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捨て扶持

 捨て扶持という言葉がある。

 言うなればあらゆる意味で使えなくなったものに支給される扶持米、今の言葉で言うなら年金?みたいなものか。
 この言葉を知ったのは隆慶一郎の時代小説 一夢庵風流記の最後主人公の前田慶次が最後に身を寄せた上杉家より捨て扶持を与えられて晩年を過ごしたとの記述からだ。
 この捨て扶持という言葉、なんか良い言葉にきこえる。
 前田慶次が絡んでいるからかもしれないがどこか投げやりなしかし見捨てない感じが好きだ。
 今の私は正に国から捨て扶持を与えられて世捨て人みたいな生活をしている。
 それが正しいかは分からない。
 分からないから未だ求職はしている。
 しかしこのままでも良いかなんて思わなくもない様に思っている。
 確かに生活には余裕はない、しかし気持ちの上では何事にか焦ることもない。
 ある意味平穏な生活を送れている。
 このまま捨て扶持を与えられて植物みたいな生活を送るのも悪くはない。

#捨て扶持 #一夢庵風流記 #前田慶次 #植物みたい #ジョジョの奇妙な冒険

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