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暴力的で下品でかっこよくてちょっと気持ち悪い、これぞ「スーサイド・スクワッド」
前作2016年デヴィッド・エアー監督のスーサイド・スクワッドから指揮取るリーダー役の「リック・フラング」や「ハーレイ・クイン」「キャプテン・ブーメラン」が今回も登場するが、前作との直接関連はないため、今作からでも見れる作品となっている。
そして、今回は「ガーディアン・オブ・ギャラクシー」のジェームス・ガンが監督を務める新生スーサイド・スクワッドである。
話は・・・
スーパーマンやバッドマンなどのDCコミックのヴィランたちが、仕事のためにチームを組み世界を救うために戦う話だが、ただのヒーロー映画でないのが、スーサイド・スクワッドである。
ジェームス・ガン自身が「やりたいことを全てやった、ルール無用のなんでもあり」と言う言葉のまま、ヴィランだからこその魅力が詰まった、結構むちゃくちゃの内容で最高だった。
まず、過度なグロ演習。
ジェームス・ガンがこの仕事を受けた時、前作の登場人物を出そうが、出さまいが、途中で登場人物の誰が死ぬことさえも全て自由だっらしい。
そのためか、本当に急に死んじゃう。
え、お前も死んじゃうのって感じで死ぬ。
加えて、殺し方も少し残酷。
(特にキング・シャークが印象的)
そして、グロさに加わるのがブラックユーモア。笑えるユーモアもあれば、やりすぎだし、発言も下品だか、そのブラックユーモアが悪役っぽくて良かった。
しかし、グロいだけでないのかっこよさかもヴィランの魅力。
特に素晴らしかったのは、やはりハーレイ・クインのアクション。これは前作のスーサイド・スクワットより単作のハーレイ・クインに近いアクションが凄かった。美しく、かっこいいってマーゴット・ロビーって凄い俳優だわ。
あと、ある理由によってヴィランが揃って歩くシーンが2回に分かれているけど、むちゃくちゃカッコいい。
このヴィラン達の敵があえてなのか、グロい・かっこいいだけでなく、何か敵が気持ち悪かったなーって後味に残る感じがスーサイド・スクワッドらしくて良かった。
次に凄いと思ったのは、MCUは好きにも見たくなる要素が多すぎる。
まず、監督がガーディアンオブギャラクシーのジェームズ・ガンである。
次にラットキャッチャー1役がマイティソーの2作目監督しているタイカ・ワイティティである。
そして、冒頭に出てくる髪の長いヴィラン、サバント役がヨンドゥ演じていたマイケル・ルーカーである。
ちなみに、キング・シャークが実はシルベスタースタローンで、気持ち悪いイタチみたいなウィーゼルはジェームズ・ガンの弟ショーン・ガンというところも注目。
ジョーカーなど比べて、名前も聞いたことの無い落ちこぼれなヴィラン達に対して、誰が生きるかを金をかけたり、逃げるだけで殺されるなど使い捨ての兵士の役割。
残酷なんだけど、悪役だからみんな心配もしない。
しかし、終盤そんな悪役の戦う姿をみて、応援する気持ちが芽生えるのも人間ドラマでよかった。
正直デヴィッド・エアー監督のスーサイド・スクワッドは予告が完璧すぎて、本編が期待外れな部分があった。
しかし、新生版は予告以上に本編が最高過ぎて、想像の2倍はよかった。
時代の影響か、いろんな意味が込められている映画が多い中、ただ純粋に何も考えずに見て、何でもありで面白かった。
スーサイド・スクワッドの続編も見たいし、それぞれのキャラのドラマシリーズとかも見たいと思えるほど個人的にはハマった。
暴力的で下品でかっこよくて気持ち悪い。
これぞ最高スーサイド・スクワッド!!