この世に必要なものについて
虎本です。
ステージタイガー『ブルースターナックル!』最後の稽古場での稽古を終えました。
最後の通し稽古にして、当たり前ではあるのですが、一番いいモノに仕上がったと思います。
今回、初稿台本はまだ見ぬオーディションメンバーを想像しながら書きました。
でもメンバーが決まり配役してみたら「あれ…なんか違うな?」という箇所が多々あり、俳優に合わせて書き直し、また台詞を変えてみたり…というのをひたすら3ヶ月続けさせてもらいました。
ラインのグループで回る、毎日のように変わる台詞、段取りとキッカケ。
TRY&ERRORでいえば、ERROR数は過去最高だったように思います。
俳優にもスタッフにも随分と迷惑をかけながら、この作品がいま世界に生まれようとしています。
申し訳ない、なんて言わないぜ。
胸を張っていいます。ありがとう、助かった。
この1〜2年、演劇のあり方が問われていたように思います。
誰かが言いました。
『こんな世の中にこそエンターテインメントが必要だ』と。
でも誰かが否定しました。
『そんなものは今いらない。もっと必要なものがある』と。
小さな世界で巻き起こった答えのない論争に僕は頭を悩ませました。
僕が言えるのは
僕にとって演劇が必要だということ。
それはなぜか…というのをこの作品で導き出したいと思います。
この作品の登場人物は『俳優』です。
そして主人公は『必要ない』と言われた人間です。
この作品で僕は立場表明をしたいと思う。
今の世に、僕の考えを叩きつけたいと思う。
ステージタイガーが送る大人の青春群像劇が出来上がりました。
熱苦しいキャストと、力強いスタッフたちで全力でお届けします。
作品のラストピースは、これを読んでいただいているあなた…お客様にほかなりません。
ただただ、あなたが必要です。
劇場で、お会いいたしましょう。
ステージタイガー
虎本剛
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