お悩み相談
金曜日、休憩時間。
和:…。
食堂、隅っこの席で1人できつねうどんを食べていると
先輩女:よっ。
和:(先輩女)さん。
先輩女:いい?ここ。
和:はい。
和と向かい合わせの席に座る先輩女。
先輩女:珍しいね。1人?
和:○○さん取引先に行ったっきり帰ってきてなくて。
先輩女:そっかぁ…。
すると
先輩女:…喧嘩でもした?
和:えっ?なんでですか?
先輩女:いや…なんとなく。昨日からなんか元気ないし。
和:喧嘩とか…そういうんじゃないですけど、
先輩女:うん。
和:…。
ここ最近のことを話す和。
先輩女:…なるほどねぇ。
和:私は…別に○○さんがたばこ吸ってようがどっちでもいいんですけど、でもパパが……私たち社内恋愛だし。
周囲に聞こえないように、ひそひそ声。でも明確にテンションの低い和。
先輩女:…いいねぇ。笑
和:えっ…なんで笑ってるんですか?
先輩女:キミたち順風満帆すぎたから。たまにはこういうのもないとね。笑
和:…最低。(先輩女)さんに話したのがバカでした。
先輩女:ふふ。最低かぁ。笑
にこにこと笑う、先輩女。
先輩女:私に比べてさ、最高じゃない?○○くん。
和:えっ…?
先輩女:だってさ、社長に直接言われたわけじゃないんでしょ?
和:…はい。
先輩女:それなのにさ、それだけ動揺して…気まずそうにしてんでしょ?めっちゃ和ちゃんのこと好きじゃん。結婚まで意識しちゃって。笑
和:…。
先輩女:まぁ、少し長い目で見てあげな?私たばこ吸ったことないからわかんないけど、仮にやめるとしても大変だろうし。
和:…はい。
先輩女:…さてと、早くうどん食べな?伸びちゃうよ。
そう言って、自らの定食をぱくぱく食べる先輩女。
先輩女:ふふ、ここの定食美味しいから大好き♡
和:…(先輩女)さん。
先輩女:うん?
和:ごめんなさい…最低とか言っちゃって。
先輩女:ふふ。笑
先輩女:それが本心じゃなかったことくらい…私知ってるよ。
先輩女:もう、1年近い付き合いだもんね。
和:………。
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その後、食堂を出てオフィスに戻っていると
和:…あっ。
○○:…!
よりによって、喫煙所から出てきた○○と、ばったり遭遇。
和:…。
○○:…。
和:…遅かったね、帰ってくるの。
○○:ああ…取引先での会議が少し長引いちゃって。
和:…そっか。大変だったね。
やっぱり…どことなく気まずい空気。
すると、それを打ち破ろうとするかのように
和:…○○。
○○:…?
和:明日………
和:…デート、しよう?