UXデザインと規約作成の統合(仮案)DXその12 もし今までのサービスと異なる場合の対応策
契約は、職人芸と言われたり、経験値と言われたりするのですが、科学的に分析できるはずなのです。契約を作ることは、モノづくりみたいなものだというアナロジーで記載してみます。これは、サンプルとかあるでしょ等言われたときに、以下のステップで考えていくので、そんな簡単ではありませんよという反論としては少なくても使えるかもしれません。できる法律家は、それらを一瞬でやってしまうので、簡単に見えてしまうのです。
調査段階
①利用文脈とユーザー体験の把握
ユーザー行為の観察、インタビュー。行為の類型把握。想定するユーザーの把握。極端なユーザの洗い出し。
②ユーザー体験のモデル化と体験価値の探索
メンタルモデルの把握と問題シナリオの洗い出し
いきなり、法律、慣行、ビジネスモデル、ビジネスに必要な事項を考えすぎない。共感ワーク(相手方の許容ラインの検討)をする。ペルソナの確定。
この共感を把握しておかないと、ルール(常識)が共感を壊してしまう場合がある。
コンセプトデザイン
③アイデアの発想とコンセプトの作成
相手が望むシナリオ作り。会社側のリスクヘッジ。リスクの洗い出しを中心に据える。
会社が実行する事項、実行を許容できる事項、実行をすべきではない事項に分かる。許容できるリスク。許容できないリスクに分ける。
相手が実行する事項、実行すべきではない事項、許容できるであろうリスクに分ける。
どのようなユーザーの、どのような体験価値を感じてもらえるようにした(ルールによって殺さないようにした)、どのような文脈で用いる、どんなものかを検討する。中心サービスのコンセプト仮説を固めていく。
④実現するユーザー体験と利用文脈の視覚化
利用文脈に沿ったモチベーション
典型的な問題シーン
継続的な利用のモチベーション
ブランドとしての肯定(リファーラルまで持っていける設計になっているか)
になるのか、を視覚的にとらえていく。
サブクリモデル、買い切りなどの支払い設計。プロモーションの在り方。ユーザーの動線について検討する。
法律的に予測可能な事象と予測不可能な事象を分ける。後者についての手立てを、ビジネス的、システム的に考える。もし、共感が強く、大義もある場合で、法律上グレーとされた場合、社会的受容ができる環境までもっていくため、PR、広報的なアプローチ(専門家を使用)によって、大衆に興味を持たせる。疑問を持たせる。グレーゾーン解消制度、サンドボックスなど行政とのコンタクトを忘れない。 サービスの提供を大義が認められる限りで、かつ、試験的に行う。常に、行政と相談できる体制にもっていく。
マスメディアから叩かれないように、共感をもらうアプローチを考えていく。その意味で自主ルールを想定して共感を落とさないモデルを考えておく。イメージとしては、自主ルール→行政マスメディアからの様子見→業界での自主ルール→法制度化の流れ。
法律的に予測可能な事象については、横断的に利用されている利用規約を検討し、多用されるであろう事例から一番適切な利用規約をベースにしていく。
プロトタイプ(ベータバージョン)
⑤プロトタイプの反復による製品・サービスの詳細化
ベーターバージョンを使用しつつ、限定された主体にサービス供与してみる。この場合、個別扱いに、契約などで構わない。
評価
⑥実装レベルの制作物によるユーザー体験の評価
規約ベータバージョンを使いつつ、どのような形で使われるかを実証していく。問い合わせなどを受けていく。問題の確定とそのケア。
提供(リアルでのサービス提供)
⑦体験価値の伝達と保持のための指針の作成
以下を参考文献としました。
スキ、その他の行為は、元気玉として有効利用させていただきます。皆様のお力を少しでも世の中の改善に使わせていただきます。