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高齢者独居の町の人との支え合いを感じた話。

今日の出来ごとなのですが
お休みの日だった私は好きなベーグル屋さんへ向かって車を走らせていました。

隣町のベーグル屋さんは住宅街の狭い路地にあり、狭い入り口から駐車場に入るのですが
駐車場の入り口でおばあさんがシルバーカーの横で倒れていたのです。
車を一旦止めて、かけよりましたがおばあさんは意識もしっかりしていました。しかし話出せずにいて「まさかっ!」と思った私はオープン前のベーグル屋さんのドアをコンコンとたたいて店主を呼び、おばあさんを運ぶのを手伝ってもらうことに。

店前のベンチに腰掛けさせ、名前を尋ねるも答えず。とりあえず身体をチェックして四肢の麻痺は出てなさそう、大きな怪我もなさそうだなと安心していると店主が2軒隣のおばあちゃんで昔から耳が聞こえなくて話せないと。
ジェスチャーで大丈夫か確認するも靴を探すそぶりをするおばあちゃん。
認知機能も不安そうだな…と思い、靴を履かせながら店主に名前をご存知か尋ね、社協に電話してケアマネを探してもらうよう依頼しました。
店主もご近所であるためケアマネがいることは知っていたがどこの事業所までは知ることはなく、おばあちゃんに鞄の中を確認させてねと尋ね探してもケアマネの名刺は無い。ご家族は?と尋ねると「おばあちゃんは一人暮らしなんです」と店主の奥さんが話していました。
とりあえず店にお客さんも来始めていたので家まで運ぶことにしました。
ここ最近介助量の多い患者が多くPTから床から起こす方法や移動介助の方法を伝授されていたのが役立ち何とか家の布団まで運ぶ事が出来ました。

ベットではなく床で寝ているおばあさんで、段差や障害物も多い自宅でしたので何か不安だなと感じました。
とりあえずおばあさんを休ませベーグル屋さんへ向かうと、近所のおばあさんが2回くらい転けてたのよと教えてくれました。おばあさんもシルバーカーを押しており助けられなかったと。

ケアマネと連絡がついたと店主が教えてくれたので、2回転倒した事、大きな外傷は無く麻痺もなさそうだが骨折など起きてる可能性があるため病院へ連れて行ってあげて欲しいと伝えてもらいました。
またおばあさんはスリッパで歩いておりシルバーカーを介助して歩かせた感じから随分下肢筋力も弱っている様子が伺えたので今後も転倒リスクが高いので屋内などの生活環境、デイの利用など調整してあげた方がいいかもしれないと店主に伝えました。

店主はおばあさんを小さい頃から知っており、いつも店の前を通って買い物に行くんだけど不安定で危なそうだったと、今日も通って行ったのは知ってたがまさか転けてるとは思わなかったと。
普段から何かあると店主に助けを求めに来ていたというおばあさん。優しい店主とその奥さん、近所の住民に支えられているおばあさんなんだなと心が暖かくなりました。
「近所の方がいらっしゃるからおばあさんも安心ですね」とお会計を済ませたら店主の奥さんからクッキーをたくさんサービスでいただきました。

独居である高齢者はその生活にも限界があります。少しでも自宅で安心して生活できるよう私たちも日々全力で支援していますが、こういった近所の方々の見守りがより高齢者の生活を安心と化させてくれるのではないかと感じました。

またベーグル屋さんに行った時はおばあさんの様子を伺いたいと思います。

美味しいクッキーをありがとうございました。
ベーグルもたんまり買ったので至福の朝食にしたいと思います。
                me;でした。

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