正論さんとDXの折り合いについて DXその37 正論はDXを阻害する?
取締役会によそ者が入ると不協和音が発生します。当たり前の話ですが、取締役会はよそ者が入ってきて協議する場なのです。生え抜きの人だけで同じコミュニケーションするのであれば、言葉が足らなくても日ごろの信頼関係でなんとか対応できるはずですが、一人でも社外取締役が入ってくると、その人はすべての内部的なコミュニケーションが分からないわけです。力関係、人間関係全てを理解しないまま、承認するかいなかを決めることになります。結構シビアな判断に迫られることもあるわけです(内部的にはシビアでない場合でもシビアに見えることがあります)。
そんな中で、DXは、分かる人分からない人のギャップが大きすぎて困ります。
ITに精通した弁護士公認会計士が必要との記載がありますが、インサイトを欠きます。
岡島さんは、業界で有名な人で、存在そのもので、安心感があるから、そして、いろいろなことに言及するから、人気なのでしょう。
ITというよりも、ITビジネスにおけるビジネスを理解していることが必須です。いくらセキュリティ大事とか、技術的な話をしてもそれは有害になりかねません。まずは、利益を出して、安全に運営する仕組みを整えるというのが大事のはずです。
当然のことながら、そのビジネスの邪魔をしないこと。自分の思いをぶつけて、正論をぶつけて、自己満足に浸っている人も絶対ダメです。
経営者の視点で考えられること、それが必須です。とすると中堅の事務所云々言っている場合で筋が悪いです。経営をして、経営の苦しみを共に分かち合う人間でなければ血が通いません。
ベンチャーのことを理解する人間こそがベンチャーの社会取締役になるべきです。そして、それ以外の会社は同様に、その会社のビジネスモデルと今のトレンドのギャップを理解した人であるべきです。
自分の意見を押し通すというものではなく、自分の立場を弁えて、出来ることを探して、少しでも補助をすることが必要です。
岡島さんはヘッドハンター的な要素もあるので、人間を見る目も期待されているのでしょう。
もし社外取締役が見つからないとしたらそれは、経営者の視野の狭さから来るものとも思われます。
正論という名の下で、自らの利益保護しか考えていない場合にはDXごと吹っ飛んでいきます。それに対して、「ベンチャーのことを理解する人間こそがベンチャーの社会取締役になるべきです。そして、それ以外の会社は同様に、その会社のビジネスモデルと今のトレンドのギャップを理解した人」であれば必ずその会社にとってベネフィットになるでしょう。
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