Portrait
ふと撮りたいものを思い浮かべたり
好きな写真家の写真集の頁を
捲ってみたり。
映画「泥の河」を見るとモノクロ写真を
写してみたいと思い「理由なき反抗」や
「ウエスト・サイド・ストーリー」を
見るとコダックの世界に憧れたり。
「代官山17番地」「パリ残像」に
至ってはあの世界観を夢見たりです。
人の顔がわかるかわからないかほど
黄昏時
僅かな光だけで
ポートレートを写してみたいという
思いが歳を重ねるごとに強くなってきました。
以前アメリカからの留学生ブランディさんと
長崎の坂道を友人三人で散歩しました
上り詰めたところで夜の帳が降り
そこで写真を撮った記録は
今も大切に見直しています。
セイケトミオ氏のZOEのような
世界観がよいなぁと最近思います。
いつものマイブームです。
イメージした世界観に少しでも近づけるよう
光を探しながらのポートレートを
撮影するのも心地よい時間ではないかと思っています。
先日久しぶりに
実に久しぶりにポートレート撮影の
チャンスをいただき
撮影前にどの場所で写そうか写したいか
直前のロケハンを古いビルの中で行いました。
光と影の境目を探しながら
露出を調整しては
モデルさんががそこにいることを想定し空撮影したり。
私はあまりこのように前準備をしたことがありません。
プロの方から見ると甚だ甘っちょろく呆れ顔されるに
違いありません。
ですので撮影の後からあーすればよかったと
そんなことばかり。
大切なことをなおざりにせず
まずはそこからのよちよち歩き。
短い時間でしたが撮影直前のロケハン、光探し
背景探し。
冒険してるようでとても楽しかった。
よい経験をさせていただきました
この年でこんなですから
少し歩けるようになった頃には
体がよちよち歩きになってそうです。
撮影させていただき感謝いたします。