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おじさんじゃない。
高校時代の同級生と2年ぶりの会食。
おじさんあるあるで、大半が昔話と健康の話だった。
老化は日頃から感じている。
明らかに体力が落ちているし、物覚えも悪くなった。
生え際も怪しくなってきたし、白髪も10本くらいある。
近眼に加えて老眼も始まり、遠くも手元もろくに見えない。
肉体は紛れもなく衰えている。
でも、恥を忍んで告白すると、
自分がおじさんだとは、とても思えないのである。
スマホの写真のことを「写メ」と言って若い連中に笑われると、
「やべえ、俺オジじゃん、イケオジじゃん」
なんてヘラヘラ調子こいてるけど、正直オジとはまったく思っていない。
あくまで精神面の話だ。
中身は高校時代から1ミリも変わっている気がしない。
20代、30代と齢を重ねる度に思っていた。
俺の精神年齢、止まってねえか?
社会人としてそれなりに経験は積んできたし、
身だしなみやマナーや立ち居振る舞いにも気をつけている。
でも、それは”社会に合わせているだけ”だ。
年齢なりに清潔感を意識した格好をしているけれど、本当はダボダボのストリートファッションでneweraの帽子を逆にかぶりたい。
潔く認める武士道精神には感心するが、ヘタしたら30代で己をオジだと認めちゃってるやつもいて、いくらなんでも諦めんの早くね?と愕然とする。
潔くない感じがダサいから、という世の風潮というか、古来よりわが国に伝わる美徳というか、得体の知れない瘴気を感じてしまう。
心と体は切り分けて考えたい。
世の同世代よ、身体はあれかもしれんが、気持ちはどうだい。
16才のままじゃあねえのかい。
恥を忍ぶ必要などないのかもしれない。
なんなら諦めの悪い感じをカッコいいとさえ思っている。
私はおじさんじゃない。断固認めない。
そもそも、大人になれた男なんているのかな。
男なんて死ぬまでガキだろ、きっと。
逆に女性は子どもの頃から大人って言うよな。
何もかも気付いてるからね。
LINEなんか全部傍受されてるって思わないと。
私は女性をあなどりません。
おじさんだから分かるんですよ。