デジタライゼーションとデジタルトランスフォーメーションの違いに気付いていない君へ DX スタート 最初から間違っている方針


デジタライゼーション(デジタル化)は、単にデジタル化すること。
デジタルトランスフォーメーション(デジタルを用いる変容 以下「DX」)は、ビジネスモデルをデジタルの力を借りつつ(これが必要条件)、変えていくこと。
この点は全く別物であることがわかる。

この辺の文化背景を描くには歴史を見ると良い。
大量生産の時代においては、とにかく機械化していくことで、大量に画一的なものを作っていった。皆がものを享受出来さえすれば良かった。軍隊のように頭を使わず、とにかく前進すれば良かった。→これがデジタライゼーションの延長。O2Oも同じ文脈。生産に重きを置く。

今は物が当たり前になり、物からコトに移りつつある。それぞれの人間の体験に戦局が移り、マスカスタマイゼーションの時代になった。他人と違いすぎるのは嫌だが、それでも他と違う人間でありたいという欲求を充足し始める。→これがDX。OMO。UXに重きを置く。そうすると、軍隊式では不可能で、チーム式になる。リーダーが事あるごとに変わり、まさにオーシャンイレブン状況になる。そうしたニーズに答えるためにどうしてもDXが必要になる。働き方が変われば、ギグエコノミーになる。ものについては、シェアリングエコノミーになる。スキルになれば、IoSkillになる。そうした流れではビジネスモデルは自ずと変わってしまう。その痛みがあるために、企業はビジョンを決めなおさないといけなくなる。そして、そのビジョンのためには、人も変えるニーズに気づくことになる。そうした活動こそが、DXの本流である。だから、安易にアウトソーシング、内製を判断せず、どれが強みなのか欲しいデータは何かを選択していく必要がある。そして、アウトソーシングにおいては安易なカスタマイゼーションをせず、既製品のまま使いこなすことでコストをカットする。内製をするときには常に人を流動的に使っていく(自動化と変化を常に取り入れる半自動化を意識する)。オープンイノベーションの流れはこちらであり、単なるデジタル化ではない。

その差は大きい。もし、それを混同して使ったら適宜修正して欲しい。馬車と車ほどの違いがある。

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角田進二 sumida shinji
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