主婦とアウトプット
私、30歳、専業主婦。
専業主婦の自分時間ってなんでしょうね。
息子の出産を機に八年間続けてきた仕事を辞め、神経質になったりホルモンバランスに翻弄されたりしながら初めての子育てを経験して、はや一年。ようやく授乳期を終えて卒乳も迎え、夫や祖父母に預かってもらうことができるようになったきた我が子。ここ一年、ずっとずっと可愛い、愛おしい、特別、宝物、大好き!ととにかく好きを更新しっぱなしの我が子とでも、やっぱり24時間体制でペースを合わせて生きなきゃいけないのはしんどいんですよね。定期的に、「ひとりの時間がほしい!」と爆発したり、その思いを食欲にすり替えて暴食したりもしてきました。今回はそんなひとり時間を夫が作ってくれたので、気持ちを少し書き残してみますね。
まず、これまでにも息子と夫が二人きりで出掛けてくれることもあったのですが、それは一、二時間の話で、結局家のことしてたらあっというまに終わっちゃうんですね。母親としての自分を忘れることのないまま、本当の自分を思い出すことのないまま過ぎちゃうんです。それが今回は結果的に六時間ほどのひとり時間がもらえました。もう、どうしましょう!何しよう?何食べよう?心ウキウキ止まらない〜なんて考えてるうちにまず一時間。スマホ片手にそんなこと考えてるだけで一時間です。もったいない!慌ててまず何をするか考えようとするのですが、何が何だかまとまらない。ええい、とにかく出てしまえ!と少し気合いを入れて身支度をはじめました。
ヘアアイロンをあたためる、スタイリング剤を使う、鏡をじっくり見る。…いつのまにこんな疲れた顔になっちゃったのかしら?日頃から口角を上げるよう意識しなきゃ、と心の中で決めます。服は何を着よう?靴は?ああもう二時間!こんなことではいけない!家を出なきゃ!
音楽を聞く、自転車に乗る、荷物が軽い、息子がいない、寂しさ半分ウキウキ半分。
このあたりからようやく心が自分だけのものだった頃の感覚が蘇りました。三時間。ああなんでアクセサリーつけなかったんだろう。ピアスも腕時計も忘れちゃったな。なんでスニーカー履いたんだろう。今日の服装なら足の甲を見せたほうが可愛かったな。
お昼ご飯に好きなものを好きなだけ、温かいうちに食べる。コーヒーだって飲んじゃう。喫茶店で本も読んじゃう。私は吉本ばななが好き。本を通して東京生まれ東京育ちのシティガールな気持ちをなんとなく味わう。ああこういう時間が好きだなぁ。私は本が好きだ。文字を読むのが好きだ。意外と本を読んだりする自分も好きだ。自分は自分。別に特別じゃないけど、ちゃんとそれぞれ味がある。そんなふうに自分に自信が持ててた気持ちはどこ行っちゃってたんだろうね。四時間。
だからと言ってそんな今が悲しいなーんて気持ちではない。こんなに愛おしい息子に会えない人生なんていらない。そもそもこの人の子どもが欲しいとまで思えた夫と結婚できない人生なんて絶対いらない。隣の芝が青く見えることは生きる中でたくさんあるけど、その気持ちに蓋をして自分の選択を全肯定する努力はとっても大事な気がする。ということで私は幸せなのである。五時間。
五時間かけて今の幸せを見出した私は、なんだか息子と夫の喜ぶ姿が見たくなってくる。夕飯の支度を優雅にゆったり進めて、二人の帰りを待つ。早くかえってこーい。六時間。
六時間の間にたくさん感情が動いてるものなんですね。
これが二時間や三時間だと、今の幸せは見いだせないまま自分時間は終わってしまうのかな?もっと過ごし方が上手になればサクッとリフレッシュできるのかな?
まとまりのない文章ですがこんな感じでアウトプットができました。アウトプットすることで自分の気持ちに自分でも、へー!となったりするものですね。出す行為ってストレス発散にいいらしいし、ちゃんと文章にしよう!と肩肘張らずアウトプット。とにもかくにもアウトプット。
そいえば、今日自転車こいでる自分の姿をガラスで確認したところ肩が上がっててめちゃくちゃダサかったです。文字通り、肩の力抜いて生活するのも大切だなって思いました。以上。
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