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マーケットを知る DX その35 敵を知り己を知れば百戦危うからず

敵を知り、己を知れば、百戦して殆(あや)うからずという言葉があります。僕の方も100%同意するので、敵ではなくマーケットについて調べてみました。

幾ら優良企業でも、マーケットが悪ければ、しんどい思いをするわけですし、マーケットが伸びていくエリアであれば何とか生きていけるという流れがあるからです。レバレッジをかけるのであれば、マーケットを攻める際に、将来のマーケットが伸びるからレバレッジをかけられるのであって、シュリンクするのに、レバレッジをかけるのは危険としか言いようがありません。

こうしたリスクで投資するVCは少なく、コロナ株くらいの位置づけでみるので、VCはマーケットを見てから、投資先を決めていきます。当人の頑張りがなければ危機回避はできなかったものと思います。

まずは以下の場所でマーケットを見て、2020年までにどう伸びたのかずっと確認しました。わかりにくい。。。。

インターネット関連は伸びているようですが、はっきりしませんよね。四季報その他を見ましたが、マーケットを分析しつくす、つまりインサイトを見破るものなどない。消費者ニーズを分析し、書き尽くす出版社はないのかもしれません。

「会社四季報」業界地図 2021年版 東洋経済新報社 こういうコモディティ化したデータが欲しいのではなく、欲しいのは消費者のニーズサイドなんですよね。。。努力したからこうなったではなくて、マーケットが大きくなったから企業が大きくなったみたいな情報が欲しい。

 
当然です。アビトラージで暮らす金融において、それは大事なデータであり、まずは富は独占すべきなのでしょう。

こうしたものを見て、IPOの上場している会社は比較的伸びていることはわかります。しかし、その中には起業家の手腕によるものも多いので注意すべきです。しかし、SaaSは上場企業が増えてきてますので、クラウドは伸びていることは十分わかります。そして狙うべきはB2BのSaaSになるというのが分かります。

しかし、これだけではマーケットとして、まだまだ分かりにくいです。

①物流をみればどんなものを購入しているのかわかり、どこが強いかわかります。しかし、物流の内部の人しかわからないでしょう。

②金融についても、借金その他の金の周りで分かるでしょうが、内部の人は勿論漏らせません。

③会計事務所も同様です。

④白書。いいのですが、政府が知った情報は大体時代遅れです。

⑤広告とHRかなと。人を増やすところは伸びている会社です。次に、公告を打つ会社も同様にそれだけマーケットが伸びているということで見てみました。

あまり参考になりませんね。

マクロのデータは、中々裏付けとしては参考になりません。こうしたデータはHR関係の人が独自に持っている、非開示情報として位置付けているのかもしれません。

はっきり言って、これからは転職による流動性を高める必要があるので、こんな浅いデータだけで済ます時点で、日本の人材育成は問題あるなと思ったりします。

寧ろ、CESやその他の展示会でのイベントの方が分かったりします。これは営業がプロモーションなど費用をかける場所として、分かりやすいのかもしれません。しかし、コロナで三密になるため、展示会も参加することはできません。

危うし。

終局的に落ち着いたのは、広告白書。

広告はお金がある会社の特権。勿論、テレビの広告も有益なのですが、一番わかりやすいのはベクトル社などが介入するタクシーのサイネージ関係はわかりやすいかもしれません。

過去は、本を書いたり、新聞に載せたりで、信用度を上げる必要はありましたが、今でもその傾向は変わらないでしょうね。

広告を載せる会社は、見せ方はうまい。勿論あたりはずれはあるかもしれませんが、どのエリアのマーケットが今後伸びるかを見る上では、広告は一つのキーになると思います。

しかし、僕としては広告は出すまではないが、これから伸びるであろう起業を見つけたいということであれば、もう少し掘り下げてVCと仲良くするのが一番早いかもしれませんね。彼らはLLPから預かったお金を投資するので、注意深くマーケットを見ています。

そして、シードを狙っているので、凄く細分化されているんですよね。それと、PRタイムズなどあわせてみていけば面白い企業が見つかる可能性があります。

以上伸びる会社の調べ方について少し書きました。

こういうのもありますが、VCを外してあえて狙っているのもあるので、MA(バイアウト)狙いができそうな企業を見つけて投資するのが良いかもしれませんね。


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