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リアルな風 孫さんとGrabその他の投資先 その39 上場企業の本質は、自分の事業の投資と他の企業への投資にある

1.世代交代する必要性と投資家になるべき経営者

ハーバード大学は投資会社だ。教育に投資し、コミュニティを作り、さらに、投資先を見つけ出す。もし、単なる専門家に任せるだけのコミットメントの弱さだと、大幅な損しかしないだろう。

大学と企業は異なる?何を間違ったことを述べているのだろう。コミュニティを育成し、大きなマーケットを育てる。それにより社会に貢献する。大学は企業よりもビビットに売上を精査されないだけで、親御さんから沢山のステーク(教育費)を投資される存在だ。

Grabにソフトバンクは投資している。回収を早期にすることはVCにとって当然の約束事だ。ソフトバンクは、見事にそれを行っている。ソフトバンクの営業利益が約5000億円。

孫さんなどの少数チームが、3000億ベットし、1兆をあがりとすると7000億円程度稼ぐことができたということになる。おそらく100名近くの人員で投資グループは回しているのではないだろうか。

ソフトバンク自体は、17,300人とのこと。

何が言いたいか。

上場会社においての責務は、お金を有用に使い、その資産を増大させることが大事であり、投資と事業投資とを両にらみに展開する必要がある。そして、投資はトップ付近しかできず、創業者の方が圧倒的に強い権限と知恵と決断力を有する。

マザーズに投資したらよいと思われるのは創業者が多くいるからだ。彼らは、事業自体はいまいちな場合もあるが、彼らの目利きは凄い場合もある。

勿論ユニクロのように事業投資にベットして勝ち続けるのが理想だ。しかし、果たしてそのような柳井さんのような企業家が現れるのか。事業ドメイン、情熱、そして勘あらゆるものを持つ人間はそれほどいない。

柳井さんと孫さんどちらが再現性がないのか。その答えは、両方とも再現性がないが、事業家は一部について強くても、ポートフォリオをはれない弱さがある。投資家は、強い事業家を見つけることができる可能性が高い。人を操れる人間と金を操れる人間、どちらが強いかというとどちらも強いが、金を操れる人間の方が再現性が高い。それが、長い間金融機関が世界を牛耳ることになった要因であろう。

日本の上場企業を変えるのは容易ということになる。つまり、金を操れる投資家が利益を出しつつ、ポートフォリオを作り出し、新しい事業に変化することができる。つまり、金の使い方がわかる人こそが表に出る時代ということになる。

2.事業の変革の時代(投資家経営者の時代)

過去はハードウェアが非常に強かった。その特性は、ハードを細かくチューニングするという日本人の基礎的な能力の高さ(平均的スキルの強さ)がマッチした。そして、ハードウェア技術は簡単にリバースエンジニアリングできるものではないので、まず日本でマーケットをとり、それから海外に向かえばよかった。ハードウェアはまさに総合競技のようなものだ。総合競技なので、年功序列で出過ぎた杭は追い出されるしかなかった。これが平均的な人間がトップに行きやすい環境を作ってしまった。

これに対して、ソフトウェアは誰か天才が一人いればよい。天才がいて、スピードがあればよい。米国には沢山の移民が来てハングリーだ。能力にはばらつきがあるが、1人の天才がソフトウェアを扱えれば、それでインターネットを通して、世界に容易にでることができる。天才を如何に活用するかが鍵であり、それ以外はコミュニティ育成にまわる。凡人のエバンジェリストを使い、世界に広めていくことだけを考えていけばよい。

製造業は、すべてクラウド化し、3Dプリンターを使うようになることも想定される。過去、そろばん、電卓など特定の機械を使わなければならないものが、PC、スマホになり、汎用型コンピューターになってしまった。汎用機になったという意味は、ソフトが優位になったことを意味する。

ソフトが優位になったことが日本の地盤沈下の一員であることは認識されて久しい。しかし、なぜ経営者はそのソフト開発に向かわず、ソフトウェアベンダーに頼むかという原因を見極める必要がある。

それは、事業家脳に支配され、視野が狭くなっているからとしか言えない。事業家は、しがらみとともに事業を大きくする。投資家は金を如何にレバレッジして、より透明な価値を増大化する。

事業家は、自分の足を食うことは許されない。これに対して、投資家は、たこ足歓迎であり、如何に人件費を使わず稼ぐかを考える。自分の事業が縮小しても、その投資先があれば食べていける。

その意味で、いま経営者として活躍する人間は、技術の目利き、マーケットの目利き、投資判断の絶妙さが必要だ。まさに投資運用会社に近い存在になっている。

この点に気づいているのは、FacebookやGoogleだろう。そして日本では商社であろう。事業の価値よりも、無色透明な価値を引き延ばす訓練を受けている。

ソフトバンクは、ある意味、その投資家の中でずば抜けたセンスを持っていると言っても過言ではない。ソフトウェアビジネスの目利きの第一人者であろう。

3.DX時代とは

DX時代とは、ソフトウェアビジネス時代の本来的な大航海時代であり、誰が海賊王になるかを競争することであろう。船に乗り遅れた人間は、大陸の山に登るかおぼれ死ぬかしかない。

そして、金銭は船を買うか、パイロットを雇うかなどを考える。そうした投資家目線で考えていくと、全く違う世の中が見えてくる。

今ある社会は、あるべき社会に向かっており、その金鉱をどう効率的に掘り当てるか、見せ方はどうするかということになる。

リクルートは過去虚業と言われてきた。それは情報産業だからだ。過去ハードウェアばかり作っていた人間にとっては、目の上のたんこぶのソフトウェア会社だったのだろう。しかし、現在は、汎用コンピューターに乗っているソフトウェア重視の時代、5Gへの変遷でより加速的になり、人工知能、量子コンピューターと相まって、よりバーチャルな社会が優位になることは容易にわかる。

すべての労働者は投資家である。つまり、同人らは時間という有限資産を使い、どこかに投資をすることになる。なぜ、副業が増えたかといえば、分散投資の考え方が増えたからであり、稼ぎが増えたというのは形式上の事である。

主婦という立場が少しずつ肩身の狭いものになり、共働きになるのも分散投資の観点からやむを得ないものに変化しているからだろう。

知識自身が、インターネットで容易にコモディティ化している現在、やっている、実行しているポジション自体が優位になる。どの立場にいるかということが優位になり、裁量の大きさ、自由度というものが価値になる。経験は確かに直ぐ劣化するか、その知的好奇心は劣化しない。

すべての人間にとってチャレンジが我慢よりも優越する時代に変化している。チャレンジをしなければ、丘は津波で飲み込まれるので、山に登るか、航海技術を学ばなければならない。

DX時代は、バーチャルという未来において本来あるべき姿を描き、それを詳細に描き切ることである。例えばスマホ時代において、ゲームが土曜にあるべきかを描ききる人間が最初に利益を出すことができた。それと同様に、未来どのような社会かを描き切って実行する人間が優位に立てる。勿論、その時にどの山や船に乗っているかは大事だ。

どの船(産業)にのるか、自らが経営者として判断し、少ない情報の中判断できるかがすべての人に問われる。だから、ピラミッド型の会社よりもティール型の組織が徐々に好まれて生きている。人は、それを感じながら、言葉化できないまま行きている。

4.幣事務所の方向性

ここまで無責任に色々記載し、不愉快な思いをさせてしまった。

しかし、幣事務所も無責任な判断では済まされない。

スマートシティで気づいたことを直感的に判断し、DX、ベンチャー、グローバルハブをベースに動いていく。

そのベースを見る限り自分には、①MAを中心として社会全体の最適化とその継続性を構築する必要があると認識した。②過去の延長線と起業家の海外資産のマネジメント相続対策についても踏み込む必要性があると認識した。

まさか自分で②を深めるとは思わなかったが、ベンチャーをやればここまで考える必要性もある。社会にお金をまわしていくにはこうした仕組みを考えていくことも大事なのだ。

同様に、社会の流動性を高めるため、今伸び悩んでいる企業に、力を与える。つまり、①の全体最適スキームにより、経営者を投資家目線で考えるようにして、ソフトウェア会社に変化させていくことが望ましいと判断した。

抽象論から、具体論になったわけだが、思考過程は以上の通りである。




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