
【私的感想】vsアスタナ UEFA Conference League 12月12日
12月12日に行われたUEFA Conference Leagueのアスタナ戦のマッチレビューをしていきます。
スコア:CHE(3)- AST(1)
得点者CHE:ギウ×2、ヴェイガ
得点者AST:トマソフ
極寒のカザフスタンへの遠征となったこの試合。チェルシー側としては主力はロンドンに残りながらユース中心のメンバー構成で試合に挑んだ。
MOM:ラクサキ(CHE)
多くのユース選手が出場したこの試合の中で、目立つポジションではないにしても役割をしっかりこなせていた印象があるラクサキをMOMに選びたい。ビルドアップ時も落ち着いたボール保持ができ、前線への繋ぎ役として非常に効果的であった。
1点目:マルク・ギウ(CHE)
ネトからのスルーパスでサイドに抜け出したギウ。相手との1対1を難なくかわしゴールを決めてみせた。ユース組と同年代ながら格の違いを見せつけたゴールだった。
2点目:マルク・ギウ(CHE)
リーグ戦は次節サスペンションとなってしまったため、カザフスタンに遠征していたペドロネト。前節のトッテナム戦でなかなか思うようにドリブル突破ができなかったが、この試合では相手を蹂躙。その突破からのクロスをギウが合わせて追加点となった。
3点目:レナト・ヴェイガ(CHE)
デューズバリーホールのコーナーキックからヴェイガが頭で合わせた。明らかに相手よりフィジカルで勝っていたこともあり、難なくゴールした印象。
4点目:トマソフ(AST)
この試合もヨルゲンセンはクリーンシートとはいかず、相手にスーパーゴールを決められてしまった。ペナルティエリア内右側から左足を振り抜いたシュートはゴール右隅へ刺さった。
各選手の評価(10点満点)
フィリップ・ヨルゲンセン 6.0
セーブはあったものの、大きな見せ場はなく終わった。相手のチャンスも少なかったので仕方ない。
ジョシュ・アチェんポン 7.0
契約延長問題で出場機会がなかった彼だが、その問題も進展があったことで出場機会を再び得ることに成功。ユースレベルでは間違いなく突出した才能で安定感のある対人守備やビルドアップ能力を見せつけた。
アクセル・ディサシ 6.0
特に大きな見せ場はなく、試合終了。
トシン・アダラビオヨ 6.0
時折楔のパスを差し込む姿も見られ、コルウィルと同様の役割をこなせる唯一の存在として今シーズンはカップ戦において重宝されそうだ。リーグ戦となるとコルウィルとは違う役割を求められることになるため、スタメンとなるともう一つハードルが高い印象だ。
レナト・ヴェイガ 7.5
ゴールという結果もついてきたが、ジョージと共に相手サイドを攻略する場面も多く見られた。このレベルの相手であれば彼のフィジカルでなんとかなる部分も大きく頼もしい存在だ。
ラクサキ 8.0
ビルドアップの中心となるこのポジションで目立たなかったというのは非常にポジティブな内容。マレスカのサッカーにおいてこのポジションの選手がいかに捌けるかというのは重要であり、必ずといっていいほど経由するポジション。同ポジションが化け物揃いなので見劣りするように感じてしまうが、非常にポジティブ。ただトップチームで見るのはもっと先になるだろう。
キーナン・デューズバリーホール 7.0
流石にこのレベルの相手となれば難なくプレーし、攻撃の中心として試合をコントロールしていた。コーナーキックからのアシストもついたが、もっとゴール前での脅威が欲しいところだ。
カーニー・チュクエメカ 6.0
スタメンはマレスカになって初めて?と言えるほど久しぶりで彼の才能の片鱗を見せられて来たサポーターからすると物足りなく、空回りしてしまっていた印象を受けた。結果が欲しいという気持ちは見えたが、結果は出なかった。それが彼の評価だ。ローンでの移籍や現金化も考えないといけないレベルになってしまったことが非常に悲しいが、現実だ。球離れの良さからのコンビネーションで相手を打開していくスタイルは相手役も非常に重要なのは理解できるが、その後のクオリティ不足も否めない。
ペドロ・ネト 8.0
前半だけの出場となったが、流石にスタメン組と言わざるを得ない存在感。チャンスクリエイトにシュートと攻撃面において違いを生み出していた。カザフスタン遠征お疲れ様でした。
タイリック・ジョージ 6.0
才能の片鱗は見えるが、今のウイング陣や来季加入予定のエステヴァンやパエスと比較すると物足りないと感じてしまう。ゴールという結果欲しさに貪欲な姿勢は見えたが、結果は出ず、チュクエメカと似た印象を受けた。こういう試合で結果が残せるかどうかが今後の生き残りには非常に大きいだろう。
マルク・ギウ 8.5
同年代の選手の中ではずば抜けた才能の持ち主であることを証明した。トップチームの中ではまだ力不足感も否めないが、比較対象がジャクソンとエンクンク。まだ年齢を考えると今シーズンカップ戦で出場機会を得ながらヨーロッパのチームと対戦できている経験は非常に重要になりそうだ。フィジカルだけでなくスピードやゴール前の貪欲さもみえ、理想的なストライカー像に近づいている。
まとめ
これでカンファレンスリーグはトーナメント行きは確定と言っていい状況。トーナメントに行っても相手のレベルが大きく変わることはないため、優勝はもはやマスト。ここでタイトルを獲得し、若いチームの勢いを加速させるきっかけにしたい大会だ。