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資産とは何かレベセンを見つつ 儲ける法務その9

会社においては、株式が会社の所有のように見える。なにつまらない問いを立てているのだと思うことだろう。

果たしてそうか。突き詰めなければなるまい。

アセットとしては、実際には会社の信用というものがある、信用とは、これから継続的にサービスを受けられる期待というものがあるであろう。とすると、法的には株式だが、実際には異なるものが見えてくる。

会社があっても、役務について商標が他の人にとられると、その商標権を侵害する役務は提供できなくなる。それはブランドを持つものにとっては死活問題である。

商標権を外して考えるに、土地ならば決定的に株主の持ち分になりそうだが、その土地に意味を持たせているのは社会なので、社会がその土地について無価値と言い始めたら(例えば呪われた土地など評価されると)、価値がスーとなくなる。

それが歌などの活動の場合、それを期待しているのはファンである。とすれば、ファンが一つのアセットであり、ファンはそのサービスプロバイダーについているので、サービスが他で提供されるのであればそこに向かうであろう。とすればサービスプロバイダーである本人とファンがその資産であることが分かる。

ファンとまで言えなくても購買者であれば、ファンと同様のことが言えて、会社が存続しても、そのサービスプロバイダーがどこかに移れば(例えばヘアサロンの美容師が移れば)、ファンも移るであろう。

とすれば、法務は、株式だけを見ていれば勝ちということにはならない。場を作り、サービスプロバイダーにとって過ごしやすい環境を作り、ファンが好きな環境を作る必要がある。商標権その他のマウントするだけの勝ち方をしても、結果的にファンもサービスプロバイダーも逃げてしまう。

そしてそれを理解すれば、株式をとるか、サービスプロバイダーをとるか、名前をとるか、特許等をとるかなど戦略が作ることが可能となる。

法務においては、どの分野で相手を弱体化して、こちらに優位にするかを考えるきっかけが沢山ある。

スキ、その他の行為は、元気玉として有効利用させていただきます。皆様のお力を少しでも世の中の改善に使わせていただきます。