学会出張記2023:ウィルミントンの変(0日目)

 長い記事になりそうだなぁおい!
 というわけで、まだ学会始まってないのにクソ疲れてる中、いままとめないとたぶん今後もまとめないので気張って書くよ!
 0日目は学会会場近くのホテルに行くまでです。けど多分この学会、これが本番だった気が……

1)前提。今回の学会は2020年にアトランタでやることになっていた学会が、コロナで延期して、2021年アトランタ、2022年ローマ、と予定がだんだんずれていって最終的に2023ウィルミントンにいつの間にかなってたというもの。なお2020年に参加費払っているので僕に拒否権はありません。無慈悲!
 さて、とはいえウィルミントンなんてロマサガでしか見たことがない地名なので、ちょっと検索してみた。するとデラウェア州のウィルミントンの情報がわんさか出てきた。しかし学会サイトによると開催校はノースカロライナ州立大学。どういうことなの……? 調べてみるとウィルミントンという街はアメリカには4つあり、しかもそのうち二つは空港も持っているらしい。待ってくれ。空港二つってそれ、絶対間違えてデラウェア行っちゃう奴じゃん!
 と悲鳴を上げつつもさらに調べると、どうもデラウェアのは「ウィルミントン空港」で、ノースカロライナは「ウィルミントン国際空港」らしい。つまりその差で識別しろということのようだ。ひえー。
 いやな予感がしつつも路線検索。いつもはHIS使っているんだが、今回はHISの検索がクソ路線しか出してこないのと、HISの表示ではどのウィルミントン空港なのかわからなかったので、JALで直接頼むことに。今回エコノミーとプレミアムエコノミーがほぼ同額だったのと、実は研究費が尽きててほぼ自費旅行なので、だったら事務になんやかんや言われることも気にしなくていいな!とプレミアムエコノミーを人生初めて選択。
 正直、この路線もあまりよくないんだけどね……いやな予感は、この時点でしてました。

2)今回初めてsurfacedにahamoを導入しました。いや本当に、けっこう苦労したけれども。その苦労話はすでに別記事でまとめているとして、ローミングがどうなるのか一抹の不安。とりあえず日本では動いていることを確認して、JALに乗るべく準備。飛行機は10時55分羽田出発予定で、こういうときは二時間前集合が普通なので9時前には羽田につきたいところ。朝のラッシュを避けるにはバスが一番ということで、最寄り駅にはなかったのだが付近の駅で7時くらいに出発する便があったことでそちらをチョイス。
 してたら首都高のあの工事ですよ。なぜよりによってこの時期に……
 さすがにあの渋滞だと間に合うか不安だったので、しぶしぶバスは放棄して新宿から大門、それから空港まで京急というなじみ深いルートをとる方向で。京王線には京王ライナーという座席指定サービスの超特急があるので楽だろう。……そう思っていた。京王ライナーは会員登録しないと当日買うことになるけどまあ5時起きで行けばなんとかなるやろがはは!
 ……6時台最後の切符。全滅。マジかよ。
 仕方ないので一つ前をチョイスし、それでも満員になっていることと、京王ライナーでは荷物を置くところが異様に少ないということに苦戦しつつ(端っこだったのでドア前に置いて手で押さえる作戦でなんとかした)、新宿ついて大門出て……あの……なんでこの時間から混んでるんです?
 昨日授業で発表してクソ疲れてるのにさらに死ぬほど疲れました。はい。

3)そんなこんなで羽田へ。いつの間にか国際ターミナルが第三ターミナルと名前を変えてるけど久しぶりだなーとのんびり構えて行ったら、8時台前半なのに手荷物検査場に地獄のような長蛇の列。マジかよ。
 仕方ないのでチェックインして荷物預けてから並んだ(このシステムも微妙に変わってて面倒だった)のだが、頻繁に空港職員がなんかいろいろ言いながら通るのが気になるのよね……もっと早い列があるのでは? と離れ、一番すいてる列に行ったところ「顔認証必要でーす」と言われ、そりゃ無理だわ登録してないもんはっはっはと戻って列に並び直し、地獄のような列で30分くらい並んで半分くらいきた頃に、なんか一部の客が横からするする抜けていくのが見えたんだよね……で、ルートに「Face Express」と書いてあったのでちょっとググりました。結果、JALとANAはチェックイン時に顔登録しているから即入れるよ、というサイトが……ええ……マジかよ……
 そうはいっても顔登録なんてしてないけどなあ、と思いつつはてな顔で行ってみたところ、案の定開かない。なんだこれと思いつついったん戻ってチェックインカウンターまで行ってみたら顔登録機械あったわ。やったわ。戻ったわ。通ったわ。3分で終わりました。早すぎてオールバックなるわこんなん!
 結論:顔認証、使おう!

4)今回estaには苦労させられた。調べてみたらestaの登録詐欺サイト(つまり公式に見せかけて実は超高い代行業者)がクソ増えてるのね。日本の法律だと規制しにくいとかなんとか……とりあえず軽くググっただけで、

 ここが出てくる(わかっていると思うけど詐欺注意)。僕が調べた限り、直接estaと調べても出てくるのはここくらいだが、「アメリカ 入国審査」みたいな名前で検索するともっといっぱい出てくる。大抵は公式っぽいサイト構成でどこかわからないくらい細かいところに「代行業」であることが書かれているが普通わからず、そして旅行者向けtipsを大量用意して検索ランキングを上げてる。クソ高い上に実は取れてなかったとかトラブルがあって消費者相談センターとかにもマークされてるみたいなんだが、どうもサーバが外国にあるらしく、日本政府には手が出せないのだとか。詐欺サイトこえーな。ちなみに見分け方は.govがついてるかどうかと、外務省とかからリンクが張られてるかどうかです。僕はアメリカの外務省から直でestaのサイトに飛んだので詐欺があることを後から知った。あと、代行であることをわかりやすく明記してるesta取得代行サイトは今回の話とは無関係ですので念のため。普通に優良な店もやってるからね、代行自体は。
 そんなわけで普通にestaとってコピー持って行ったのだが、結果として謎な結果に。いや、今回本当に一瞬で入国審査終わったんだわ。estaコピーどころかパスポートすらチェックされなかった。ハンコも最近は省略されているらしく顔写真とられて終わり。マジかよ。入国の目的も聞かれなかった。これesta必要だったの? 一応JALの顔認証と飛行機のチケット、パスポートとestaはそれぞれ紐付いてるけどさ……
 まあアメリカは2001年テロの前はクソザルだったらしいのでこのくらいが普通なのかも……ただ、ザルになった結果テロ起こるのはやだし、難しいところやね。

5)話は戻ってJALのプレミアムエコノミーの話。めっちゃ、広っっっ!いや、JALだから元々快適だという説もあるんだけど、それにしても広っ!今回席が狭くてつらいという思いを一切しなかった。さすがに11時間座るのでそれなりに疲れはするんだけれども、それでも経由地のダラスについたときにはかなり体力が余っていた。普段はここで死んだ顔してるからな……と思いつつ、さあ問題の入国審査だ!というところで上の通り。これでいいのかなと思いつつbaggage claim行って荷物取ってrecheckで預け直して……というわけで、ダラス空港到着! もう勝ったも同然!
 さて、ここで問題なのが経由のための時間です。一応何度かアメリカ行った人間なら知っていることとして、経由時間が2時間を切っていると入国審査が間に合わなくて乗り換えられません。それで失敗したことも一度ある。HISとか案外こういうの気にせずプラン提示してくるんだよな……それはともかく、今回はJALが提案した、「比較的マシ」なプランでの出立なので比較的マシです。ええ。
 ……ダラスで5時間待つんだけどね。
 いや、マジで今回これが一番マシだったんですわ。だって2日使って経由2回で行くとかがバンバン出てきてたよ? それでもまあ入国審査が一番面倒だろうし、入っちゃったからなんとかなるべー!と、セキュリティチェックの麻薬探査犬のでかさに若干びびりながらも通過して、そして……4回も乗り場が変わることに。なんで?
 いやなんでD34→C30→C35→D17→D22とかなってるの馬鹿なの? D22、最初通過したセキュリティチェックのすぐそこなのに無駄にたらい回しにあったじゃん。今回残っていた体力はここで歩き回って使い果たしました。
 それにしても日本人多いなー、たぶん全員学会関係者だろうなー……みたいなことを思ってました。ええ。これが伏線になるとか誰が思うよ?

6)ウィルミントンについて最初に思ったことは、空港小さっ!だった。それでもまあ、地方空港なのでこんなもんかと思いつつbaggage claimで荷物を受け取って外へ。
 ……タクシー乗り場が、ない。
 いや、タクシー乗り場はあるんだよ。だけどタクシーがない。40人くらいそこでたむろしてる。なにがあったん? と思ってたけどすぐわかった。たぶんこの街、そもそもタクシーが4台くらいしかないんだよ!
 油断してた。たしかwikipediaによるとウィルミントンの現在の人口は9万人程度。御殿場市とかと似たような規模だ。八王子はおろか青梅ですらここまで小さくはない。日本だとこのサイズの都市には空港がないが、アメリカだと空港がないとそもそも交通的に詰むので、空港がある。それだけであって、つまり我々は40人で田舎駅のタクシー場を占拠していたわけである。そりゃ詰まるわ!
 その場で出会った方からせっかくなのでタクシー一緒に乗りませんかとお誘いがあって、その方がタクシー会社に予約してくれた(正確には空港のサポーターに交渉して予約「してもらった」)んだけれども、同じタクシー会社に予約しまくったから完全にパンクして結局野良を漁ることに。2時間かかったよ……ここが今回一番疲れた。
 そんなわけでいまホテルです。正直クソ疲れてるんだけど、発表明後日なんでスライド作らないと……でもペロロジラが……状態です。

7)上で書いたsurfaceのahamoばなしですが、ローミングありにしても自動でローミングにならず、再起動とか何回かしてようやく普通になった以外は特に問題なし。スマホも同様。空港だとクソ回線すぎてFGOが起動しないほかいろいろあったけど、ホテルでは割とサクサク。ホテルwifiないと詰むかと思ってたけどそうでもねーなって感想。
 僕はホテルwifiはよほどのことがない限り使わない(セキュリティリスクは勘弁してほしい)ので、これは純粋にうれしいところ。というわけで三時間ほど寝落ちして起きていまに至るわけです。ホテル周辺の話とかもいろいろあるけど今日はここまでで! 学会行く前にここまでの密度で問題が起こったのは初めてだよ!

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