愛妻弁当
数日前―
先輩女:はぁ…。
先輩男:どした?ため息なんかついて。
先輩女:和ちゃんと○○くん見てたら私も彼氏欲しくなってきた。
先輩男:ふーん。まぁあの2人仲良いしなぁ。
先輩女:…なってよ。
先輩男:えっ?
先輩女:なってって言ってんの!勇気出して言ったんだから聞き返さないでくれる…?
――――――――――
そして、今日の昼休憩。社員食堂にて。
和:○○さんは何にするんですか?
○○:きつねうどん。
和:出た。ほんとにそればっかり。笑
○○:いいだろ別に、美味いんだから。
話しながら歩いていると、片隅でお弁当を食べている(先輩男)を発見。
○○:あれ?(先輩男)さん。
先輩男:ん…?お、おお…💦○○と井上か。どうした?
○○:今日弁当なんすか?珍しくないです?
先輩男:え?ああ…💦ま、まぁな!
和:(なんで挙動不審なんだろう。)
○○:すげぇ、自分で作ったんですか?
先輩男:さ、さぁ〜?笑
○○・和:(…絶対作ってないな。)
○○:卵焼き美味しそうですね。
先輩男:はぁ?やらねぇからな!
○○:誰もくれとまでは言ってないじゃないですか。笑
その後
○○:すいません、ここ空いてます?
先輩女:空いてるよー。
和:失礼しまーす♡
きつねうどんを注文し、他に席が空いてなかったので(先輩女)と一緒のテーブルに着く2人。
先輩女:あらあら、お揃いのもの頼んじゃって♡仲良しねぇおふたりさん♡
お弁当を食べながら2人を冷やかす(先輩女)。
すると
和:…えっ!
○○:…あっ。
先輩女:ん?どしたの?
○○:…なんで(先輩男)さんと同じ弁当食ってんすか。
先輩女:えっ…?
和:も、もしかして…
先輩女:そりゃあ、いわゆる…
○○・和:…。
先輩女:…愛妻弁当ってやつ?ふふ♡
○○・和:えー!!
――――――――――
その日の帰り道。
和:いやぁ…まさか(先輩男)さんと(先輩女)さんが付き合い始めてたとは…。
○○:びっくりだよなー…しかも同じ会社とはいえいきなり弁当作って持ってくるって。笑
すると
和:…。
急に黙って何かを考える和。
○○:…なぎ?
和:…。
○○:…。
その様子を、見つめ…
○○:…無理に自分も弁当作ろうとか考えなくていいからな。お前朝弱いだろ。笑
和:むっ…!なんで見透かしてんの!変態!
○○:これで変態は違うだろ。笑
そう言って笑う○○。
和:でもさ…憧れない?愛妻弁当って。
○○:まぁ…多少はな。
和:…ほら。
○○:でも、なぎと一緒に食うきつねうどんもめちゃくちゃ好きだよ、俺。
和:…もう///
ちょっぴり、照れくさそうに俯く和。
和:…わかった、じゃあ今度きつねうどん作って食べさせてあげる♡
○○:おっ、どん兵衛か?笑
和:違うわっ!笑