見出し画像

Withコロナ出産。出産時に夫は家で何をしていたのか。


「初めての出産には絶対に立ち会ってほしい」と、私は妻に前々から言われていたが、コロナのせいで立ち会えないと分かるまで密かにビビっていた。

何故なら、Google検索で『出産 夫』と調べてみると、如何に夫が使えないかというエピソードに溢れていて、中には的外れな行動をする夫をぶん殴ったという強烈なママもいたからだ。

私は妻に殴られた事はないし、日頃から優しい妻ではある。しかし、その時ばかりはミスを絶対許さない上司と接するような気持ちでいこうと心に決めていた。

もちろん恐怖心だけでなく、妻の助けになりたい私は体のどこをさすってあげると楽になるかを調べてみたり、先輩パパ達の話を聞いて、自分も感動して泣いてしまうのだろうかとワクワクしたりしていた。しかし、7月15日に病院からコロナのせいで立ち会いとお見舞いが一切禁止となる事を告げられ、恐怖心や期待もあっけなく吹き飛ばされたのだった。

私は自宅待機かつ退院まで息子と会えないという残念なお知らせに落胆していたが、『せっかく手持ち無沙汰になったのだから自分の行動を記録しておこう!他のパパ予備軍の人達も何をしようか迷う筈だし!』という、謎の思い付きをしたので記事にしてみる事にした。

短い記事なので、パパ予備軍の暇つぶしとして読んで貰えれば幸いだ。

出産日、前々日の状況

出産予定日では産まれず、予定日4日後の夜から前駆陣痛が始まった。翌日の夕方には10分前後の間隔で陣痛がきていたので、前日から痛みで眠れていない妻を車に乗せ、病院に連れて行った。子宮口が3㎝開いているが、赤ちゃんの頭はまだ下がっていないという話だったので一度帰宅する事になった。

前日の状況

翌日は痛みで食欲も無さそうだったので、ウィダーinゼリーやストローで飲める500mlペットボトルのお茶などを買い出しに行った。

休日の間にベビーベッドを完成させたいと考えていた私は、痛そうにする妻を横目にベッドを組み立てた。

今思えば、痛がっている横でカンカンと音を立てながら組み立てるのは失敗だったと思っている。陣痛が始まると痛みで余り寝れないので、男性は静かにしていた方がいいだろう。

夕飯におにぎりを一つ食べた妻は半沢直樹の放送まで横になると言いベッドに行った。そして、その時が来たのだった。

出産前〜出産。夫は何をしていたか。

20:40
妻に「破水した」と言われてすぐバスタオルを渡す。その後、妻が病院へ電話する間にカーシェアを予約。意外にもお互い落ち着いて出る準備が出来たと感じた。

20:50
事前に用意しておいた病院のお泊りセットを持って車を出す。

21:05
病院に到着。私は病院内に入る事も出来ないので、助産師さんに荷物を預けて妻を見届ける。最後に何て声をかけていいか迷い、ひねり出した言葉は「頑張って」の一言だった。

21:20
カーシェアを返却。出産の報告が来るまで落ち着かない気がしたので、お酒でも買おうかと考えるが、万が一の場合や何か届けて欲しい物が出るかも知れないと考え、お酒を買うのは止めておいた。

21:28
診察を終えた妻からLINEが届く。子宮口が5cm開いて順調との知らせ。

21:37
予定日より遅れていたので、心配して連絡をくれていた家族や友人に妻が入院した事を報告。私は無事を祈るモードに入った。

21:43
コロナのせいで出産中は夫が暇な事を改めて痛感。赤ちゃんが生まれた姿を一人で想像し、感動して泣くかも知れない等妄想が膨らむ。しかし、ネットで見た、破水後スムーズにいかないケースを思い出してまた心が落ち着かなくなる。

どうなっているか知りたくてたまらない!どうなっているのだ!と、心の中で叫ぶも知りようがなかった。

21:54
妻からのLINE通知。陣痛が進んだら分娩室に行く事になった。おそらく8/10産まれな気がするとの内容。

まだ時間が有りそうだと分かり一回シャワーを浴びる事を決意。心ここにあらずの状態でお風呂から出て、頭しか洗っていない事に気付きもう一度入る羽目になる。

22:13
赤ちゃんの我が家受け入れ準備で軽く掃除。掃除機や換気などは明日やる事にする。ここで完全に暇になった私はお酒を買えば良かったなと考えるも我慢。バナナアイスを食べながらゆったり読書を始める。

22:26
両親から電話が掛かってくる。今は病院にいるのか?と聞かれるが、今は立ち合いが禁止されていると3度目の説明をする。出産祝いの話になり「有り難く頂戴します!」と、遠慮なく答えた。

23:00
完全に暇な夫だなと思い、遂にPS4のスイッチを入れる。

※私がゲームを始めた時間辺りで妻は体力の限界と陣痛の痛みから嘔吐。丸二日寝ていない為、これ以上体力が削られると移動が大変なので早めに分娩室に入ったらしい。

2:04
未だにゲーム中。まだ生まれないかと不安になる。自分が寝ている間に生まれたら嫌だなと考え、もう少し粘る事にする。

4:06
もうゲームも限界。寝る事を決意。次のNoteのテーマについて考えながら布団に入る。

4:15
まだ産めていないと、妻はずっと痛いのかと心配になる。そして、寝落ちする。

5:32
もちろんお父さんが爆睡中なんて関係ない。
赤ちゃん誕生!

妻はすぐに写真と動画を送ってくれていた。

8:03
起床。無事出産を終えた事を写真と動画で知る。一人寝起きのまま泣くが、非常に眠い。

8:10
妻と電話した後、周りにも報告。いまだ実感は無いが、我が家に赤ちゃんを迎え入れる準備を黙々とする。

妻が好きなLindtのチョコレートを買いに行く。

5日後に無事退院。

ここまでがWithコロナ出産における旦那の行動だ。完全に暇を持て余す夫の行動に世の中のママ達から非難されそうで怖い。怖すぎる。
ここで先に謝罪させて頂きます。ごめんなさい!

以下、パパ予備軍の人達の為に、夫にやって貰って助かった事、やって欲しかった事を妻に聞いてみたので参考にして欲しい。

やってもらって助かった事(妻のメモ)
・破水したと言った瞬間に慌てなかった事。その後は迅速に車の手配をし、すぐに出発できる準備をしてくれた事が良かった。
・病院の入り口に着いて、助産師さんに「よろしくお願いします!」と夫が丁寧に挨拶をしてくれた事。面会も出来ないので、助産師さんの印象がこの瞬間だけになる。助産師さんにはこの後も大変お世話になるので安心した。
・私に「がんばってね!」と最後に声を掛けてくれた。
・不足していたベビーグッズを買っておいてくれた事。(これは購入間違いがあると奥さんのイライラにつながるから注意!笑)
・赤ちゃんの為に家の中を綺麗に片付けておいてくれた事。
・退院して家に着いた時、私の大好きなチョコが「出産お疲れ様お菓子」として冷蔵庫にあった事!嬉しかった!

やってほしかった事
・コロナで両親学級も中止になっていたので、あらかじめ2人でオムツの替え方、沐浴の仕方などネットをフル活用して予習しておけば良かった。

以上

あ、甘い。妻の評価が甘すぎる。余り参考にならないかも知れない笑

パパ予備軍の人達よ。どうも出産時における夫のミスを、ママ達は一生忘れないそうだ。
私は何とか任務を成功させた事をここに宣言するが、またいつ次の戦いが起きるかは分からない。

パパ予備軍の諸君!今私は出産と子育ての大変さを初めて知ったが、それ以上の幸せを感じている。何より全国のママが等しく偉大であると痛感した!
コロナで立ち会いが出来ない事は非常に残念だが、君たちの健闘を祈る!


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?