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【私的感想】CHELSEA FC選手紹介

今回はすでにシーズンも始まってしまっていますが、選手について実際のプレーも見た感想なども含めてご紹介できればと思います。



監督

エンツォ・マレスカ

昨シーズン後半に調子を取り戻したポチェッティーノ前監督の解任。サポーターの中でもポチェで優勝やCL圏に入れるのかという疑問はありながらこのタイミングで解任するのか?という疑問もあるという複雑な状況の中、解任の選択をとったフロント陣。
マレスカ監督の実績は実質的にはレスターをチャンピオンシップ優勝に導いたのみと今まで何年間もCHELSEA FCの監督を務めた方達の中でも圧倒的に実績不足感は否めないというのが私個人の感想ではありました。
ただ、プレシーズンやシーズン始まって現在6節終了時の時点でこの監督交代は間違っていたと感じるサポーターはひとりもいないのではないかと思うほど完璧なスタートを切った。
ポゼッションサッカーの構築や擬似カウンターを作る構造作りに関しては、素晴らしいの一言。今までいろんな監督を見てこれたCHELSEAサポーターも納得の人選と言わせる時点で今後が楽しみで仕方がない。
こころなしか、イルカに顔が似ているのも愛くるしい。

GK

ロベルト・サンチェス

シーズン開幕からスタメンGKを任されているのはロベルト・サンチェスだ。
昨シーズンビルドアップに不安を見せてしまい、ペトロヴィッチにスタメンを取られてしまった同選手だが、今シーズンは安定したセービングを見せており、直近のブライトン戦こそ大きなミスを連発してしまったが、昨シーズンも見せていたこともあるせいかまだ許せてはいる状態。
ただ、今後もっと上にいくためにはGKは補強が必要になると感じる。

フィリップ・ヨルゲンセン

今シーズンビジャレアルから移籍してきたGK。
プレシーズンの途中からの合流ということもあり、開幕からはカップ戦要員として出場機会を得ている。正直まだカップ戦の対戦相手も格下が多く、実力を証明できていないと感じるが今のところ可もなく不可もなくといった評価。ECLが始まれば少しはGKとして評価される場面も出てくると思うので今シーズン中にスタメン奪取ができれば理想的な世代交代と言えるのではないか。
今後、ベルギーのクルトワ2世と呼ばれるペンダースも加入を控えており、スロニナやペトロヴィッチを含めたファーストチーム争いは熾烈を期すことになりそうだ。
誰かがチェフやクルトワになれれば大きな補強だが、アピールできる機会も少ないGKでは移籍金の回収をするのも難しいため、あまり選手を抱えたくないのが本音ではある。

DF

リーヴァイ・コルウィル

なぜかまだ他サポには気づかれていないが、今期とんでもなく成長を遂げているのがコルウィルだ。昨シーズン期待していた活躍を今シーズン見せており、イングランド代表も今後は安定的に選ばれるであろう活躍ぶり。
昨シーズンサイドバックを経験したことで対人スキルも向上しており、持ち前のビルドアップのセンスも爆発しており、今シーズンの守備を支えている一人。スタメンは間違いなく、開幕前のバディアシルとのスタメン争いと言われていた話題は一切聞かなくなるほど圧倒的な差を見せつけた。
ユース上がりのキャプテンシーまである彼は26番を背負って欲しかったが、ある意味重荷になっていたのかもしれない。今後キャプテンもあり得る逸材だ。

ウェズレイ・フォファナ

昨シーズン怪我で全休をした彼は今シーズンは開幕から未だ怪我なしで活躍中。CBとしては圧倒的なスピードとフィジカルで対人に関しては安心して見ていられる部分もある。たまに軽すぎる時は気になるが。。。
また、ビルドアップに関してはまだ少し不安はあるものの、自身で持ち運べる点が他のCB陣との大きな違いである。その影響もあってスタメンの座は現状彼に任せているのではないか。右CBは今後補強の噂も出ており、今シーズンの活躍次第では立場も怪しくなりそうなため、怪我をせず1年戦える選手に成長してほしい。

トシン・アダラビオヨ

フルハムからフリーで今シーズンから加入したアダラビオヨ。
スタメンもあるかと思ったが、フォファナに現状は譲る形となっている。パフォーマンス自体は悪くないが特筆してスーパーでもないため現状は控え1番手といったところ。ただ彼が控えの1番手にいるのは安心感があり、このような状態をキープしたいのが本音だ。ビルドアップ能力が高く、コルウィルと組めれば安定したビルドアップにはなるが、キャラが被りすぎる点がネックではある。

ブノワ・バディアシル

パフォーマンスに波のある彼は乗っている時は落ち着いた対応や素晴らしいビルドアップもあるが、乗っていない時は軽すぎる守備に雑なビルドアップと散々だ。良い時の状態を見ているからこそ期待はしてしまうが、パフォーマンスレベルが上がってこない場合は、コルウィルの控えでも不安を感じてしまう状態。左利きCBという貴重な戦力であるため、現状は移籍の噂も少ないが、今シーズンの結果次第では放出も考えられる。

アクセル・ディサシ

圧倒的なフィジカルモンスターでありながらキャラも最高な彼。
ただ、プレー面ではビルドアップに少し不安があることもあり、CBの中では序列は最下位と言える。ただ、時折見せる縦パスは良いものがあり、才能はあるのだが、他選手より歳をとっていることからも来季放出は致し方ないとも言える。今シーズンもエンソの人種差別問題の解決に一役買ったという話もある中、このようなキャラクターの選手がいるのは非常にありがたいが選手側は全盛期を迎えるタイミングで出場機会を求める可能性は十分に考えられる。いてくれるのであればいてほしいが出場機会は確保できないだろう。

リース・ジェイムズ

今期のキャプテンは相変わらず怪我からのスタートとなってしまった。
出ている時は現役最強の右SBなのにCHESEAファンとしては疑いの余地はないが、出ないことにはそれを証明できない悔しさがある。
ただ今シーズンのマレスカ監督のスタイルにどのようにフィットするのかはとても見てみたい。ギュストの役割はできるだろうが負担が大きく、怪我を促進しそうな反面、ギュストよりもフィルター面では効果があり、ミドルシュートなどもみれると思うとワクワクする。

マロ・ギュスト

キャプテン不在をなんとも感じさせない彼は正直スタメンでずっとみていたい選手の一人だ。圧倒的な運動量に加え、守備では対人能力も高く、1対1で抜かれるシーンはほとんど見ない。さらにはビルドアップにも大きく貢献しており、器用なポジショニングから足元の技術も高く、ボールを失わない。さらにはクロスも非常に質が高く、弱点がほとんどない選手だ。なぜリースジェイムズがいながら移籍してきてくれたのか本当に理解できないが、彼が他のチームにいたらと思うと恐ろしい。いずれは世界最強の右SBも狙える逸材だ。

マルク・ククレジャ

移籍してきてからなかなか思うように出場機会を得られず、力を発揮できなかったが昨シーズン後半から圧倒的な対人能力で徐々にポジションを奪い、今では欠かせない存在へとなっていった。ビルドアップに関しても不安な要素はなく、右左で対人最強のディフェンダーがいることが今期の一つ大きな強みであると言える。若干カードをもらいすぎる点だけ気になるが、退場までならなければ相手を嫌がらせることには長けているので続けてもらいたい。

ベン・チルウェル

今シーズンまだほとんど出番はないが、この男にロマンを感じてしまうサポーターは多いのではないか。CHELSEAの左サイドバックはアスピリクエタを除けばアシュリー・コールからずっと得点能力の高い選手が務めてきた。その上でストライカー顔負けのシュート技術を持つ彼の攻撃参加は非常に魅力的だ。ただ、マレスカ監督のサッカーではあまりそのような場面はないため、来季は移籍が濃厚な状態だ。好きな選手ではあるが、怪我も多く、致し方ない部分はあるのかなと感じてしまう。

レナト・ヴェイガ

今シーズンバーゼルから移籍してきた彼は今回DF枠として入れさせてもらう。すでにククレジャにつぐ、2番手の左SBとして出場している彼は熱いパッションを持ちつつ、その恵まれた体型から相手のウイングをフィジカルで圧倒していくスタイルで今のところは安定したパフォーマンスを見せている。本職はボランチということもあり、ポゼッションも難なくこなし、ユーティリティプレイヤーとして今シーズンは出場機会も多く確保ができそうだ。

MF

モイセス・カイセド

昨シーズンは多額の移籍金での移籍だったことや、移籍自体も大きな話題を生んだこともあり、他サポからは揶揄されてしまう対象になっていたが、今シーズンは実力を証明している。正直あの移籍金でもっと出しても良かったと思えるほどの活躍ぶりで代々マケレレやカンテが務めた伝統的なタイプのMFは彼しかいないと感じさせるほどだ。今シーズンはキャプテンマークを巻く機会も増え、チームの中心として今後ずっと支えてくれることが嬉しくてたまらない。今シーズンの影のMVPは彼だろう。

エンソ・フェルナンデス

今シーズンは人種差別問題から始まり、波乱のスタートとなってしまったがパフォーマンス自体は安定しており、彼は間違いなくCHELSEAの中心選手であることを示している。最近はみんなが上手くいきすぎている中、ベストな時と比べてパフォーマンスが落ちている(役割が変わっているため)こともあり、批判を受けるケースも見られるが、彼のようなMFは全世界探してもとても希少だ。戦える上に、圧倒的なフィード能力は彼の素晴らしい才能だ。ただ、キックが綺麗すぎるため、シュートは予測しやすく、あまり得点が取れていないことだけ改善されればカイセドと並んでとんでもない選手になってしまう。

ロメオ・ラヴィア

彼も昨シーズンはほぼ全休となってしまい今シーズンは期待のシーズンである。シーズン開幕後、怪我をしてしまうが、ブライトン戦で復帰。今後スタメンを取れるかは定かではないが、相手によってはカイセド、エンソ、ラヴィアの3枚を並べる布陣も見られそうだ。若いのに落ち着きのあるプレーで中盤を支配できる能力を持っており、今後大きく化けることができれば彼もとんでもない選手になる可能性を秘めている。

チェーザレ・カサデイ

大きな身長から空中戦には無類の強さを持っている彼は意外にもボランチでの起用を考えられているようだ。今までは得点能力が見込まれていると考えていたが、ボランチでの出場も増えてくれば、捌く能力も身につき、スキルセットとしてはとても魅力的になる。選手層的に出場機会はかなり限られることが考えられるが、来季もファーストチームに残れるのか、移籍になってしまうのか今期が勝負と言えそうだ。

キーナン・デューズバリーホール

マレスカ監督とともに、レスターから移籍してきた彼は最初こそスタメンかと思われていたが、開幕後も目立ったパフォーマンスを見せることができておらず、出場機会はカップ戦のみとなってしまいそうだ。昨シーズンレスターで見せていた活躍を発揮できればベンチ入りはできるだろうがスタメンは正直厳しいと言えそうだ。マレスカ監督のシステムを早くフィットさせるためにも経験者がいるというのはチームにとっては大きな魅力と言えそうで下手したら来季は別のチームにいる可能性もある。

カーニー・チュクエメカ

とんでもない才能を持ちながら昨シーズンはスタメン奪取と思った矢先の大怪我。それでも随所に才能を見せる彼も今シーズンはカップ戦要因となりそうだ。彼にとってECLという舞台はとても魅力的でヨーロッパにその力を示す時が来たと言える。彼が成長すればトップ下の控えを狙えるが、現状はジョアンフェリックスとの差はまだあるように感じてしまう。得点能力は高いので、あとは怪我をせず、パフォーマンスを継続できればチャンスは巡ってくるだろう。

FW

ニコラス・ジャクソン

昨シーズンビジャレアルからきたエース候補は力を示し、契約延長を勝ち取り、オシムヘン獲得も見送るほどに成長した。背負ってからの前を向く力はすでに世界レベルでシュートが決まればいずれ世界を代表するストライカーになれる才能を秘めている。よくこんな選手を見つけてこれたもんだ。今シーズンもパーマーとのホットラインは相手の脅威になっており、開幕6試合で4ゴールと結果も十分だ。今シーズンは20ゴール行ければ大きな飛躍と言えるだろう。

コール・パーマー

すでに世界トップクラスの才能を示している彼は今期も変わることなくその力を遺憾なく発揮している。ブライトン戦の4ゴールのみならず毎試合違いを見せられる選手はエデンアザール以来であり、このような選手を求めていたファンからすれば長いトンネルを出られる絶好のチャンスだと感じているに違いない。誰もがまさかここまでやるとはと思うことを未だにやってのける彼には今後も目が離せない。まさにスーパースターだ。

ノニ・マドゥエケ

彼も昨シーズン後半に力を示してきた選手で今シーズンもその突破力を武器に相手の左サイドを蹂躙。献身的に守備に戻る姿勢も評価されており、スタメンを確保したと言えるだろう。後述するペドロネトの加入もあるため、油断している余裕はないが、彼のドリブルは他の選手と異なり、意外性に溢れているため、CHELSEAの攻撃の大きな武器になっている。ちょっと球離れが悪い場面が気になるが、結果が出ているうちは良い。今後結果がついてこなくなるとスタメンは危ういので判断が早くなることを願うばかりだ。

ジェイドン・サンチョ

マンチェスターユナイテッドから移籍してきた彼はドルトムントで活躍していた姿をCHELSEAでも見せられている。彼のボールタッチは芸術でドリブルの姿勢の綺麗さ、玉離れは才能で早速アシストを量産している。ウイングでは珍しい自己満タイプではないため、攻撃が活性化しており、加入後あっさりスタメンを奪取。ユナイテッドに移籍する前に来てくれていたらもっと違った未来があったと思うと少し寂しいが、今の実力は申し分ない。

クリストファー・エンクンク

ブンデス得点王の実績を引っさげて満を持してプレミアに上陸したストライカーは昨シーズン怪我に悩まされ、思うような結果を得られなかった。今年は控えにおいておくのが勿体無いと思わせる活躍ぶりでカップ戦で相手を薙ぎ倒し続けている。正直カップ戦要員で彼を持っているのは卑怯と言わざるを得ない。圧倒的な得点能力は健在で、今後引いてくる相手には彼を投入し、ボールを預ける形も増えてくるだろう。ボーンマス戦では途中出場ながら圧巻の得点でチームを勝利に導いた。少ない時間でも結果を残せる点も非常に魅力だが、いつかジャクソンとのコンビも見てみたい気持ちもある。

ジョアン・フェリックス

かつての天才が実質戦力外のような形でCHELSEAに加入した。
才能に疑いの余地はなく、加入後のパフォーマンスは圧巻である。以前レンタルできていた時からチームへのフィットはよく、器用なボールタッチは見ていて惚れ惚れする。彼もまたベンチから出てくるという選手層は本当に反則級である。相手のパターンに合わせてトップやサイドでも起用が可能な点も魅力で、今後もチームに貢献してくれることは間違い無いであろう。出場機会がなくても腐らないことを願うばかりだ。

ペドロ・ネト

プレミアでの実績十分で加入したウインガーはしっかりと実力を証明している。怪我さえなければと言われる選手で心配ではあるが、繊細なボールタッチはサンチョのようにムドリクやマドゥエケにはないものを持っており、相手によってはとても効果的だ。フェリックスとのポルトガルコンビもとても魅力的で、控えからこのスピードと技術を持った選手を投入できる選手層は相変わらず反則。

ミハイロ・ムドリク

圧倒的なカリスマ性とロマン溢れるプレースタイルで私は心を奪われてしまったが、思うような活躍は今のところできておらず、出場機会も限られている状態だ。ただ、圧倒的なスピードや切り込みからのパス精度は他のウイングにはない特徴であり、自分のペースで仕掛けられる時はまさに止められない選手になるだろう。ただ、周りを気にしすぎているのか、プレーに落ち着きがなく、ノってくれればとんでもない選手になるのがわかるからこそもどかしさを感じてしまう。来年はエステヴァンはパエスの加入が決まっており、ウイング陣も今シーズンで品定めがされるであろう状態のため、勝負の年だと言える。

マルク・ギウ

今シーズンバルセロナから加入した若きストライカーはプレシーズンこそ良かったものの、公式戦となるとまだ実力不足感は否めない。レンタル移籍をさせられなかったのは痛いが、冬の移籍期間ではレンタル移籍となるであろう。18歳という若さを考えれば最近見ない典型的なストライカーになれる才能を持っており、現状のスタイルだとプレスに走りすぎており、もっと構えるタイプでもレベルを下げれば戦えると思うので、献身的すぎないスタイルで育って欲しいと感じる逸材。チームとしては今のスタイルは大変助かるが、自身の今後を考えると勿体無いスタイルになってしまうので早めにレンタルに出してあげたい。

まとめ

移籍市場を終えて今シーズンのスカッドは過去を見ても類を見ないほどの選手層となった。控えから出てくる選手だけでもワクワクするチームがワクワクするサッカーをするようになり、今シーズンは期待しかない状態。
まずは確実に来年のCL圏の確保。ここは絶対条件としたい。
CL圏に入れないのであれば失敗と言えるが、監督交代はせず3年は様子を見て欲しいところだが、そのためにはカップ戦で何かを勝ち取る必要があるかもしれない。
伝統的にヨーロッパのカップ戦をとってきているので今シーズンはECL制覇を期待したいところである。
まだ若いチームで今後各個人が成長しながらチームも強くなっていく過程を見られるのはとても幸せである。
それぞれの成長を見守りながら、活躍を期待していこう。

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