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ネタ番組の観客=女性はいつからどんな理由で始まったのか、その分岐点と影響について

BSよしもとで放送されているかつての人気演芸番組「花王名人劇場」(特に初期)を観ると、客席には男女の分け隔てなく、年齢層も高めの人達が集まっているのがわかります。
では、いつから「ネタ番組の観覧客=若い女性」になっていったかと言うと、恐らく80年代に漫才ブームを起こした「THE MANZAI」が分岐点で、それまでは古いイメージのあった漫才を新しい「MANZAI」として届けるには「歓声」が必要だった、その演出効果として採用されたのが「若い女性」でした。
確かに前述の花王名人劇場と比べると笑い声は圧倒的にこちらの方が大きく、そして明るいトーンに聞こえ、当時の視聴者にはネタの内容以上に鮮烈な印象を与えたのでは。
この成功によって他局もこの方式を追随し、ネタ番組以外の公開収録のバラエティの中でもスタンダードとなり、現在に至るまで定着したのだと思います。
恐らくそこに性差別的な意図はなく、疑問を持つスタッフも少なかったのでは。
更に演者の側においても、そもそも若手お笑いライブ自体が比率として女性客が多い環境であり、その笑い声の中でネタを披露することにやりやすさを感じていた可能性もあります。
時代と共に見直す必要があるのは当然ですが、そういう歴史を見た上で語らないと本質には届かないですし、変えた側にもその理解がないと、ただ単に「今は色々うるさいからな」という表面的な着地になってしまうのでは。


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裏本田・柴志朗(鈴木達也)
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