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Google ARCore Geospatial API の動作検証

はじめに

Google ARCore Geospatial API を使用して認識精度を調査しました。
その結果をまとめた記事になります。


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Google ARCore Geospatial API について

Google ARCore Geospatial API は、Google ストリートビューすべての場所に3Dコンテンツを配置することができ、大規模な AR体験を作成することができるテクノジーです。スマホのセンサーとGPSを使用し、スマホのカメラで映し出された情報から検出。その情報からGoogleのVPSテクノロジーが提供するローカライズ モデルと照合し、ユーザーのスマホの正確な位置を特定します。


Google ARCore Geospatial API 動作サポートしているスマホデバイス

Android、iOSといったスマートフォンに対応していますが、リリースしている全機種に対応しているわけではございません。サポートしているスマートフォンについて、以下のページでご確認ください。


検証方法1

約86,500平方メートル(東京ドーム約2個分の広さ)内に4つのアンカー(ARオブジェクト)を昼に配置。
夕方、夜の時間帯に訪れ、認識と配置の精度の検証を行いました。

昼(配置)

モデルを配置しても位置が安定せず、配置した途端、少しだけ移動することがあった。上下の位置はかなりズレることがある。(胸あたりに配置しても地面付近に配置されたり…)

夕方

昼に配置したアンカー(ARオブジェクト)が、ちゃんと所定の大まかな位置に表示されましたが、その位置に留まらず上下に動いている状態が続くことがありました。

夜の場合、屋外で照明等が比較的ない箇所に配置したアンカー(ARオブジェクト)は、位置がかなり異なる所に表示されたり、昼に配置した場所に急に移動しました。照明がある程度ある場所では、目立った位置ズレは起こらない結果に至りました。

検証方法2

検証方法1では、Google ストリートビューが入っていない場所にアンカー(ARオブジェクト)に配置したため、Google ストリートビューに入っている場所で動作検証を実施しました。

はじめの配置の際、少しだけ不安定な挙動がありつつも、再度、訪問すると位置は復元されて表示することができました。検証1より安定した状態で動作していることが確認できます。

まとめ

Google ストリートビューが入れない場所だと、アンカー(ARオブジェクト)の精度が不安定となる結果でした。(上記の動画以外の場所では、かなり不安定な動作も確認できました。)また、夜の場合、照明が十分でない場所は、より精度は不安定でした。Google ストリートビューで確認できる場所であれば、かなり精度が高いように思います。

Google ストリートビューで確認できる場所で且つ、昼~夕方の間であれば安定した精度で動作するように思います。
Google ストリートビューでは確認できない場所の場合は、他社のVPSサービスを選択を行うことが良いように思いました。

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