非認知能力を考える。言語聴覚士とママの視点で。
これからの時代、非認知能力が大切と言われているらしい。
非認知能力とは、
意欲、協調性、粘り強さ、忍耐力、計画性、自制心、創造性、コミュニケーション能力といった、測定できない個人の特性による能力。 学力(認知能力)と対照して用いられる。 ... 非認知能力は、学力のように1人で身につけられるものとは異なり、集団での行動の中での困難や失敗、挫折などの経験を通して養われるものが多い。
まだ、非認知能力の測り方が社会の共通言語として普及していないし、「具体的に今何を子供に身につけさせてあげたらいいかわからない」と思う親御さん達は多いのではないかと思う。
言語聴覚士として非認知能力をどう評価していくか、どう伝え、どう伸ばしていくのかという視点も持って今後も研鑽を積みたいと思う。
ママとして思うのは、非認知能力を伸ばすには外遊びが一番手っ取り早いということ。
外遊びには子供の発達を促す要素が沢山詰まっている。
外で歩けば転んだら痛い。
転ばないように足元を確認しながら頭を含め、自分の体をぶつけないように草木を避ける。
空からグォーっと音が鳴れば、上を見上げて飛行機を見つける。風や気温を感じ草花の匂いを感じる。
昨日のお散歩で出会った猫は今日いるだろうか。
それだけで注意力、記憶力、五感のうち視覚や聴覚、触覚、嗅覚などフル稼働だ。
知育おもちゃなどで遊ぶよりはるかに脳が情報処理をすることが求められる。
おまけに外で出会った花や虫や動物や乗り物、沢山の語彙に触れられる機会となるし、
ビューン、サラサラ、ポーンなど、擬態語や様子を表す言葉なども部屋の中にいるよりはるかに多くの言葉に触れることになる。
沢山歩いてお腹が空けばご飯もしっかり食べれてご機嫌な時間が増えるし、体が疲れれば睡眠のサイクルが整う。
言語聴覚士としてもママとしても外遊びはいい事が過ぎる。
一緒に遊べる子供(友達でなくてもたまたま出会った子供でも)がいたら、ブランコの順番を待つ、友達が作った砂山を壊さないなどなど、さまざまななことを学ぶことになる。
それこそが非認知能力となっていくのだとおもう。
協調性、粘り強さ、忍耐力、計画性、自制心、創造性、コミュニケーション能力、、、
非認知能力が大事なのはわかるけど、認知能力も大切でしょ⁉︎と思われる人もいるだろう。
外遊びは認知能力をも発達させる。
石や葉っぱの大きさや形を比較する力はいずれひらがなの形の違いの理解につながるし、どんぐりを拾えば数の認知に、、、とまぁ容易に想像できる。
保育園にお世話になっていて、子供同士のトラブルなどに心から向き合って下さる保育士の先生には頭が上がらないが、この子供同士のトラブルこそ幼少期に体験したいことだなぁと思う。
日本の未来を作っているのは保育士である。
と言っても過言ではないと思う。
今度はおうちの中でできる非認知能力の育みについても書いてみようかな。