見出し画像

【私的感想】vsノッティンガムフォレスト プレミアリーグ第7節 10月6日

10月6日に行われたプレミアリーグ第7節のノッティンガムフォレスト戦のマッチレビューをしていきます。


スコア:CHE(1)-NOF(1)

得点者CHE:マドゥエケ
得点者NOF:ウッド
今シーズン好調な両チームの試合は、お互いに勝ち点を分け合う形となった。チェルシーとしては、ホームで相手に退場者が出た試合だったため、勝ち点3が欲しかったところだが、内容としては勝ち点1が妥当な結果に。
フォレストとしては、退場者を出しながらあわや勝ち点3という内容はとても素晴らしい結果となった。

MOM:サンチェス(CHE)・セルス(NOF)

この試合、素晴らしい選手はたくさんいたが、両チームのGKをMOMとして選出したい。後半アディショナルタイムまで試合を楽しむことができたのは間違い無くこの二人であった。そして両チームこの二人がいなければ勝ち点は獲得できていなかったであろう。サンチェスに関しては、前節のミスを帳消しにするかのようなビックセーブを連発。まだ不安な部分も残るが、スタメンは譲らないという気迫のこもったプレーを見せてくれた。セルスもビックセーブを連発。彼がいなければ3点は確実に入っていたであろう。

1点目:ウッド(NOF)

ハーフェイライン付近からのフリーキックをウォードプラウズがクロス。ファーで待っていたミリンコビッチの折り返しをウッドがうまく合わせて先生に成功した。前半は、どちらかといえばチェルシーペースで試合は進んでいながらフォレストの固い守備を崩せないでいたところ、後半開始早々の先制点はとても効果的だった。チェルシーの守備は課題が残った。セットプレーのキッカーがウォードプラウズだったことからもクロスが上がってくることが予測できたが、ゾーンディフェンスを採用。結果的にファーサイドでミリンコビッチと競り合ったのはギュストであり、その時点で勝負ありではあった。フォファナやコルウィルがつけていれば結果は変わっていたのかもしれない。今後の改善に期待したい。

2点目:マドゥエケ(CHE)

嫌な流れを断ち切ったのはこの試合、キレキレだったマドゥエケだった。パーマーからのパスをペナルティエリア内で受けたマドゥエケ。得意のカットインから左足を振り抜き、同点ゴールを決めた。この試合、縦への仕掛けも多く、ディフェンスも守りづらかったであろう。また、ペナルティエリア内だったことも守りにくくなった1つの要因だった。さらには、この試合カットインからのシュートはすでに何本か打っており、ファーだけでなくニアにもシュートを打っていたこともあり、キーパーは予測しづらかっただろう。これが今シーズン4点目。このペースでシーズン二桁得点ができればウイングとしては申し分ない結果となりそうだ。代表にも選出されており、今後の成長がさらに楽しみな選手である。

各選手の評価(10点満点)

ロベルト・サンチェス 9.0

MOMにも選出させていただいた通り、彼のおかげで勝ち点1を獲得できた試合だった。この試合はミスはほとんどなく、なおかつビックセーブを少なくとも2本。アディショナルタイムだったことも評価には大きくつながった。パフォーマンスの波がなくなれば彼も今シーズン大きく成長できるか。

マロ・ギュスト 6.5

偽サイドバックを難なくこなす彼だが、この試合は大きく目立つような試合ではなかった。失点シーンに絡んではしまったがギュストに責任があるとは考えづらい。そろそろジェームズが帰ってくるであろうが、スタメンはどちらになるのか気になるところだ。

ウェズレイ・フォファナ 6.5

試合を通して安定感を発揮していた。大きく目立つミスも少なく、ビルドアップも前節より球離れが良くなっている印象だった。サンチェスのビックセーブに繋がった軽い守備は改善の必要があるが、全体的には可もなく不可もないパフォーマンスだった。イエローカードをもらってしまい、リヴァプール戦は出場停止。開幕7試合でイエロー5枚は擁護できない。

リーヴァイ・コルウィル 7.0

イングランド代表にも選出された彼は、今シーズン大きく成長している一人だ。この試合も楔のパスに、ロングフィードと相変わらずのパスセンスを披露。今後、マークが付く可能性もあるため、その時にどのようなビルドアップになるのか、コルウィル自身もより少ないスペースでどのような対応ができるのかが今後の大きな鍵になりそうだ。

マルク・ククレジャ 7.0

彼もこの試合カードをもらってしまい、リヴァプール戦は出場停止。現状左サイドバックでは圧倒的1番手だったため、とても厳しい。この試合もパフォーマンスは安定しており、相変わらずの対人能力を発揮した。

モイセス・カイセド 7.5

もう彼なしの試合は不安を覚えるほど圧倒的な運動量と潰しの能力。ビルドアップにも不安はなく、毎試合安定感を増している印象。タックルの深さは圧巻で相手にはほとんど仕事をさせなかった。

エンソ・フェルナンデス 6.5

サンチョが持った時のフリーランなど効果的に相手の守備を崩すための動きは流石の一言。課題は深い位置で受けた時のドリブルがない点。選択肢が増えると脅威になりうるが、現状はそこからの危険性がない。よりアンタッチャブルな選手になるためには、攻撃性能がもっと上がると理想的だ。

ノニ・マドゥエケ 9.0

同点ゴールを決めただけでなく、前半から相手の左サイドバックであるモレノを蹂躙。独特なリズムからの仕掛けに関しては、相手の脅威にしっかり慣れている。もっと言えば、シュートが枠外に外れてしまうケースが多く、もう少し枠内に飛べば飛べば15ゴールも見えてくる。

コール・パーマー 8.5

ビルドアップのために下がってくる場面もあれば、気づいたらしっかりゴール前まで走り込む嗅覚はストライカーに負けない。スター選手には珍しいくらい球離れが早く、この試合でもマドゥエケに簡単に叩いて1対1の場面を演出。そこからチャンスを創出していた。後半にとんでもないターンからシュートのシーンがあったが、あれば入っていればMOMレベルの活躍。波がないパフォーマンスも素晴らしいの一言だ。

ジェイドン・サンチョ 6.5

相変わらずのドリブルスキルを披露はしたが、大きなチャンス創出には至らなかった。ただ、失うことが少ないため、攻撃のリズムをキープできる点は魅力と言えそうだ。後半からムドリクが入ることで大きな変化になるのでうまく使い分けをしていきたい。今後はシュートの選択肢をしっかり入れていきたい。

ニコラス・ジャクソン 7.0

前半のような引いて守られる展開では目立つことは少ないが、後半のオープンな展開になった時は存在感を発揮。ポストプレーから相手ディフェンスを剥がす能力はトップレベルだ。今後はクロスへの入り方などをエンクンクから学べればもっと得点量産できるだろう。

まとめ

続いていた連勝記録はストップしてしまったものの、そんなに悲観するべき内容ではなかった。ただ出場停止をくらってしまうのは今後の課題だ。選手層は熱いが、ターンオーバーのサイクルが崩れてしまうことで怪我のリスクや、コミュニケーションの問題が出てきてしまう可能性がある。次節はリヴァプールとの大一番。首位争いができるのか、それともCL圏争いになるのかを見極めるゲームになりそうだ。ジェームスも全体練習に復帰というニュースが出ていた。ここから競合との試合が続くため、キャプテンの復帰は大きな戦力アップだ。出場停止のフォファナの穴はアダラバイヨが務めるだろうが、ククレジャのところをヴェイガになるのか、ギュストが左でジェームスが右という形になるのか。とにかくリヴァプール戦は今シーズンを占う大事な一戦になりそうだ。

いいなと思ったら応援しよう!

この記事が参加している募集