【遊戯王】アロマージと対象に取れず戦闘で割れない結界像の勧め
(※サムネのカードは採用されていない)
長い冬も終わりかけ、段々と暖かくなる季節の中ですが、皆さんいかがお過ごしでしょうか。
未だ緑の見えない世界で生きていますが、そんなリアルと違い遊戯王OCGでは植物族がありえないくらい生き生きしています。大体去年の7月くらいからずっと生き生きしてます、ビックリですね。
今回はそんな植物族の中でも、耐性付与によりじっくりと腰を据えて戦うことをメインにしたテーマ【アロマージ】について、出張テーマの解説も交えながら紹介していきたいと思います。
【聖天樹セリオンズアロマ】
(2022-1月改定)
(ほとんど聖天樹じゃねぇかというのは、密かに)
アロマージって何するの?
おそらくこの記事を見に来てる八割の人が、このようなことを考えているはずです。
人によって考え方はありますが、個人的には「効果を起動するための回復を一つ用意しながら、ライフを1だけでも相手より多くする」というテーマだと考えています。大きく回復する必要は別にないけど、相手ターンでも回復できるような状況を常に作っておこう、ってことですね。
そんなアロマージにおいて、回復をトリガーとした効果でもライフでマウントを取っている時の効果でもほかのカードとは一線を画すカードが2枚存在します、まずはそれを覚えていきましょう。
1枚目は《アロマセラフィ-ジャスミン/Aromaseraphy Jasmine》です。
こちらのカード、植物リンク環境にいた人はよく見たのではないでしょうか。
一番よく使われたであろう「リンク先のモンスターをリリースして、デッキから植物をなんでも呼び出すよ」な効果の他にも「ライフマウントをとっている間自身とリンク先の植物は戦闘で死ななくなるよ」「ライフが回復するとデッキから植物族を何でも1枚持ってくるよ、同名ターン1はついてないよ」という効果を持っています。
2枚目は《アロマセラフィ-スイート・マジョラム/Aromaseraphy Sweet Marjoram》です。
「召喚成功時に相手ターンでも回復する手段を持ってくるよ」「回復すると後ろにも触れる破壊除去を飛ばすよ」「ライフマウント取ってる間は自身を含めた植物族が対象に取れなくなるよ」
という、3つの効果を持っています。
この白いマジョラムが持ってくる恵みの風は回復の他にもアロマ限定の蘇生効果をもつ永続罠で、かなり高い自己完結性を持ちながらほかの植物を支えるすごいカードです。
この白マジョラムと青いジャスミンを並べることで、戦闘破壊されず効果の対象にならないという中々に硬い耐性を、回復する度サーチと破壊を飛ばしながら、この2枚の他に後1枚に与えることができます。つまり残り1枚強力な効果を持つ植物族の置物がいれば最強の盤面が出来上がる! というのがアロマージのコンセプトとなります。
……とはいえ、ダンディライオンもグローアップバルブも、あとついでにアマリリスとファイバーポットの系4枚が禁止にぶち込まれている植物族。
植物族モンスターを2体並べながら6シンクロをし、しかもほかの置物を用意するなんて展開力を要求されても……
植物強化の波
BURST OF DESTINYにて、何か出ました。
細かいルートに関してはまた後日語るとして、具体的に何が起こるのかという話です。簡単に言えば「レベル1バニラ攻撃力0のモンスター1枚から」「アロマセラフィジャスミンがリンク召喚された上で」「植物族を他に2体用意した上で」「回復が出来る」という状況になります。
持ってきたい植物族の置物にアクセスしながらアロマセラフィスイートマジョラムにアクセス出来る、当初の問題が全て解決しました。エクストラから植物しか出せないという縛りはつきますがリターンがデカすぎる、なにこれ。
ローンファイアブロッサムは自身以外の植物も実はリリースしていいため、全てのコストを無駄なく使っていけます、凄い。とはいえ、実は植物族のエクストラには無効妨害がハイペリュトンしかおらず、魔法罠への脆さが目立ちます。
灰流うららが跋扈する昨今の遊戯王、なにか手札誘発をケアしつつ残れば次のターン以降のライスト等から身を守る札になるカードなんて……
出ました。
グリフォンライダーという超強力カードでのニビルケア、基本の展開で通常召喚するモンスターは大体サンシードゲニウスロキなので、制約も上手にすり抜けます。装備魔法の素引きはそのまま種に装備することでむしろ強く使えるのも好相性。
とはいえ、手放しに褒められるわけでもありません。ケルビーニなどの札は採用できないため、基本的には素引きが前提の札になってしまいます。
まあメインデッキに入る万能1無効なんて、テーマ外でサーチできる方がおかしいですからね。
出ました。ふえぇ……欲しいもの全部出てくる……
こちらは植物なので展開に絡み、キングレギュラスで万能無効が飛ばせ、火力もあるのでそのままゲームセットに持っていけます、バグかな?
また、植物族に所属しているため事故を起こした時のケアになる他、装備をコストにサーチしたあとローンファイアブロッサムの効果でほかの植物に変身したりもします、バクじゃん。
こうして展開力、妨害貫通力共に強化を受けまくった植物族。これによって、選ぶ置物の選択肢もかなり大胆になっていきます。
レシピと採用理由
冒頭でも貼り付けましたが、こちらが現在使用しているデッキレシピとなります。
【メインデッキ】
サンシードゲニウスロキ 3
ローンファイアブロッサム 2
サンシードツイン 2
バラガール 1
増殖するG 3
灰流うらら 3
サボウクローザー 1
アロマージ-ジャスミン 1
アロマージ-ローリエ 1
屋敷わらし 2
セリオンズキングレギュラス 1
セリオンズリリーボレア 3
六花精スノードロップ 1
予想GUY 3
聖蔓の播種 1
墓穴の指名者 2
ワンフォーワン 1
抹殺の指名者 1
円盤闘技場セリオンズリング 2
スモールワールド 2
恵みの風 1
セリオンズクロス 1
無限泡影 2
【エクストラデッキ】
アロマセラフィ-ジャスミン 3
アロマセラフィ-スイートマジョラム 1
聖天樹の幼精 3
聖蔓の癒し手 2
廻生のベンガランゼス 1
聖天樹の灰樹精 1
聖蔓の剣士 1
アロマセラフィ-ローズマリー 1
森羅の舞踏娘ピオネ 1
六花聖ティアドロップ 1
手札誘発の量や指名者系カードの量は、基本的に展開系テーマに準じます。1枚初動だから少し枚数を多めにとる余裕がある。
サンシードゲニウスロキ、及びそれにアクセスする札は初動としての使い道であるため、今回は特異性のあるカードのみ紹介していきます。
《サボウ・クローザー/Cactus Bouncer》
上記した植物族最高クラスの置物であり、タイトルにある効果の対象にならず戦闘で破壊されない結界像です。
効果は単純明快、虚無空間です。
1800打点と素でもまあまあの火力があり、これがエルドビームも無限泡影も受け付けずに襲いかかってくるのでまあゲームが終わります。植物族が強くなった時に弾けそうなカード第1位。
この超強力な効果と引き換えに、特殊召喚できないというなかなか重めな制約がかかっています。
聖天樹ギミックは特殊召喚の手段もいくつかありますが、召喚権から動くことは少なくありません。所詮このカードは予想GUYか二重召喚を引いてないと出てこない上振れ札なのでしょうか。
植物族……二重召喚……このデッキはアロマージ……
《アロマージ-ジャスミン/Aromage Jasmine》
いました、ライフマウントを取っていると自動で二重召喚になるカードです。
回復時のドロー効果も偉く、このカードでサボウクローザーを出す都合必ず盤面に残るので、自動でアドを稼いでくれます。
残念ながら恵みの風以外の回復札がなく、手札に来てもおいしくないということでピン差しの採用となっております。
《アロマージ-ローリエ/Aromage Laurel》
このデッキ2枚目のアロマージです、ライフが上回ってると出てくる効果、墓地に送られると500回復する効果、インクの染みの3つの効果を持っています。
このカードが存在すると、アロマセラフィ-ジャスミンの効果を1ターンに3回使うことが出来るようになります。サボウクローザーを拾いやすくなるため、ぜひ最初のサーチに絡ませましょう。素引きしてもおいしい札ですが、枠の都合で泣く泣く1枚です。
《バラガール/Rose Girl》
なんでローズガールのままにしなかったんでしょうね?
手札から出てくることも出来るキラースネークです。キラースネークなので強く、一滴のコストなどにも使えます。
このデッキでは基本的にこのカードとローンファイアブロッサムで6シンクロを作ります、無限リソースな分墓穴は怖いカードですので、恵みの風が使える状況で回収するなど気をつけて使いましょう。
効果はいずれかターン1、ダメステには出てこれません。
《六花精スノードロップ/Snowdrop the Rikka Fairy》
手札に来てしまったアロマージ-ジャスミンを場に展開するために使うのが主です、そのほか無限を食らってしまい場に残った聖天樹の幼精を場からどかしたり、バラガールにレベルを合わせて6シンクロしたりします。
使い勝手のいい札ですが、単体では事故札になるため1枚採用です。あると嬉しい札のため、余裕があれば恵みの風でデッキに戻す優先候補です。
《スモール・ワールド/Small World》
サンシードゲニウスロキのステータスは、地属性で攻撃力0です。つまりスモールワールドの中継地点にすることでうららとGにアクセスすることが出来ます、すげぇ!
勇者採用型であればスノードロップを経由することで聖殿の水使いにアクセスすることもできます。幅の広い便利な札ですが手札消費がかさむので2枚としています、買えなかっただけです。
《恵みの風/Blessed Winds》
回復する効果、回復する効果、ライフを払ってマジョラムを出す効果があります。
リソースを回復しつつ効果のトリガーになれる優秀なカードです。基本的には聖天樹やアロマセラフィジャスミンをデッキに戻すことになります。上記の通りスノードロップなどの墓地にいる理由が薄く引いておきたい札もあるので、余裕があれば回収しましょう。
但し墓地からの回復は墓穴などで防がれる場合もあります。どうしても通さなきゃいけない場面では、手札のバラガールをコストに回復することも忘れないようにしましょう。
一応スキドレを避けてマジョラムの破壊効果を通すこともあります。
《聖蔓の剣士/Sunvine Thrasher》
原則的にメリアスとセットで出します。リンク3を対象に3200打点、2回攻撃付与で6400、横でベンガランゼス作って8900。パクる効果でモンスター2体までなら踏み潰してワンキルできます。
《森羅の舞踏娘 ピオネ》
どうしようもないなってなったらこいつ出してお祈りしよう!!!!!
結びに
ここまでお付き合いいただきありがとうございます。植物族はそこそこ粒ぞろいで、環境によってはナチュルローズウィップなども強い択として選択できます。
大量サーチで動かすため、ほぼ全ての植物にアクセスできる現在のアロマージ、可能性は無限に拡がっています。キミだけの最強植物族を作り上げよう!!!
質問等ございましたらTwitterの方に気軽にご相談下さい、それでは。