将来への不安

こんにちは☆

REOの大平です^^♪

今日の横浜はきれいな青空が広がっています!冬の空ですね★

みなさん、いかがお過ごしでしょうか??

さて、今日は不登校の生徒さんとの会話で考えたことを書いてみようと思います。

その生徒さん(Aさんとします)は、不登校の中学生の女の子です。

Aさんは、特にいじめなどがあったわけではないようでしたが、

「学校」と言う場が嫌いでした。

みんなおんなじ制服を着て、

Aさんいわく「全然合理的じゃない」校則を守って、

浮かないように、みんなに合わせて・・・というのが、気持ち悪くて仕方なかったそうです。

『「スカート丈は短くしちゃいけない」っていう校則があったんです。

でもみんな怒られないぎりぎりのところまでスカート短くしてて、そうしていない、スカート長いままの女子は、それはそれで他の女子から「変な奴」って思われる。そういう空気読まなきゃいけないルールがある。

超めんどくさくないですか。私はスカート丈なんか正直興味ないんですよ。どうせ大しておしゃれでもない制服着なきゃいけないし。

短くするなっていう校則もばかげてるし、それに反抗してないと白い目で見られる周りの空気もどうかしてると思う。とにかく息苦しい。』

『別にルールを破りたいわけじゃない。ただ大勢が寄ってたかって、周りと違う人にレッテルを張ろうとする。先生の言うことだけ聞いてたら「ぶりっ子」とか「点数稼ぎ」とか言われたり。そういうのが、息が詰まる。」

確かに、私も学生時代、制服の着こなしひとつとっても、同調圧力みたいなのがあった気がします。一口に学校と言っても、「対教師」「対友人」など複雑な人間関係がからんでいますね。そして、それぞれの人間関係を同時に良好になるようにふるまわなきゃいけないと言うのは、たしかにずいぶんと難しそうです。会社みたいに、成果を残せばいいというものではありませんし・・・

『学校に行かなくなって、「何で来ないんだ」って学校の先生に聞かれたから、「そういう校則とか、友達との関わり方での暗黙の了解みたいなのとか、全然意味ないじゃん。学校って無駄に疲れる。」って話したんです。

そしたら、

「社会に出たらもっと理不尽なこといっぱいあるよ。学校はそういう理不尽さに慣れて、心を鍛える場だから、学校に来ないと社会に出てからもっと苦労するぞ。」

って言われた。こわすぎるんですけど。

私、社会不適合者ってやつなのかな、将来仕事とかできないのかな、と思ったら不安で仕方ない。』

これには、ちょっと「うーん・・・?」と思ってしまいました。

確かに、世の中に理不尽なことがいっぱいあるのは事実です。

でも、私は学校はそれに慣れさせる場ではないと思います。

「理不尽」でたまったストレスを解消するすべは是非身につけていけたらいいな、とは思いますが、

「理不尽に慣れる」、なんてことはきっと出来ないし、するべきでもないのではないでしょうか。

もし、理不尽だな、嫌だな、ということに全く心が動じなくなっている子をみたら、それはちょっと心がかなりダメージを負っている状態なのではないかと、心配になってしまいます。

強ければいいというものではないし、そもそも理不尽に耐えられることが強さなのかも、ちょっと疑問です。

繊細な心を持っているからこそ、きめ細かい優しさを持っている、と言うこともあります。

その人のどんな性質も、長所にも短所にもなりうるのですから、良い方向に伸ばしていけばいいのではないかなー、と個人的には感じます。


「社会に出たら」の「社会」ってどこでしょう?

多分、その先生にも知らない「社会」はいっぱいあります。

いろんな道や選択肢、生き方のなかで、自分が「無駄に疲れる」ことがないような、「理不尽」と感じることが少しでも少なく、自然に呼吸が出来るような道を、模索して行けばいいのではないかな、と思います。

不登校生の多くが、「社会に出たら~」「おとなになったら~」と大人に言われた経験を持っているようです。

確かに、親御さんにしたらそれは一番不安なところですよね。

でも、不登校生から社会に出て活躍している人は普通にいます。

みんないちいち「不登校でした。」と話す機会がないのかもしれませんが、本当に、案外普通にいます。

学校に行けていたからと言って社会に適応できる証拠にはならないのと同様に、

学校に行けないからって社会に不適応なんてことはありません。

私の友人では、「自分は人と同じ空間で仕事をするのは苦手」と自覚し、在宅でプログラミングの仕事をして活躍している人がいます。

そういう自分の向き・不向きを自覚して、将来の道を選んでけたらいいですよね。

「学校」は大人が思うより複雑で、閉鎖的な空間です。

たくさんある学校の中で、たまたま通っていた「学校」になじめなかったからと言って、自分に対する自信を失わないでほしいな、と思います。

Aさんには、私の思ったことをお話ししました。

ちょっと表情が和らいだようでしたが、少しでも自信を取り戻してくれたら嬉しいです^^

REO 大平

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