Jカーブを理解し、それに対応した戦略を練る 儲ける法務その3
新規事業については、まずもって儲かりません。否、儲かっても本業の様に儲かるわけではありません。そして、本業以上に決まっているわけではないので、辛い道のりに加えて、白い目で見られます。要するに主流派ではないのです。
主流派と同じようにやっても成果は上がりませんし、宣伝広告費をかけることは許されません。
と理解すると必然として、法務にコストをかけることは許されません。大体の感度でインターネットで調査をし、真っ黒なゾーンだけは避けます。金融や保険関係は、やはり避けた方がよいでしょう。
100くらいのプランがでたら選別し、10くらいにしてから、30分程度弁護士と話しをして壁打ちすると良いでしょう。この点、ビジネスがわかる弁護士と話す方が良いです。わからないと、ダメ出しが多すぎて、手持ちのカードが無くなります。
本来的な弁護士の役目は、絶対だけなゾーンと分からないゾーンに持っていくことです。わからないゾーンと分かるゾーンで言えば、分かるゾーンならそもそもビジネスとして成立しないので、やめた方がよいかもしれません。取締役会で全員一致したビジネスは絶対やめた方がよいように、弁護士が分かって合法と言い切ったビジネスは、どこかしらがやっているはずです。ググってみましょう。勿論模倣作戦をされる場合、それでも構いません。その場合オペレーションとブランディング(投下資本作戦、焦土作戦)なので、深く考えすぎずに勝ち抜くことができるでしょう(大資本の場合)。
ある程度のプランニングが立ったら、とにかくヒヤリングをします。パワポを作り、こういう企画で仕事をするので、申し込みをくださいという形で、営業をし、フィードバックを得ていきます。受注を受けてしまう形にしてしまいます。もし、受注が重なり、多くの案件を得る可能性があれば、より本格的にやっていきます。発注書の申込を送ると述べておくのです。それらができ次第、契約書のドラフトをしていきます。そこに発注書を準備する形です。営業↔フィードバック↔発注書おくると述べる↔突貫工事で契約書を作成する↔そこに発注書をつけて送付。サービスのオペレーションを作り上げる形です。着金次第、オペレーションが回る形で進めていくことになるでしょう。
これに対して、マッチングサイト(リボン型、ブリッジ型)の場合、まず供給サイトを構築します。ここは供給サイトを作っておかないと、発注サイトは準備できません。供給サイトにおいては、色々なルールメイクをしていきます。できるだけ支払いを遅らせていくその他の発注側でトラブルを想定して供給サイトの規約を作っていきます。そして、その後に発注サイトの規約を作っていきます。供給サイトを集めない限り、発注サイトの方は押しても押してもうまく行かないでしょう。そのトリガーをどのように作るかを意識しておけばよく、供給サイトが幸せな状況になれば大体は(宣伝等してくれるため)うまく行くでしょう。それは供給者サイドが発注にまわることも多々あるからです。
ビジネスとお金の流れが分からない限り、書類の方向性は不明になりがちです。ビジネスモデルから、OODAつまり何がリスクなのかオブザベーションし、一番考えられる動線を予測しオリエンテーション(方向付けをする)、その上で決めて、アクションをしていきます。最初からすべてのリスクを書ききるのは至難の業でありかつ無意味なので、単純な規約に不安点をケアして出してしまうくらいで良いです。なぜなら、コミュニティは、あまり大きくすべきではなく、あえて売れないものを作るくらいの形で十分成立するからです。その意味は、売れることを予想したものを作ると、凝りすぎて硬直化してしまうのと、コミュニティレベルとしても特別感が無くなるからです。法的に難しいところがあっても顔がわかるくらいの小さいコミュニティであれば許されることもあります。
イノベーター、アーリーアダプターのレベル感はそのレベルであり、徐々に混乱が予測されるようになると、アーリーマジョリティになってきますので、そのころにはキッチリした契約書や契約書を作成し、紛争を減らしていくことになります。
まず利益、それから紛争を減らしていくための施策という流れになります。
スキ、その他の行為は、元気玉として有効利用させていただきます。皆様のお力を少しでも世の中の改善に使わせていただきます。