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ツンなぎ

金曜日、本日も○○は不在。


和:…。


不貞腐れたネコみたいな顔で午前中の仕事を終え、昼休憩。


和:きつねうどんくーださいっ。


おばちゃん:はいよー。


すると


○○:よぉ。


後ろから○○登場。


○○:おばちゃん、カツカレーひとつ。


おばちゃん:はいよー。


和:うわぁ…いつもと違う仕事してたら食べるものまで変わっちゃうんだ。


○○:はぁ?笑


和:きつねうどん食べなよ。


○○:もう3日連続食ってるからそろそろ変えたい。


なんて、どうでもいい会話をしているうちに料理ができて席へ。


○○:どうだ?仕事は。順調に進んでるか?


和:うん。どっかの誰かさんが居ないからすっごく順調。


○○:…。笑


なんかツンツンしてる和に、思わず笑ってしまう○○。


和:…今日も終わるの遅くなるの?


○○:どうかなぁ。ああでも、今日仕事終わりにプロジェクトのメンバーで飲みあるから。待たずに先帰れよ。


和:…。


和:…あっそ。


○○:…。


○○:…早くないか?笑


和:…何が。


○○:拗ねるの。


和:…。


和:………ばーか。


――――――――――


その後、夜。


1人で帰宅して1人で晩ごはん食べて1人でお家でまったり。


和:(今頃○○は飲み会かぁ…。)


和:(プロジェクトのメンバーってたしか女の人もたくさん居たよね。)


和:…はぁ。


和:(あー、やだやだ。週末なんだしもっと楽しく過ごさなきゃ。)


ということで、好きなアニメでも見ることに。


和:んふふ♡


夢中で楽しんでいると


📱:prrrrr...!


和:(んもー、いいとこなのに。)


アニメを止めて、スマホを見ると


和:(えっ…、○○?)


和:…もしもし?


○○:『よぉ、俺だけど。』


和:知ってる。どうしたの?


一言言葉を交わしただけで、なんとなく気づいた。


和:(…めっちゃ酔ってんな。笑)


○○:『別に何もないけど、声聞きたくて電話した。』


和:…飲み会もう終わったの?


○○:『うん。』


和:声とか、めっちゃ酔ってるように聞こえるけど、どんだけ飲んだの?


○○:『あのなぁ、社会人は上に気を使って飲まなきゃいけない時もあるんだよ。お子ちゃまのなぎにはわかんないだろうけどな。笑』


和:はいはい。酔っ払いに構ってる暇なんてないから、もう切るね。ばいばい。


すると


○○:『…そんな冷たくすんなって。』


和:え…?


○○:『昼も思ったけど、なぎに素っ気なくされるのけっこう堪えるんだけど。』


和:べ、別に素っ気なくなんか…


○○:『嘘つけ。いつもと全然違うじゃんか。』


和:…。


○○:『都合が悪い時は黙る、昔の俺みたいなことしてんな。笑』


和:…うるさい。


○○:『…とにかくさ、俺だって好きでこうしてるわけじゃないんだから、素っ気なくしないでくれよ。』


和:…。


和:…なんで素っ気なくされたくないの?


自分で言っておきながら、すごくだるい質問だなと思っていると


○○:『そんなの…なぎのことが好きに決まってるからだろ。』


和:んぅ…///


期待してた答えに、つい照れてしまう。


○○:『ほんと好きだよ、世界で1番好き。』


和:も、もう…///酔いすぎ!今どこなの?


○○:『今?電車降りて家まで歩いてるとこ。』


和:…ちゃんとお家帰れてるの?


○○:『帰れてるわ。子どもじゃないんだから。笑』


和:…ならいいけど。


○○:『へへ。』


和:…。


和:…今夜寒いから、帰ったらちゃんとお風呂入って風邪引かないように暖かくして寝るんだよ?


○○:『あはは、母親かよ。笑』


和:うるさい!あ、それと…


○○:『ん?』


和:素っ気なくされたくなかったら…明日デートに誘いやがれ。
 

○○:『おー、いいね。どこ行く?』


和:そんなの、○○が起きる時間次第でしょ。笑


○○:『よっしゃ、めちゃくちゃ早起きしてやろ。笑』


和:もう…無理しなくていいから。2人で一緒にのんびり過ごせればそれでいいから。


○○:『へへ、わかった。』


その後、結局○○が家に着くまで通話は続き


○○:『ありがとな、構ってくれて。笑』


和:はいはい。笑


○○:『じゃあ…また明日。おやすみ。』


和:うん。おやすみ。


すると


○○:『…あっ。』


和:?


○○:『…愛してるよ。』


和:も、もう…///ほんと酔いすぎ!はよ電話切って寝ろ!///💦


○○:『へへ。笑』


そして、通話が切れ


和:(ったくもう…!///)


ちょっぴりニヤつきながら、アニメの続きを再生する和でした。