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なぜ、今パーパス経営か 儲ける法務その26 DXその61

過去は、ビジョン、バリューはお飾りだったとぼやく人もいる。うるさい、目の前に有ることで精いっぱいだよと怒り出す人もいる。綺麗ごとばかり言っていないで目の前にある仕事をきちんとしろという人もいる。

だから、パーパス経営なのだという現実がある。80%のサービスで良いところ、ベストプラクティスばかり追い求めて、95%のサービスにしようとすることは形式主義であり、企業に害なす行為であることをメンバーは知らなければならない。

やらないことをきっちり決めないと、やることは決まらない。やらないことは、ゼロか80%に留めて効率化して、自然消滅してもらう。これに対して、やることはとことんまで伸ばしていく。

今の世代は、もはや機能社会を抜け出し、大量生産の時代ではない。寧ろ、大量生産、大量廃棄を嫌悪し始めている。自分たちの生活に限界を感じている。そんな中で、目的を商品を沢山製造する、廃棄するなどに設定することは許されない。過去を決別するために、目的ごと直さないければならない事例が増えている。

名詞(モノ)から動詞(サービス)の時代へ、顧客満足から感動経営に。思えば随分遠くに来てしまい、リカレント時代になってしまった。全てを捨てて、新しく練り直す。そのためのパーパス経営である。

目的が分かると、実行に落として、自分たちの文化に落としていく。自分たちにふさわしいものは何かを決めていく。自分たちらしさを、目的に沿って落としていく。現場は当然混乱する。中間管理職はパンクする。そこで、中間管理職は、責任を全うするか、ディレイするか判断することになる。感動と言っても、色々な人にあわない限り感動など分からない。例えば筆者はエバンゲリオンはわからない。しかし、アルスラーン戦記は分かったりする。

今の時代、上下のチームよりも横のチームが好まれる。しかし、争いが発生しないようにするには、目的と一定のルールが必要だろう。トップは周囲が働きやすい環境を作り、目的を決めていく。カルチャーはトップが方針を決めて、オペレーションで際立たせて永続するものに変えていく。

パーパス経営は、常に見直す必要があるが、自分の事業を見直す機会があるときに必然として検討する必要があるものである。

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角田進二 sumida shinji
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