フランス生まれの友人をサッカースタジアムに連れて行ってみた
こんにちは。
京都の人材紹介会社ステージの取締役社長を務めております、毛利信之です。
今回はフランス生まれの友人をサッカースタジアムに連れて行くと、どんなリアクションをしてくれるのかが気になったので、良い機会に招待して検証してみることにしました。
日本文化が好きで大学院から来日してくれたバスティエンの体験記をnoteにまとめてみましたのでお時間あればお付き合いください。
〈バスティエンの紹介〉
・日本のアニメが好きで、それがきっかけで大学院から日本で勉強中の学生
・バスティエンのお母さんがアニメ好きでその影響を受けた
・シティハンター・頭文字Dなどの上の世代が見ているようなものを小さい頃から見ている
・日本人も知らないようなアニメにもめちゃくちゃ詳しい
〈企画の概要〉
株式会社ステージは京都サンガF.C.のスポンサードをしているため、毎試合の招待券をいただけます。そこでバスティエンを招待してみましたが、せっかく招待をすることになるので「どんなところに目が行ったか」「どんなところが気になったのか」のレポートを書いてもらうことにしました。
育ってきた環境の違う彼とはどんな違いがあるのか、そこに注目して見ていきたいと思います。
〈企画開始〉
ということで、5月14日にサンガスタジアム by KYOCERAにて行われた清水エスパルス戦に招待してみました。
試合後、すぐに彼からのレポートが届いたので原文そのまま引用しながら(許可はきちんと取りました)、そのレポートを見ていきましょう!
バスティエン、実はJ2時代に何度かスタジアムに来たことがありますが、J1の試合を見るのは初めてなんです。そのため、電車の中から「人が多い」という部分が気になっていた様子でした。J1に上がるとアウェイサポーターも多くなりますので、電車の中から面白い発見をしてくれていたようでした。
また、電車繋がりで言えば「電車に乗っている人の誰がスタジアムに向かっているのか」という視点は少し忘れた感情でした。
彼もレポートで触れてくれていますが、京都駅からスタジアムの最寄駅である亀岡駅までの道のりは20〜30分ほどですが、窓からの景色は絶景と評価されることも多いのです。初めてスタジアムにいらっしゃるサポーターの方がTwitterで写真をアップロードしている姿はチラホラ見かけるほどです。
もし、この記事を読まれる人の中にサンガスタジアム by KYOCERAに行かれる方がおりましたら、そこも注目してチェックしてみてください。
彼の出身はフランス出身ということもあり、サッカーを観に来る人たちは少し怖い印象があったのかと思います。実は私も、過去に偶然フランスのマルセイユでサッカー観戦をしたことがありましたが、マルセイユのサポーターたちが恐ろしかった印象があります(これについてまとめた記事は別に書いており、記事の1番下に記載しております。興味があれば読んでみてください。)
そんな彼だからこそ、広場で両方のサポーターが入り乱れる平和な空間に「珍しいな」と思ってくれたのかもしれません。
余談ですが、前に友人がきた時には、珍しく大雨大嵐の中で広場のお店が全て閉じてしまっていたこともありましたので、こんな光景は観られなかったのでラッキーかかもしれませんね笑
バスティエンは「エモい」なんて言葉を使うんですね!つい笑ってしまいました。彼は私の話す言葉やことわざなどをメモしてくれたりと、とても勉強熱心で見ていて面白いです。
本題に戻りますが、スタジアムに入ってから、緑色の芝生が一面に広がる光景は試合開始前の1番の見どころでもあります。彼も例によってそこを気に入ってくれていたそうです。
彼はテレビではサッカーの試合をチョコチョコ見ているそうですが(チャンピオンズリーグの決勝など)、芝生の香りや開放感あふれるスタジアムを知って現地観戦の良さに気づいてくれることを期待しています。
私はいつも自分でチケットを購入する際には、試合を俯瞰してみられるような上部の座席を選ぶのですが、今回は彼にJ1 のプレーを間近で体験して欲しいという思いもあってかなり近くで見られるような座席を選びました。
ここで言う「ビールの女神」というのは、スタジアムにいるビールの売り子さんのことを指しています。彼が身に纏っているユニフォームとタオルマフラーは私のものを貸したのですが、彼が着用してすぐのベストタイミングでその売り子さんが登場。
ビールが大好きな彼は。早速スタジアムでビールを片手に「優勝」していただくことに成功しました。
写真を見てもらえればわかりますが、バスティエンは結構男前ですが、この髪型は1000円カットで整えてきたそうです。いい表情をしよる。
写真がなかったので下記のツイートで補足を入れておきます。
京都サンガでは、普通のトレーニング意外に飛び出して衝突する時のシミュレーションとして使っている、FWが突っ込んでくる恐怖を体験する練習をしています。
最初は、私も「こんな練習あるんや」と驚きましたが迫力のある練習ですのでやはりそこにも目が行っていたようです。フィールドプレーヤーの練習も楽しそうに見ており、最後の試合前ダッシュは目の前で行われるのでさらに迫力満点で喜んでいたようでした。
試合展開的には攻め合い、守り合いの展開が続きました。いつも試合を観ている私からしてもわかりやすいほど面白く、メインスタンド側でプレーしてくれることも多かったので選手の活躍を間近で体験することができました。
※誤解のないように補足をすると、ここで登場している「歌」は録音音声です。彼には伝え忘れていました、実際の声の様に思ったのかもしれません。
試合中は沈黙はなく録音された音声と共にサポーターたちが拍手で会場を盛り上げます。上記にもありますが、録音ではあるのですがバスティエンは実際の歌声と勘違いしているようでした。これは音響施設の良さをアピールできますね笑
また、面白がっていたのは清水エスパルスの応援です、Jリーグでも特有のサンバ部隊が特徴的です。Jリーグ開幕当時から本場ブラジルの人からしっかり習って習得したとかなんとか…。このコロナ禍で声出し応援ができず、太鼓だけしか使用できない環境においては特徴を余すことなく披露しているクラブの一つだったと思います。
それはさておき、試合も盛り上がりを見せながらバスティエンも楽しんでくれていたようです。
本当はあまり教えたくないのですが…ハーフタイムにはメインスタンド側の再入場券を貰って1階に食堂があるのですが、そこは人混みも少なく快適な環境で前半のハイライトを振り返りながら食事や休憩ができるスポットがるのですね。彼にはそこにも招待して、つるりさんのうどんをご馳走しました。
コロナ禍で声出し応援はできませんが、ピッチの声がより届きやすくなっており、試合の臨場感をより深く味わうことができました。
また、後半のレポートは外国の方らしい目線ですね。確かにピッチ状で国籍が違う選手たちはどの言語でコミュニケーションを取っているのでしょうか。もし詳しい方がいたら教えてください。
レポートを見ていて思うのが、そんなところを見ているのかと思う意見があって見ていてとても面白いです。
試合は0-0で終了。面白い試合展開でしたが、スコアレスドローで終わってしまいました。試合終了後には挨拶にきたマスコットたちに手を振って挨拶を返していたりと、とても楽しんでくれていたようでしたが、せっかくならゴールの歓喜を味わって欲しいところでした。
また、彼曰く「あのマスコットはとても礼儀が正しい」と言っており、彼が日本を好きな理由として語っている礼儀の正しさや、秩序があるところはスタジアムでも変わらないんだと思ってもらえたのだと思います。
ちなみについ先日、彼はフランスにかえることがあったそうですが、その時に電車に乗ったら電車のダイヤがいい加減だったらしく、やっぱり日本がいいなと言っていました。
自分達は当たり前に思っていたりすごいと思っていないことも素晴らしいと評価されるのは嬉しいものですね。
〈まとめ〉
今回の企画を通して、日本人の感覚と共通しているところもあれば、外国人らしい意見や感覚がありました。総じて、初めての試合観戦においては、やはりピッチに近いところで試合を観てもらえた方が試合をより楽しんでもらえるのかと思います。
また、いまは声出し応援のない状態ですが、裏を返せばよりピッチに集中できる環境でもありますので、この機会にあえて初めて観戦に来てもらうことでサッカーをより深く楽しんでもらえる可能性もありそうです。
いつか初観戦をする方を招待して試合を見る際に、ぜひ上記のポイントなどを知っておくと良い参考になるかと思いますので、日本のサッカー好きをさらに増やしていけるようにしましょう👍
※松井大輔の記事