ここにいていいんだよ
大事な友人から絵本をプレゼントしてもらった。
「ここにいてくれてありがとう」
私自身の生きづらさが、柔らかくやさしく描かれている絵本。
絵本になるまで深い部分に向き合ってくれた友人に感謝が止まらない。
5人兄弟の真ん中で両親に迷惑かけないようにと自分の発言や感情をいつもぎゅっと喉の奥に押し込んでいた私。
大人の正解を察して行動したり褒められたりするような「良い子」でいることが、当時生きていくために必要な術であり、両親へ私なりの愛情表現だった。
その反面「良い子」になれていない時は、存在する価値がないと心の中で自分に何度もバツをつけるようになっていた。
今も集団の中にいると消えたくなる時が多々あり、孤独だと感じる。
「ここにいていいんだよ」と思わせてくれる友人や居場所に出会うと、信じていいのか不安になる。信じられた時に抑えてきた感情が一気に溢れて泣き続けたこともあった。
そして、教員として担当した子どもたちを心から愛そうとする自分は、自分を癒すように「生まれてきてありがとう」「あなたはここにいていいんだよ」と伝えたかったのかもしれない。
かぜとひなたぼっこ
「かぜとひなたぼっこ」という言葉は、今の私のあり方そのもの。
「かぜ」は根っからある好奇心。
風のように軽やかに、色んなものを見て色んな経験をしたい。
心地よい「そよ風」で寄り添い、
力強い「追い風」で背中を押したい。
たまに「向かい風」で気づきを伝えられる存在でいたい。
もう1つの「ひなたぼっこ」は、穏やかで心地よい安心感。
それは生きづらさがあることで得られた自分の大切な個性のように感じる。
気疲れしやすいからこそ自分と向き合い、心の声を聞く穏やかな時間が必要だ。
ここにいていいんだよと安心感を届けたいし、肩の力を抜いたゆるゆるな自分でありたい。
「かぜ」と「ひなたぼっこ」2つ揃って私。
今は教育やコーチングで「かぜとひなたぼっこ」であれる自分を探っている。
大切にしてくれる人を心から信じ、あなたがいてくれてよかったと、どうにか自分の言葉で伝えていけたら。そんな自分の現在地の話。