのだ。

大切なことは、理解しようとすること、一旦は受け入れてみようとすることだ。


stakは機能拡張モジュール型のIoTデバイスだ。

このIoTデバイスとAIはある意味で切り離せないものでもある。

そして、このテクノロジーの組み合わせは、必ず人々の生活を豊かにすると確信している。

だからこそ、理解しようとする人、一旦は受け入れてみようとする人を増やしたい。


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植田 振一郎 Twitter

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株式会社stakは機能拡張・モジュール型IoTデバイス「stak(すたっく)」の企画開発・販売・運営をしている会社。 そのCEOである植田 振一郎のハッタリと嘘の狭間にある本音を届けます。