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続仕事をしていた時の思い出
透析医療に携わっていたということは対象の方は透析患者が基本だ。
ま、いろんな方がおられるが大体において素直な方が多い。
2日に一度は顔を合わせるし患者さんの方も任せざるを得ないところもあるからそうなるのはまあ、必然かなと思っている。
透析をされる方は基本厳密な体重管理を強いられる。
本来なら24時間の間腎臓で調整される水分と電解質がコントロールできないから2日に一回の透析でせざるを得ない。
水分をとりすぎると体に水分が貯まる。これがむくみとして出るのだが往々にしてその水分が肺に溜まってしまい呼吸困難になることがある。
そうなると救急車を呼んで救急病院に担ぎ込まれる。そこで緊急透析をして余分な水を除去する。ある程度水が抜けると呼吸が楽になって、一件落着といきたいところだがそうはいかない。
後日退院してクリニックに来るとスタッフからの説教が待っている。
これが一度目ならわかったね、これからは体重の管理はしっかりしようね、で終わるのだがこれを何度も繰り返す方は医師からの冷たい目と言葉で、看護師からは普段の生活態度をネチネチと言われまくる。
大変なことはわかっているのだがやはり命に関わることだから言い続けないとならない。
電解質に至っては自覚症状のあるものもあるがほとんどないからとりすぎることがある。
特にカリウムなんかは血中濃度が上がると自覚症状として手先、足先、舌先の痺れが出るのだがそれだけで済めばいいのだが最悪高カリウム血症によるか心停止がまっている。いわゆる突然死だ。
こちらも定期的に採血で状態の確認はしているが普段の食生活が重要になるからそこは個々に任せるしかない。
透析日になって来ないね?などと言って電話をしても出ない、となるとこの突然死をまず疑い自宅に向かって確認をする。
場合によっては警察の立ち会いをお願いすることがある。
そんなことがあるから食生活には注意をするよう常に言っていた。
ま、患者もスタッフも大変な医療行為ではある。