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笑って泣いて、笑って泣いた。感情爆発させられた映画『くれなずめ』
松居大悟監督の最新作。
もともと気になっていた作品であったけど、今泉力哉監督のインスタライブにて松居大悟監督のトークを聞いていて絶対見に行きたいと思った映画。
話は・・・
高校時代に帰宅部だった6名が12年後、友人の結婚式の余興を行うが滑ってしまう。2次会に向かうまでの間、それぞれが馬鹿やったり、語ったりした思い出を振り返る。そして、決して忘れられない5年前、最後に全員で集まった後悔した記憶を書き換えようとする友情物語。
成田凌、高良健吾、若葉竜也、浜野健太、藤原季節、目次立樹の6名のマッチした雰囲気が最高に良かった。
まさに遊んでいるような演技が、見ていてつい笑ってしまう。声出してしまうほど笑えるのに、その先にある熱い感情に涙させられるという。
感情爆発させられた映画。
予告編でも分かるように、主人公は死んでいます。死んでいるのに、普通に生きているかのように存在する。というか、周りの友人たちも死んだこと知っているのにも関わらず、恐ることなく「あーいるね」って感じで接する。一部の人間だけでなく、みんなから見えている。正直そんな設定見たいことない。
まず、冒頭長回しシーンで心を掴まれてまった。元々舞台を映画したためか、長回しのシーン、しかも固定ではなくて移動しながら映されるやりとりが演技というより、自然なやり取りに見えて、引き込まれていった。
この映画なんでこうなっているの?
辻褄あってるの?
という疑問なんかどうでもよい。
曖昧なままでいいんだ!という雰囲気も個人的にはむちゃくちゃ好きだった。
そして、雰囲気にマッチするウルフルズの『それが答えだ!』も最高だった。
いつもは「うん?」と思ってしまう下ネタも見ていくうちに「なるほど」と納得。
これ遊んでいる映画に見えて、むちゃくちゃ考えているのではって感動した。
あと、やっぱり松居大悟監督の人物が横並びになるシーンがカッコいいよくて好き。
スーツで横並びを見ると個人的にドラマ史上、最もカッコよいオープニングの「バイプレヤーズ」を思い出す。
この人の撮り方かなり好きかも。
正直、今年みた邦画が好きな作品が多かった。「花束みたいな恋をした」「素晴らしき世界」「ヤクザと家族」「あの頃。」「街の上で」とジャンルは違えど全てよかった。
でも、一つの映画で笑って涙して、また笑って涙させられた映画は人生で初めてだと思う。
完全に感情爆発させられました。
最高でした。
おそらく今年見た中で、一番好きな映画です。
緊急事態宣言により、休業している映画館も多いなか公開していた映画館に感謝です。
個人的にはむちゃくちゃ好きだったので、コロナの影響で埋もれずに多くの人に見て欲しい映画でした。