#7 人生の履歴書を充実させたい!生み出す商品にこだわり続けるクルーにその思いの根源を聞いてみた【七夕物語】
この企画では、「七夕物語」と称し、クルー(弊社では社員のことをクルーと呼びます)の思いをお届けいたします。
※本記事は、スターフェスティバルぴーぷる部(人事部)がインタビュー内容を編集してお届けしております。
第7回目のお相手は、池戸さんです。
入社からこれまで
スターフェスティバル(以下、スタフェス)に入社してからは、特定の業界向けにお弁当を紹介する試食会運営に携わったり、ごちクルの加盟店を増やすために店舗営業として全国の飲食店を駆け巡ったり、ヒット商品を生み出すための企画・開発、Web集客のSNSマーケティングにライティングなど、とにかく多方面の業務を経験してきました。
商品開発ではPBブランドの立ち上げから有名店のオープンまで、様々な店舗の開発を担当してきましたが、どんなに美味しくても数千種類ある商品の中からお客様の眼に留まらなければ意味がありません。
お弁当の中身だけでなく、容器や熨斗紙・箸袋などの包材まわりのデザインを考案するなど、ネット販売で購入数に結び付けるには?食べる人に感動を与えるには?またリピートしてもらうためには?
発注者と召し上がる方が異なる利用シーンが多いごちクルだからこそ、顧客満足における最高の設計とはなにか?を常に考え続けていましたね。
自ら手を挙げてチャレンジしたオードブル事業
お弁当は通年ご注文をいただくものですが、ケータリング※1やオードブル※2は、年末の忘年会シーズンが繁忙期になるんですよね。スタフェス社員全員が、この繁忙期を乗り切るために部署を跨いで連携する素晴らしい時期なのですが、あるとき、「なんでケータリングは年末だけしかやらないんだろう」っていう疑問が湧いてきたんです。
色々調べてみると、年末の忘年会だけでなく企業では年間を通して様々なイベントが行われているんです。スタフェスでも一番大きな社内行事は7月です。
オードブルには大きな可能性があるのではと思いました。
そこからは勝手に身体が動いていましたね。
当時の上司に「 オードブル事業に特化させてもらえないか」と手を挙げたんです。これまで専念してきたお弁当事業から一度離れて、イベント・懇親会という食の需要に応えられるプロダクトに注力してみたいと。
可能性はあっても確実に実績が出せるかわからない状況でもありましたので、当然やるとしたら1人です。
そこからはがむしゃらに行動あるのみでしたが、不思議なことに店舗・商品を増やしていくことで、売上がついてくるという実感を得たんですね。
スタートミッションは「オードブル商品を全国で増やす」という実にシンプルなものでした。
首都圏は一人で営業開拓と商品開発を行い、地方エリアは現地社員にオードブル商品を拡充してもらうための推進活動として札幌から福岡までひたすら回っていきましたが、その時「オードブルのイメージ」が障壁になったんです。
自分の意思で新しい事業にチャレンジしている以上、まずは実績を出さないと認めてもらえません。ただ店舗や商品を増やすだけでは意味がなくて、売れる商品を拡充しないといけないんです。
当時、全国のオードブル商品をみるとどの店舗もシルバーの大皿プレートを使用していて、どこか懐かしいレトロなこの容器に私は正直魅力を感じていませんでした。
お弁当と比べてオードブルの容器は種類も少なく選択肢が限られることもあり、同じような容器に同じような盛込みの商品が多く、顧客の心をつかむラインナップが十分にあるとは言えない状況でした。
そんな状況で、売れる商品をつくってほしいと全国を巡っても、みんな「はて?」となりますよね。わたしが優先度高くやるべきことは、新しいオードブル商品を自ら生み出し、誰もが納得する実績をつくることでした。
お寿司のデリバリー用に製造されたスクエア型の容器やお菓子のギフト用として製造された紙BOXに、当時は中々使用していなかったミニカップの活用と、様々な包材サンプルを取り寄せてひたすら組み合わせてみたり。
見た目も大事なので、おしゃれで可愛らしいピンチョスフードとは何かを知るために、フレンチシェフの本やインターネット検索で色々読み漁っていました。
もともとお弁当事業でずっと商品開発をやらせてもらっていたので、 その時のノウハウと自分なりに調査した売れる要素をしっかり盛込んで店舗をつくるとしっかり売上がついてきました。
その結果、自信を持って「支社を回ってスタフェスが日本全国で扱うオードブルの商品を増やす」という活動に踏み切れました。
事業長・PJリーダーとしての成長
その活動をしている時に、可能性として出てきたのが「おまかせケータリングdish」です。
スタフェス社内には、法人営業チームがあるのですが、お客様から「オードブルのお料理と一緒にお酒を持ってきてほしい、できたら配膳スタッフの手配もお願いしたい」という要望が増えてきていると聞いたんです。
私がこれまで強化していたのは宅配デリバリーのオードブル事業であり、イベントや懇親会などの利用用途で食べていただく「お料理のみのお届け」に特化したものでした。
同じ利用シーンで、飲食やスタッフ派遣という新たな可能性を感じるとともに、スタフェスのサービスを利用しているお客様の中に、ケータリングサービスを必要としている人たちがいることにも気づきました。
お弁当やオードブルとは違い、ケータリングサービスは配膳スタッフに陶器のお皿、シルバーのカトラリーと、パーティテーブルや空間を演出する上で必要な機材などが多く発生します。
よってご注文単価もお弁当やオードブルと比較するととても高いんです。
世の中のケータリング会社を調べてみると、最低注文金額が10万円前後で、当時のスタフェスにはそんな高単価のサービスはありませんでした。
これまで何気なくやっていたことが、もしかしたら新サービスとして成り立つかもしれないと思い、ケータリング事業部という部門を立ち上げて、「おまかせケータリングdish」というサービスやサイトを作ったという歴史があります。
そこで初めて事業長を任されるという経験をしました。
もともとマネジメントは嫌いではないんですけど、プレイヤー気質というか、スタフェスではとにかくがむしゃらにやっていたので、リーダーやマネージャーになりたいという視点はあまりなかったんですよね。
ただ、役職関係なく常に経営者目線のマインドでいることを私は日頃から心がけるようにして、その意思の中でやりたいことを現場で推進している姿を評価いただき、事業長というポジションを任せてもらった、というのは自分自身の成長を感じる瞬間でもあり大きな経験だったなと思います。
PJリーダーの立場で考えると、やりがいはやはり裁量を持てることかなと思っています。
とにかく任されることがすごく多いので、毎日いっぱいいっぱいではありますが、自分でやりたいと思ったり、提案したアイデアを通したい、挑戦したいと思っても、なかなかその判断を任される機会が少ない中で、そこを持たせてもらっているというのはやりがいだなと感じますね。だからこそ、一つ一つの決断を、自分に問いかけることはすごく多いです。
商品を作っておしまいとか、店舗と契約しておしまいではなくて、ちゃんと考えられたものを生み出していく組織であってほしいなと思うと、やっぱり一人一人のメンバーの成長はすごく大事なので、どうしたら会社全体のことを伝えていけるのかなとか、 そこに対して一人一人のやりがいってどうやったら紐づくのかなとか、みんなが達成感を得たり、成長を感じるためにどうしたらいいのかなっていうのを、日々色々と考えていますね。
セクシー賞受賞の背景にあったマインド
大前提、私一人でいただいた賞ではないので、周りのメンバーに感謝しかありませんが、 自分で自分をほめたいところでいうと「逆境力」かなと思います。
受賞いただけたのは、社内でも発表した新商品のリリースを推進した行動が大きいと感じています。
あの新商品は、私にとって久々に現場で商品開発から携わったものでしたが、前例のない新しいスキームということもあり、思い通りにはいかないし、スタートに戻る時もあるしで、正直挫折しそうになったり、気持ちが揺れることもあったりしたんです。
ただ、この商品を計画するときに、「誰の何を解決する商品なのか」というぶれないビジョンをしっかり決めてたんですよね。だから、「何があってもこの商品は絶対に世の中に貢献できるものなんだ」という強い気持ちを持てたし、 そこに強く共感してくれる素晴らしい仲間と共に、最後まで折れずに進み続けることができました。
これからも手を挙げてチャレンジしていく
ずっと自分に言い続けていることがあって、「自分の人生の履歴書を充実させる」と「迷ったら変化の大きい方を選ぶ」ということです。
役職が上がったときもそうですし、新しいことにチャレンジしたときもそうですし、 前例なきことを試みていくのもそうですし。成し遂げたことって、自分の社会人の履歴書になっていくと思っています。
資格ではない、経験値みたいなものですかね。メンバーにもいつも、日々をなんとなく過ごさないで、とにかく自分の履歴書を充実させられるようなチャレンジをしていこうよ、と言っています。
世の中に貢献したいという思いがある人はたくさんいると思います、失敗を恐れずに挑戦してほしいですし、時に失敗や挫折するときがあっても、その経験をすることもゴールへの道なんだと思った方がいいじゃないですか。
時間は無制限でなく財産なので、自分自身に時間を投資していくってことも大事かなと。チームメンバーにも同じように体感してほしいなと思うし、みんなでいい仕事したね、みんなの履歴書を充実させるようなことができたねって言い合えるものを、チーム全体でやっていきたいなと思いますね。
今後の話に関しては、明確にこれがやりたいというものはないんですけど、経験則で言うと、新しいものって経験から生まれるんですよね。それはケータリングのサービスを立ち上げたそうだったし、メイン担当として従事した新商品リリースもそうでした。常に進み続けたら新しいものが生まれていくって思うので、進んだ先で見えてきたものがあったら、手を伸ばしたいなと思います。だから、この気持ちを変わらず大事にしたいですし、このスタンスを継続していきたいですね。
編集後記
最後までお読みいただきありがとうございました!
池戸さん(以下、ののさん)のご活躍の変遷をお話しいただきました。
オードブル、ケータリングのプロジェクトの立ち上がりは筆者も会社の全体共有会などで見聞きしていましたが、立ち上げに携わった(というか中心にいた)ののさんから聞くと、また違った視点でプロジェクトを見つめられる感じがします。
ののさんはいつもパワフルに動き回っている印象だったので、内心ヒヤヒヤしていることに少し驚きつつも、マネジメントする立場としての理想像だなと思いながら聞いていました。
意思決定をしていくってそれだけの責任があるんだよな、と改めて。
(意思決定については、以前「STAFESおくのほそ道」でCTOのsotarokさんも仰っていましたので、CTO回もぜひご参考ください)
それにしても、「人生の履歴書」って素敵な言葉ですよね。お話を伺いながら、実は心にぶっ刺さってました。
履歴書を充実させるために失敗を恐れずにチャレンジしていく。失敗すらも糧にして走り続けることができたら、それはもはや成功するための必要要素だったのかも、と思えそうだなあと。
このマインドを継続したいとお話ししてくれたののさん。
5年後、10年後、その時はどんな新しいものを掴んでいらっしゃるのか、わくわくしますね!