経営者の副業の問題点と克服方法
過去メンバーは残業代を稼いでいたが、これからは副業で稼ぐ時代。今の企業は、リスクを取って副業を認めるしかないだろう。というのは、副業を認めなくても、やる人間はいる。
認めた上で、どうすべきかを考えて方がプラスだからだ。
従業員側は、効率的な本業の働き方を実践すべき。その理由は、これから解雇制限規制は緩やかになる。とすれば雇用主から信用されるようにする必要がある。
規則ではなく、人として信頼できる関係を築く。
これからは掛け算、複利の考え方を取り入れて、働く。歩合制が普通になる。時間制では対応できない問題が沢山出てくる。利益をメンバーが出している限りで、そのメンバーは有用と判断される。シナジーを出す副業以外手を出すと、両方とも失う可能性がある。
健康第一であるべき。副業で病気になったとしても、本業にとっては関係ないと主張されて、敵対的な関係になるだけだ。
経営者側は、あらゆる仕事のアクセスは、記録するのが通常であり、もし変なアクセスをした場合、容赦なく連絡すべきだ。
オープンに副業の届け出制にすることで、何が起こっているのかを把握すべきだろう。疲れた体で、オフィスに来られても困る。体調が悪いと判断したら帰るべきことを主張すべきだ。必要ないことをやり始めたら、帰るように主張すべき。つまり、フルタイムから時短その他の多様な働き方を認めるべきなのだ。今までの派遣、その他の非正規型が普通になる(これをプロジェクト型という)。リモートワーク、その他の今まで認めにくい働き方も認めること。そのために情報機器を揃えておく必要がある。過去の個人が企業にあわせて働く形から、個人の働き方にあわせて企業が変えていくことになるだろう。
守秘義務、競業避止義務などをルーズにしていくわけにはいかないので、この辺りをコントロールしようとするだろう。しかし、一番大切な企業の守り方は迅速な意思決定と実行だ。たとえ秘密を守らなかったもしても、敵以上の速さでアクションを起こし(実験その他を早める)、かつ、刑事事件民事事件で始末をつけることで、裏切り者については対応することができるだろう。これからの時代はスピードが何よりも重視される。デジタル化を加速しない企業は、かなり厳しい時代になるだろう。
これによって恩恵を受けやすいのは、ベンチャーだ。ベンチャーは、週末を狙って働いてもらうことになるだろう。どんどん営業部隊を構築するだろう。
今、SaaSを考える場合、副業時代のアプローチでサービスを考えると良い。
学生さんもこれからは副業に参入するだろう。若い人も優秀な人材が沢山いる。
今からは、経営者は全てはシステム思考で考えなければならない。人がいることよりも、人がいなくなることを前提に、仕事を回さなければならない。
オープンかつ引き継ぎ容易な状況を作り上げる。経営者自体が情報技術に詳しくないと、対応できない時代になってきた。