しゅわしゅわ
仕事中、席を立つ○○。
真佑:どこ行くの?
○○:喉乾いたから…自販機。
真佑:あ、私も行くー。
ということで、部屋を出る2人。
○○:…えっ!?
自販機の前で思わず声を出す○○。
真佑:どうしたの?
○○:炭酸が飲みたかったのに…全部売り切れてる。
真佑:えっ、そんなことある?笑
確認しても、やっぱり炭酸は全種類売り切れで
○○:ちぇっ…コーヒーでいいか。
不服そうな顔でコーヒーを買って飲む○○。
真佑:…。
真佑:○○っ。
○○:?
真佑:まゆたんさん、しゅわしゅわしゅわ〜💕
手をしゅわしゅわさせながらついでにこちょこちょ。
○○:!!?
思わず呆気にとられる○○。
真佑:ちょっと!せっかく○○のために炭酸っぽいことしてあげたんだから少しくらいリアクションしてよね!
○○:あ…いや、その…真佑…じゃなくて、田村。
真佑:えっ?
○○:…後ろ。
真佑:後ろ?
振り返ってみると
真佑:ぶ、部長!?💦
部長:…気にするな、私は何も見ていない。
真佑:(は、恥ずかしすぎる…!///💦)
思わず顔を赤らめる真佑。
○○:(…ばか。)
―――
その後、昼休憩。
咲月:真佑さんお昼何にするんですか?
真佑:んー、そうだなぁ〜。
食堂に向かって歩いていると
咲月:あ、あれ○○さんじゃないですか?
真佑:ほんとだ。それに…部長もいる。
2人は建物を出て、人気のない非常階段へ。
咲月:なんかコソコソと…何してるんですかね?
真佑:○○…また何かやらかしたのかな。
気になるので、バレないように盗み聞き。
部長:来週の✕✕商事の件に関してなんだが…
○○:はい。
真佑:(なんだ、普通に仕事の話してるだけか。)
しばらく聞いても何もなさそうなのでその場を離れようとすると
部長:…そういえば。
真佑:…。
部長:随分と…田村くんと仲がいいようだな?
真佑:!!
動きを止め盗み聞きを続ける真佑。
○○:えっと…まぁ、そうですね。
部長:これは…私の勘なんだが
真佑:…。
部長:2人は…付き合っているのか?
○○・真佑:!!!
咲月:(ああ!部長にバレちゃった!?)
思わずドキッとする○○と盗み聞き2人組。
真佑:(どうする?○○…。)
○○:…はい。付き合ってます。
真佑:…。
ドキドキして息を飲む真佑。
部長:…そうか。
○○:うちの会社は…社内恋愛は禁止ですか?
部長:…いや、そんなことはない。
真佑:…。
少し安堵して、息を吐く真佑。
すると
○○:あの…部長。
部長:ん?
○○:部署を…異動させてもらえないでしょうか。
真佑:(えっ!?)
危うく声が出そうになる真佑。
部長:異動…?どうしてまた急にそんなことを。
○○:田村と…結婚を考えているからです。
真佑:!!
ドキッとする真佑と、それを見て横でそわそわする咲月。
○○:プロポーズはまだですが…もし受け入れてもらえた場合、夫婦で同じ部署にいることになるので…それは周りに気を遣わせるのではないかと思いまして…。
真佑:………。
部長:まぁ…それはそうだな。
○○:それと…断られたらその後一緒に仕事するのも気まずいですし…。
真佑:(ばか…!断るわけないのに!)
思わず飛び出したくなる真佑。
部長:まぁ…とりあえずこの件は保留だ。まずはプロポーズを頑張りなさい。もちろん、仕事もな。
○○:はい。
部長:2人で結婚報告に来てくれるのを楽しみにしているよ。
○○:部長…。
―――
その日の夜―
○○:ぷはー!
風呂上がりに豪快に炭酸ジュースを飲む○○。
○○:あ、そうだ。またあれやってよ。
真佑:あれ?
○○:今朝自販機の前でやったやつ。
真佑:や、やだ!///💦
○○:なんでよ、いいじゃん今は2人なんだからさ。
真佑:…。
真佑:…ま、まゆたんさん…しゅわしゅわしゅわ〜💕
○○:あっははは、めちゃくちゃ可愛い♡笑
真佑:か、可愛い…?
○○:可愛いよ。真佑は世界一可愛い♡
そう言って、真佑を抱き寄せる○○。
“田村と…結婚を考えているからです。”
不意に、昼間盗み聞きした会話を思い出し
真佑:…///
キュッ
照れ隠しをするように○○の胸に顔を埋めながら、抱きしめ返す真佑でした。