【自分事のように会社を想う】ある社員の話
ある日の幹部会議の席で
いつもお世話になっている
コンサルタントの方から
こんな話を聞きました。
(コンサルタントの方にも
同席いただいていた会議でした)
それは、リーダー職で
ドライバーをしている社員との
個人面談での話でした。
「当たり前ですが今いる社員は
一年経てば全員一つずつ歳をとる。
これだけ新しい人材
(特に若い人材)が
入ってこないのでは、
会社全体の高齢化が進んでしまい
このままではまずい」と、
そのドライバーは考えており
危機感を持っているというのです。
僕自身、このnoteでも何度か
書いていることではあるのですが、
現代ではどの産業も人手不足です。
特にそれが顕著なのが建築業や
僕らのような運送業なのですが、
どれだけ募集をしてもなかなか
人が入ってこない。
そのことに危機感を持っている、と。
ドライバーの話を聞いた
コンサルタントは、
「そういったことも含めて
どうしていったらいいか、
一緒に考えてみないか?」
と打診してみたところ、
「ぜひやりたい」とドライバーは答え、
「幹部会議で社長に言ってください」
と言われたということで、
この話が僕の耳に入った、
というわけです。
この昨今の人材不足については
わかり切ったことではあって、
もちろん今まで何もしてこなかった
わけではありません。
しかしリーダーとはいえ
そこまでの意識を持っていたとは
思っていなかったので、
僕は驚きました。
同時にすごく嬉しかったんですよね。
ドライバーが参加することについて
「いいでしょうか」と確認されたとき、
「すぐに取り組んでほしい」
と僕も返事をしました。
社員一人ひとりが
自分が勤める会社のことを
自分事のように考え、
そのために工夫して切磋琢磨する。
そんな会社にしたいと
僕はずっと思ってきました。
自分はドライバーだから
荷物を運ぶだけで良い、
のような心持ちではなく、
誰もが自分事のように。
この変化は数値などで
可視化できるものではありませんが、
肌感覚で確かなものとして
僕は感じ取りました。
「チーム力を上げていこう」
と今年に入ってからずっと
社員に向けて話していたので、
時間はもちろんかかりましたが、
「変わってきたな」と感じ、
チャンスだと思ったのです。
内面の良い変化というのは
後になって大きな成果を
もたらすことがあります。
ここからもっとレベルアップして、
「あの会社じゃないとダメだ!」
と選んでいただけるような、
他社とは一線を画す組織に
なっていけるはず。
ホームページのリニューアルなど
既に様々な意見を持っていたようで、
ある程度の費用をかけることは
OKしました。
「費用をかけるからには絶対に
結果を出せ」、とは思っていません。
まずはやってみることの方が
大切ですから。
たとえ失敗したとしても、
それは「行動の結果」。
恐れずにいろいろなことに
挑戦してほしいなと思っています。
もっともっと成長できる。
もっともっと伸びる。
社員の成長を垣間見た、
嬉しい瞬間のお話でした。