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【私的感想】vsシャムロックローバーズ UEFA Conference League 12月19日
12月19日に行われたUEFA Conference Leagueのシャムロックローバーズ戦のマッチレビューをしていきます。
スコア:CHE(5)- SMR(1)
得点者CHE:ギウ×3、デューズバリーホール、ククレジャ
得点者AST:プーム
カンファレンスリーグのグループステージ最終節となったこの試合。最後も圧巻の大勝で、グループステージ唯一の全勝チームとなった。
この試合もユース組が多く出場し、前半戦を締めくくる上でこの上ない勝利だった。
MOM:マルク・ギウ(CHE)
18歳という若さで加入した今季。誰もが18歳とは思えない圧巻のパフォーマンスで徐々に頭角を表してきたが、この試合では相手のミスもつき、ハットトリック達成。得点パターンのバリエーションも多く、今後の成長が楽しみな逸材だ。
1点目:マルク・ギウ(CHE)
ヴェイガがジョージの裏を狙ったロングフィードを放つも、ここは相手ディフェンダーに阻まれたかと思ったが、バッグヘッドで戻したボールは、飛び出していたキーパーをかすめ、ボールはギウの元に。これを頭で合わせて先制に成功した。
2点目:プーム(SMR)
コーナーキックからファーに流れてきたボールにぷーむが左足でボレーシュート。上手く抑えたボールは、カサデイに当たりコースが変わってゴールへ吸い込まれた。よる厳選もこれは反応できず、チェルシーとしては、先制直後に同点に追いつかれる展開に。
3点目:マルク・ギウ(CHE)
相手が右サイドでボールを持っていたところにククレジャのプレスでバックパスを誘発。その後もジョージが継続してプレスをかけ、相手がキーパーに戻したボールをギウがカット。このボールをキーパーを交わして冷静にゴールに流し込んだ。
4点目:キーナン・デューズバリーホール(CHE)
ディサシからの楔のボールをエンクンクが受けるが、これは上手くコントロールができず。溢れたボールがカサデイのもとに渡り、これをククレジャ、エンクンクと繋いで裏へ抜け出すが、相手ディフェンスの厳しい守備にあい、エンクンクはシュートが打てず、しかし、このこぼれ球をデューズバリーホールが詰めて追加点となった。
5点目:マルク・ギウ(CHE)
右サイドでマドゥエケがボールを持つと、最近チームとしても意識されているアーリークロス。このボールにギウが頭で合わせてハットトリック達成となった。
各選手の評価(10点満点)
フィリップ・ヨルゲンセン 7.0
この試合も失点こそしてしまったものの、それ以外はシャットアウト。先制点につながるコーナーキックにはなってしまったものの、相手との1対1の場面でのシュートストップも増え、セービング力の高さを証明している。
ジョシュ・アチェんポン 6.0
ビルドアップ面では、相手を剥がすことができる力を見せ、リースを彷彿とさせるプレーを披露。ただ、相手のレベル次第なこのプレーをプレミアレベルでできるかは正直未知数なため、まだ評価しづらい部分ではある。プレミアレベルで剥がすことができればとんでもない才能だ。
アクセル・ディサシ 6.0
この試合では、CCBのポジションとなったが、特に大きなミスもなく試合を終えた。CCBになることで相手ウイングと対峙する機会が減ることでサイドの守備の不安はなくなり、持ち前のフィジカル勝負ができる点は良いが、ビルドアップとなると、コルウィルやアダラビオヨには劣ってしまう印象だ。
レナト・ヴェイガ 6.0
大きな見せ場はないものの、やはりこのユーティリティ性はチームにとって欠かせない存在になっている。プレミアレベルで戦えることを証明できればククレジャの控えとして申し分ない存在だ。
マルク・ククレジャ 9.0
まさかのリーグ戦に続き、2試合連続ゴールを記録。その他でもカンファレンスリーグには出てはいけないレベルで相手を圧倒し続けた。プレースタイル的にカードの累積は少し仕方ない部分もあるが、そこが改善され全試合プレーできるようになればチームにとっては本当に心強い。
チェーザレ・カサデイ 7.0
アンカーポジションが今シーズンからとは思えないほど見違える選手に成長したカサデイ。この試合では強烈なミドルも放つなど、以前から持ち合わせている攻撃性能の高さも覗かせた。このポジションで得点できるようになる選手はロドリくらいなので、他の選手とは大きな違いを見せることもできるかもしれない。
キーナン・デューズバリーホール 7.0
久しぶりのゴールを記録した相変わらずの潤滑油。このチームにおいて個人の特徴が少し少ない点が気になってしまうが、サブ組で彼のような選手がいるのは大きな魅力だ。どうしてもアピールに走ってしまいがちなウイングやフォワード陣をまとめる司令塔になって欲しい。
クリストファー・エンクンク 6.0
試合を通してボールに触る機会はトップ下での起用だったこともあり、増えてはいたが肝心のゴールは最後まで奪うことができなかった。そういう試合があってもいいのだが、彼にはどうしても期待してしまう。相手のレベルを考えると90分の出場で0ゴールは改善できるポイントだろう。ただ、アシストやゴールに絡む活躍は披露。もっと輝いてほしい選手の1人だ。
ノニ・マドゥエケ 7.0
理不尽なドリブル突破の場面はシーズン序盤や昨シーズンに比べ、かなり少なくなってしまったことが本当に気がかりだ。このレベルの相手に対しても個で突破する場面はあったものの、迫力をあまり感じなくなってきてしまった。見慣れただけならいいのだが、個人的には気持ちがもっと前面に出ていた昨シーズンの方が期待感は持てていたので、もう一度がむしゃらに取り組む彼の姿を見たい。
タイリック・ジョージ 6.0
相変わらず結果に恵まれない形でこの試合も終了。ファンも期待をしてしまっているからこそ余計に寂しい結果となってしまった。続ければいずれ結果は出るだろうが、これからカンファレンスリーグでも負けられない戦いになっていくことを考えると、出場機会は増えるとも考えづらい。一刻も早く結果が欲しいところだ。
マルク・ギウ 9.0
ハットトリック。フォワードの評価はこれだけでほぼ満点だ。さらには守備からの得点が2得点とただ前で待っているだけではない選手なのでより評価は高い。想像以上の成長スピードなので、もしかすると来季トップチームに残り続けることもできるかもしれない。
まとめ
カンファレンスリーグはこれで全勝。これからはノックアウトステージになるが、初戦は少し面倒な相手になりそうなのが気がかりだ。せっかくの1位通過なんだが。どちらにしてもカンファレンスリーグの相手に負けるようであれば来季のCLなんてもっと先になってしまうため、今シーズンは確実に取りたいタイトルだ。ノックアウトステージからはパーマーやカイセドの出場も考えられるため、若手選手にとってはこれでローン移籍か残留か決定となるだろう。冬の市場も注目していきたい。