お呼び出し
仕事中…
部長:○○、ちょっといいか。
○○:…はい、何でしょうか。
部長:社長がお呼びだ。
和:!?
○○:えっ…?
部長:業務中で申し訳ないが、今すぐ社長室へ行ってくれるか。
○○:…はい。
和:…。
社長室へ向かう○○の背中を、じっと見つめる和。
和:(…何なんだろう。)
和:…。
和:(ひょっとして…!)
〜〜〜
パパ(社長):○○くん、キミはよく喫煙所に出入りしているな。
○○:はい。
パパ:…私は元来たばこが大嫌いでなぁ。
○○:…。
パパ:金輪際、和には近づかないでくれないか!
○○:ええ!?
〜〜〜
和:(みたいなことだったらどうしよう…。)
和:(…気になって全然集中できない。)
―――――――――――――――
その頃、社長室。
社長:すまないな。忙しい時に。
○○:…いえ。どういったご用件でしょうか。
社長:ははは、そんなに固くならなくてもいい。まぁ座りたまえ。
○○:…失礼します。
社長:まぁ、大したことではない。明日からの出張についてだ。
○○:ああ…はい。
社長:元々は…キミ1人で行く予定だったはずだが。
○○:はい。
社長:実はだな、私が(部長)に言って和も同行するように手配してもらったのだよ。
○○:えっ…そうだったんですか。
社長:なぜだかわかるかね?
○○:えっ……と、まぁ…和さんの勉強のためでしょうか。
社長:そういうことだ。察しがいいな。
○○:(それ以外なくないか…?笑)
ちょっと笑いそうになる○○。
社長:キミはこれまでも何度も出張に出てきたと思うが、行く先々でキミの働きぶりは評判が良いらしくてな。
○○:光栄です。
社長:キミはこの1年間、和のメンターとして頑張ってきてくれたわけだが…最後に、その集大成として和にさらにいろんなことを教えてやってほしい。まぁ…一泊二日では足らないかもしれないがな。
○○:…いえ。
社長:以前にも言ったが、私は和には大きく羽ばたいてほしいと思っているのでね。よろしく頼んだよ。
○○:…。
○○:…社長。
社長:ん?どうした。
○○:…。
○○:……いえ。
○○:期待に応えられるよう…頑張ります。
社長:ははは、キミは律儀な男だな。そんなに固くならなくてもいい。笑
○○:…。
○○:…失礼します。
―――――――――――――――
その後、オフィスに帰還。
和:何の用だったんですか?
○○:明日からの出張頑張れってさ。
和:えっ?それだけですか?そんなわけないですよね。笑
○○:いやいや、ほんとだから。
和:えぇ…💧
どこか疑心暗鬼の和のPCを見ると
○○:お前…全然進んでねぇじゃん。何やってたんだよ。
和:あ、いや…なんで呼び出されたのか気になりすぎて…あはは。笑
○○:あははじゃねぇわ。はよ終わらせろ、出張前日に残業なんてごめんだからな。
和:はい…💧